デジタルネイティブ(digital natives)

子供の頃からインターネットを使いこなして来た若者達を紹介する、NHKで10月放送予定の番組「デジタルネイティブ」のサイト
http://www.nhk.or.jp/digitalnative/
に、「デジタルネイティブ度チェック」というのがあったのでやってみたところ、(もっと高いかと思いきや)
あなたのデジタルネイティブ度は70%
という結果でした。
私、日本の中でも最もインターネットを使っている方の人間だとは思いますが、

「学校(小、中、高)ではパソコンの授業があった。」
「いまの彼女はネットで知り合った。」

とかの設問は、いかんともしがたい。
大学で初めてコンピュータの授業(汎用機、FORTRAN、パンチカード、バッチ)受けたし、奥さん口説いた頃はインターネットなんてなかったし。
(ご参考まで。)

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買っちゃえ、買っちゃえ!

月曜日に、

Goldman Sachs, Morgan Stanley Become Bank Holding Companies

というThe Wall Street Journalの記事に「the end of Wall Street」というフレーズが使われているのを見て、(なにせ、まさに「Wall Street」 Journalの人が「the end of Wall Street」と言ってるわけで)、非常に心揺さぶられる複雑な思いがしました。
・・・と思っていたら、続いて以下のような記事が立て続けに。

Nomura to Buy Lehman’s Asian Operations
Mitsubishi UFJ to Buy Large Stake in Morgan Stanley
Nomura Close to Buying Lehman’s European Operations

Gooood Job!
10年前からさんざん日本の会社をお買い上げいただいたので、このへんでご恩返ししませんとね。
なんか、80年代後半の景気のいい話が甦ったようですが。(今度こそ、足元すくわれないようにしないと。)
日本の金融当局の方々も、今回のような事態が二度と起こらないように、日本の金融機関といっしょにアメリカの当局に日本流の金融機関の監督手法をよーく教えて差し上げて、それが仮に世界のデファクトスタンダードになっちゃえば、(こんな細かくてしんどいコンプライアンスに耐えられるのは日本人以外にいるわけないので)、コンプライアンス不況転じて福となす、2010年代以降は「日本の時代」になるんじゃないですかね、もしかして。
(ではまた。)

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「コンテンツ系」お墓参り

風もさわやかな秋晴れの本日、しばらくサボっていた墓参りに行って参りました。
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うちの奥さんの実家のお墓がある霊園に、数年前にうちの実家の墓も建てたものであります。墓参りが一回で済むので、これは楽ちん。
この霊園、文筆系の方のお墓が非常に多いようで、某大物推理作家の方をはじめ、戦時下最大の言論弾圧事件である横浜事件で投獄されてその後アレックス・ヘイリーの「ルーツ」等をベストセラーにされた方や、大物書道家の方など、そうそうたる方々のお墓があります。
たった今気づきましたが、私がブログを始めたのが、ちょうどここに墓を建てたのと同じタイミングですね。最初は1日数十件程度のアクセスだったのに、その後みなさんからそれなりのアクセスをいただけるようになったのは、(それまで墓参りするという習慣もなかったのでご先祖のパワーをいただくようになったのかも知れませんが)、もしかしたらこの霊園のコンテンツ系パワーのおかげかも知れません。
先月亡くなられた赤塚不二夫氏のお墓もすぐ近くの区画なので、帰りがけにお参りしてまいりました。墓誌の字もまだ真新しく、たくさんの花やお供え物とともに「さよならなのだ」という漫画が供えてありました。
(合掌)

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近況

太陽黒点がほとんど出てないせいかどうかわかりませんが、ブログを書く気力がイマイチでませんです。(苦笑)
その昔、まだブログもない10年以上前の話ですが、メーリングリストの投稿数の推移が太陽黒点の数の推移と相関しているような気がして分析したところ、黒点がメーリングリストの投稿に影響していないという仮説は99%の確率で棄却されまして。確か、太陽黒点数のピークの5〜6日後にメーリングリストの投稿のピークが来たと思います。太陽活動は人間の知的活動に影響を与えてる可能性はあるんだと思います。
ベアー・スターンズとリーマン・ブラザーズの処理が違ったのも、太陽活動の底だったかどうか、ということもあるかも、ですね。:-)
(・・・という話はさておき。)

昨日、都内某所を一家で歩行していたら、茶色い変わった犬がいたので、うちの奥さんが、シガーを片手に座っている飼い主のシブいオヤジに「何て言う犬種ですか?」と訪ねたら、「ブラッコ・イタリアーノというイタリアの猟犬だよ。」とのこと。
家に帰ってから奥さんがネットで検索したところ、LEONを創刊したので有名な岸田一郎氏
http://ameblo.jp/zino-kishida/
と愛犬ジーノ君だった模様です。(どうりでシブいわけであります。)
(ではまた。)

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HANABI – Mr.Children

多義的にとらえることができるところがこの曲の魅力の一つだと思いますが、

HANABI
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Mr.Children
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どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きてるこの世界に
全てが無意味だって思える
ちょっと疲れてんのかな?
(中略)
誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風が立った世界を
どれだけ愛することができるだろう

歌詞を何度も読み直してみると、
「社会は市場経済やコンプライアンスに疲れてきているけれど、悩みながらも、やっぱり『市場』の方向に進むしかない」
という”応援歌”にも聞こえてきます。
少なくとも、何年か経ってからこの2008年という年を振り返った時に、「世相のムードを最も反映した曲」として使われるのは間違いないような。
(ではまた。)

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ゴールデン・スイミングスクール

レトリバー等と違って獲物を取って来る系の犬種でもないので、幼犬のうちにマスターさせておかないと泳げるようにならないという話を聞いたので、ラストチャンスと思って、泳ぎが大好きな近所のゴールデンレトリバー君とレオンベルガー君に伴われて、長者ヶ崎再挑戦であります。
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先輩達2匹と水遊びしたりして、だんだん慣らしてもらった結果、

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ウチくる!?拝見

葉玉さんが8月24日OAの「ウチくる!?」(本村健太郎弁護士の回)に出演されていたと聞いたのですが、見逃したと思ってたら自動でHDDビデオに撮れていたのを発見。
遅ればせながら、初めて動いてしゃべる葉玉さんを拝ませていただきました。
(ありがたやありがたや。)

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「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」について(その2)

「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」についてに対して、ブログ「企業会計に関わる紛争についてのデータベース」(sdpartnersさん)からトラックバックいただきました。
長銀刑事事件最高裁判決 (その1)

isologueに、長銀最高裁判決の弥永真生教授の評釈についてのエントリーがありました。
私も磯崎先生の主張を全面的に支持したいと思います。
(なお、最高裁判決の概要をざっくりと理解したい方には葉玉先生のエントリーがお奨めです。)

(中略)

私は磯崎先生の論旨に完全に賛成ですが、別の角度からの最高裁の前提を批判したいと思います。
それは、最高裁の見解は、「公正ナル会計慣行」にいう、「慣行」の概念を字義通りの「慣行」(=しきたりとして行われていること(三省堂「大辞林 第二版」より))と解することにこだわりすぎているがためにおかしくなっている、ということです。
「公正ナル会計慣行」とは、「慣行」という文言を含んではいるものの、字義通りの「慣行」というよりは、真実性の原則に従った、公正妥当なものとして一般に是認しうるルールという程度の、規範的意味での「慣行」と解すべきだからです。(注)

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「崇高な」予算(「ニュートリノ〜これまでとこれから〜」)

先日、「地デジ化の最大のメリットは、放送大学がきれいな画質で簡単に録画できるようになったこと」と申し上げました。見る側の立場からさらに言えば、「放送」大学である必要はまったくなくて、ネット(通信)でオンデマンドで番組が見られるようにしてくれれば尚ありがたいのですが、きっとそこは素人にはわからない「放送と通信の厳然たる(アホな)垣根」が存在するので、そういうわけにはいかないんでしょうね。
さて、ちょっと前になりますが、8月22日に「放送大学 特別講義」として、ノーベル賞を受賞した小柴昌俊先生に杉本大一郎教授がインタビューする「ニュートリノ〜これまでとこれから〜」という番組がありました。
これは、研究をして大きな成果を成し遂げた方の話ということで、ベンチャービジネスをはじめとして、「新しい、何か全くわけがわからないもの」に取り組む方にも示唆があるんじゃないかと思い、一部をご紹介したいと思います。

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「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」について

最新号の旬刊経理情報(2008/9/10 No.1192)
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に、筑波大学ビジネス科学研究科の弥永真生教授による「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」という論文が掲載されています。
掲載されている要旨を引用させていただくと、

長銀刑事事件最高裁判所判決は、事実認定を行ったものにすぎないと見る余地もないわけではないが、その事実認定の論理的前提として、明確で具体的な規範が提示されていない限り、「公正ナル会計慣行」違反とはならないという発想があるとも考えられる。すなわち、会社の財産および損益の状況を適切に示していないというだけでは、商法および証券取引法違反とはならないと解している可能性がある。

といったことが書かれているのですが、これには極めて強い違和感を感じます。

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