週刊isologue(第50号)日本経済新聞社の平成21年度決算を読む

日本の大手新聞社は、読売新聞を除いて、実は有価証券報告書でかなり詳細な決算を開示してるのですが、マスコミ各社は(照れもあるのか)自分たちの決算内容を詳細には報道しません。

また、普通の大企業であれば証券アナリストなどの企業分析のプロの方々に分析されることも多いですが、非上場企業の分析をしてもあまり商売にならないので、新聞社の経営分析というのは、さほど多く見かけないんじゃないかと思います。 

「週刊isologue」では、過去に何度か新聞社のビジネスについて取り上げたのですが、

第13号:新聞業界は今、どうなってるか?(問題意識編)
第14号:新聞業界は今、どうなってるか?(朝日新聞社編)
第15号:新聞業界は今、どうなってるか?(毎日、産経、日経編)
第23号:「紙メディアの無い世界」の覇者は誰か?(前編)
第24号:「紙メディアの無い世界」の覇者は誰か?(後編)

今回は、先週「決算短信」を発表した日本経済新聞社の業績の推移について考えてみます。 

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目次とキーワードは以下の通り。

  • 決算の概要
  • 半期毎の数字でビジネスモデルを考える
  • 「押し紙」の決算に対する影響を推測する
  • 単体決算のジグザグな推移
  • 新聞関連事業セグメントの状況
  • セグメント別の状況
  • 日本経済新聞社が「電子出版元年」と言われる今年以降、財務的にどうなっていくか?(序論)

 

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「AGORA」:日銀がお札を刷ると「儲かる」のか?

「アゴラ」に記事を書きました。

日銀がお札を刷ると「儲かる」のか?

先日の週刊isologueの記事「会計と図解で考える入門金融論」に加筆修正しました。
(元の週刊isologueの記事の表現や図等も、あわせて一部修正してあります。)

  

(ではまた。)

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週刊isologue(第49号)会計と図解で考える入門金融論

(本号は「見本」として、後日、一般に公開させていただく可能性があります。)

週刊isologue、早いものでもうすぐ1周年です。
ご購読いただいてるみなさん、ありがとうございます。
実際、これを毎週書くというのはかなりしんどいのですが、おかげさまでなんとか続いてまいりました。

さて今回は「会計(ファイナンス)的に金融論を考えると、どうなるか。ミクロのビジネスとマクロ経済を統合的に考える。」というテーマで、厳密さを欠くことなく生の経済のイメージが湧くフレームワークを作ることにチャレンジしてみました。

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今回の目次&キーワードは下記の通り。

 

  • 日銀がお札を刷ると「儲かる」のか?
  • 「通貨発行益(シニョリッジ )」の誤解
  • 日銀の金庫には札束や金塊が山積みか?
  • 日銀は「小さい」
  • 銀行は「日銀から借りたお金を企業に貸す商売」か?
  • 「信用創造」の教え方ってヘンじゃない?
  • 銀行経由の金融政策的手法の限界
  • 「ヘリコプターマネー」をやると日銀は(財務的に)どうなるか?
  • 現状と「国債引き受け」はどう違うか?
  • 「日銀が国債引き受けを行う」とインフレになるか?

 

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「現代の金融入門 [新版] 」ブーム発生中

ツイッターの金融系の人達の界隈で、慶応大学の池尾 和人教授(@kazikeo)が書かれた「現代の金融入門 [新版]

 

現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)
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池尾 和人
筑摩書房
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がプチブームになってます。

私も本日遅ればせながら読了させていただきましたが、新書でコンパクトにまとまっていながら、最新の金融論が学べるのでオススメです!

—-

自分で買うついでもあるので、池尾先生が「あとがき」で推薦されている本やリンクも以下に掲げておきます。

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(クイズ)トヨタの社外取締役の要件を満たす人は何人存在するか?

日経BPさんから見本誌を送っていただいた日経ビジネスの最新2010.3.8号の「うちの社長は裸の王様」という特集、

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今週の焦点/鈴木 洋 氏 [ HOYA代表執行役CEO(最高経営責任者)] (001p)

■特集 うちの社長は裸の王様

良いガバナンスが会社を伸ばす(022p)
人の意見に耳を貸さない「裸の王様」が、しばしば会社をつぶしてきた。
社長の暴走を止める仕組みが、コーポレートガバナンス(企業統治)だ。
会社を伸ばし、利益のパイを増やす最良のガバナンスとは?その神髄に迫った。

社長暴走の果てに 東横イングループ苦渋の再出発(024p)
「耳が痛い」忠告求む 一面識もない人を社外取締役に(026p)
スミダコーポレーション 取締役は「全員、私の上司」 (028p)
ニッセンホールディングス 倒産危機、外部の目が救う(030p)
帝人 「中興の祖」はいらない(032p)
成長戦略の切り札 株主による規律を働かせよ(034p)

 

「しょーもないコーポレートガバナンスの会社ばっかり」
とか
「社外取締役なんて置いてもしゃーないじゃん」
といった報道が多い中、真面目にコーポレートガバナンスをやってる会社を前向きに取り上げており、いい特集なんじゃないかと思います。

 

世間の議論でも民主党の公開会社法案でも、「形」を変えれば会社がよくなるかの議論が行われているんですが、「形」で中身が必ず良くなるんだったら苦労は無いわけでして。

「社外取締役を入れると会社はよくなるか?」といった議論や統計にも全く意味がありません。
それは、「常務取締役がいる会社はいいか?」という問いとまったく同じ。
「誰が」その取締役をやってるかが重要なわけで。

 

例えば、会社法上、トヨタの社外取締役の要件を満たす人って、何人くらい存在すると思いますか?

 

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クラウド時代と<クール革命>(角川 歴彦氏)

角川書店さんから角川歴彦会長兼CEO著の「クラウド時代と<クール革命>」

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を送っていただきました。どうもありがとうございます。

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スティールからサッポロの株主提案の案内をいただいた件

スティール・パートナーズの広報を担当している会社から、サッポロホールディングスへの取締役選任案の株主提案を行った旨のブログサイトを立ち上げた旨のメールの案内をいただきました。

 

201003041635.jpg

http://spjsf.weblogs.jp/jp/

 

過去の買収ファンドやコーポレートガバナンスについての問題の事例を見ると、株主の議決権行使についても買収防衛策等が法廷に持ち込まれた場合についても、単に法律上の技術的な話ではなく、マスコミや一般投資家に対する「コミュニケーション戦略」の問題だという要素が非常に強いと思います。

株主提案に際して、こうしたブログサイトを立ち上げ、一介のブロガーにまでアプローチしてくるというのは、「そういう時代になったか」という感じがします。

今のところ中身については深く存じませんし、両者のどちらを応援しているというわけではないのですが、取り急ぎ、ご紹介まで。

 

(ではまた。)

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日銀が国債引受けを行うとインフレになるのか?

池田信夫さんが「日銀が国債を引き受ける日」というエントリを書かれているので、日銀の国債引受けについてちょっと考えてみました。

 

日銀が国債を引き受けることは財政法で禁止されているが、国会が決議すれば可能である。かりに国会で「日銀は国債を100兆円買い取れ」という決議が行なわれたら、白川総裁以下、現在の日銀理事は全員、辞任するだろう。それに代わって亀井氏が(議員辞職して)日銀総裁になり、理事をすべてリフレ派に入れ替えれば、「無責任になることにコミット」できる。

 

と、このシナリオについては、なるほどそうなるのかも知れないなと思いつつも、

 

市場はどう動くだろうか。国会決議が行なわれる見通しになった段階で、国債が売られて暴落し、入札が成り立たない事態も考えられる。このとき日銀が国債を引き受ければ国債は消化できるが、市中に大量の通貨が供給され、インフレが起こるだろう。これによって円が暴落すると輸入物価も上がってさらにインフレになり、70年代のように物価が40%以上も上がることは十分考えられる。

 

という点についてはどうでしょうか?

 

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「食べログ東京横浜2010」でレストランガイドとビジネスを考える

食べログさんから「食べログ東京横浜2010」という本を送っていただきました。
(どうもありがとうございます。)

 

食べログ東京横浜2010
食べログ東京横浜2010

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この本、ビジネス的に見ていろんな意味で興味深いです。

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