中央大学法科大学院

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不肖私、この4月より中央大学ロースクールの講師をさせていただくことになりました。
前期の毎週金曜日午後1時から約2時間のコマで、「ベンチャービジネスと法」という3年次の方向けの講義であります。


 
ベンチャー企業が体験する、創業(設立)、人材採用(ストックオプション=新株予約権の発行)、資金調達(株式)、バイアウトその他のM&A(合併、会社分割、事業譲渡等)などのフェーズ毎に、ベンチャーキャピタル、証券会社、弁護士、監査法人、税理士、司法書士等が関わってどんな”ドラマ”が展開されているのか、会社法に関わる現実世界のイメージをお伝えできれば、と思ってます。
私以外の教員は全員、法学の大学教授、弁護士・裁判官等の方々のようですので、私なんぞが教壇に立って法律めいたことを話させていただくというのも全くおこがましい限りではありますが、大杉謙一教授と共同のコマですので、どうかご安心を。
私は法律そのものを論じるというよりは、ベンチャー企業に働くファイナンス的な「力学」とか「ニーズ」を中心に、法律がどのようにそれに関わっているかという観点からのお話をすることになると思います。
例えば、ベンチャー企業を駆動する最大の力の一つは「キャピタルゲイン」ということになりますが、会社法のどこを見ても、「ベンチャー企業はキャピタルゲインの力で駆動されている」とは書いてありません。そうした、実務をやってる人なら知ってるけど法律の条文には出てこない「媒介変数」をご提示することで、全体の体系をすっきりお見せできれば、個人的には大成功、と思ってます。
(「地球の周りを惑星が回っていると考えると惑星の運動は極めて複雑に見えるけど、地球も含めて惑星は太陽の周りを回っていると考えると、非常にシンプルに理解できる」、みたいな。)
しかし、生まれてこのかた、学校の先生(ましてやロースクールの講師)をやるなんぞということは夢にも思わなかったんですが・・・・・・人生って面白いですねぇ。
ちなみに、後期の同じ時間帯は、「コーポレート・カバナンスと法」で、あの中山弁護士等のご担当。
(つまり、今年の金曜日の午後一は、「ブロガー縛り」のコマ、ということでやんすね。:-)
(よろしくお願いいたします。<(_ _)>)

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One thought on “中央大学法科大学院

  1. Venture Capital Negotiationとマスターズの関係

    今学期受講しているベンチャーキャピタルの授業で、タームシートのNegotiationを行うという宿題があったのですが、本日無事に提出を終えました。