ブルドックソースの企業価値戦略(?)

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今週開かれて来た各社の株主総会で提出される買収防衛策の設計にも多大なる影響を与えたブルドックソースさんでありますが。
本日、コンビニに行った時にソースが切れていることを思い出して調味料の棚を見てみると、
bulldog.jpg


 
うーん。容量が5分の1なのに、価格は半分にしかなってない!
すぐ隣にならんでいるものが、これほど単位あたりの単価が違うとは。こういう例は、他にも思い当たりそうで・・・実際にはなかなか思い当たらない・・・。
私の子供の頃は何にでもソースをぶっかけてましたが、食生活も豊かになってソース以外の味付けの「ソース」が食卓に出されるようになったので、最近はソースってほとんど減らないんですよね。冷蔵庫の中に数年前の日付のものが残っていたり。(容器の中で、一部、乾燥してカピカピになってる部分もあったりして。)
だから、量からすれば左側の小さいやつで十分なはずなんです。が、単価を考えるともったいないような気して、つい右の方を買ってしまいました・・・。
こうして、このソース様はおそらく使い切れずにまた数年 冷蔵庫の中に鎮座ましますることになりそうであります。
この2本のソースが並ぶことで、なんとなく高い方を買ってしまうとすれば、短期的にはブルドックソースのキャッシュフローは増えますが、はたしてこれは長期的な企業価値を向上させるのに最適な戦略なのかどうか。
もうひとひねりすれば、なにかもうちょっと回転をあげる画期的なアイデアがありそうな気もするんですが・・・。そうすれば、ヘンな買収防衛策が出現することもなく、外国人投資家から日本の資本市場が閉鎖的だと見られる(?)てなことも起こらずに済んだのにね。
(ではまた。)

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3 thoughts on “ブルドックソースの企業価値戦略(?)

  1. 中身以外をざっくり固定費として64円かかっているとすると、ソースの中身は5倍になるような気もしますが。
    ん?そんな話じゃない。by tomo

  2. スタバではグランデを買え、という売れてる経済本を連想しました。量の割りに安い価格設定だけど、固定費・変動費を考えると店にとっても合理的という話です。でも飲みきれなきゃもったいないだけですね。

  3. スタバのグランデは飲みきれなくても数時間後に捨てちゃうので、将来の消費を抑制する効果はありませんが、ソースは残っちゃって、将来のキャッシュフローを圧迫するところが問題なわけです。
    ちなみに、(中身は読んでないんですが)、その本のタイトルにつられてスタバでグランデを買ってみたんですが、やっぱ飲みきれないので、今は、ホットは「ショート」、アイスは「トール(氷が入ってるので)」と決めてます。
    (ではまた。)