昨日の世知辛い系ニュース(不二家社長辞任表明)

ちなみに、我が家で今飲んでる牛乳は、消費期限が2週間前のやつ。
(1週間に2本宅配されるんですが、年末年始でちょっとたまっちゃいまして・・・。)
−−−
さて、それではここで問題です。
問1.消費期限が1日過ぎた牛乳を使ったことで社長が辞任しなければならなくなったのは、いつごろからのことでしょうか?
A.1960年代頃から。
B.1980年代頃から。
C.2000年頃から。
D.ここ2〜3年の現象。
問2.消費期限が1日過ぎた牛乳を使ったことで社長が辞任しなければならない国は、世界中でどのくらいありますか?
A.発展途上国から先進国まで、だいたいの国がそうだ。
B.OECD諸国では、おおむねすべての国にあてはまる。
C.日本、アメリカ、イギリス等、数カ国にのみあてはまる。
D.日本特有の現象である。
(追記1/17, 06:15:いただいたコメントをもとに、「賞味期限」→「消費期限」と訂正させていただきました。ちなみに、もちろん、不二家の態勢が褒められたことでないのは当然であります。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

本日の素朴な疑問その2(イオンクレジットのイスラム金融)

本日の日経1面の記事「イオンクレジット、イスラム金融で資金調達、邦銀と組み債券発行枠」より。

 イオンクレジットサービスは日系企業としては初めて、マレーシアでイスラムの教義に即した金融方式を活用して資本市場から直接資金調達をする。
(中略)
 今回設定した発行枠は七年間有効で、この期間内に最長十二カ月のコマーシャルペーパー(CP)と、最長五年の中期債の発行が可能。調印後一カ月以内に最初の中期債を発行する計画で、金利五%だった銀行からの借り入れと比べて低コストの四・五%で調達できる。

イスラム金融は、同記事の注に、

利子の受け払いを禁止したイスラム教の聖典コーランの教えに沿った金融取引。預金者は金利ではなく配当の分配として報酬を受けるなど、様々な仕組みを活用して利子の形態を回避する。禁忌である酒や豚肉、ギャンブル関連の企業や事業への投資や、そこからの資金受け入れも排除する。

とあるように、基本的に、「コーランの教えからはずれない事業からのリターンだ」という(「参加型」的な)タテツケで「利子」とみなされることを回避するんだと思うんですが、イオンクレジットサービスさんというのは、まさに、どう見てもイスラムで禁止されている「利子」が営業収益の過半を占めている会社さんなんですけど、それはよろしいんでしょうか?・・・というのが素朴な疑問。
同社のプレスリリース「イスラム金融方式を取り入れた債券発行について」
https://www.release.tdnet.info/inbs/110f06f0_20070115.pdf
によると、直接資金調達をするのは、マレーシアの現地法人のようで、

(注1) 同社のイスラム金融に関する取組みについて
同社は2002年にノンバンクでは初めてイスラム金融方式を取り入れた個人向け無担保ローン事業を開始しております。また2004年より、モーターサイクルの個品割賦販売(イージーペイメント)にてもイスラム金融方式を取り入れております。

とのこと。
イオンクレジットの事業全部でなく、個品割賦など、特定の(貸付でなく、売買などとみなせる)事業に対する資金、ということなんでしょうね。
そもそも、そのマレーシアの現地法人の事業だけを考えれば、マレーシアでやってるだけに、そもそもイスラムの教えに背いた貸付にはなっていないはず。事業そのものがイスラム的にOKであれば、それに対する参加型のリターンというのもOKということなのかと。
(調達額も、イオンクレジットサービスの連結負債額約5300億円のうちの136億円程度です。)
−−−
昨年初めに、最高裁で、貸金業に対する一連の判決が出て以来、「人道」と貸金業については、ずいぶんと考えさせられました。
「契約したんだから守ってもらわないと」という西洋的な概念からいくと、グレーゾーン金利での貸付というのも、もちろんアリなはずですが、その観点からだけだと、「欧米か!」という話ですし、借入をした消費者の中にはまさにイスラムが利子を禁止した時代に起こっていた悲惨な状況に陥っている人がいることも確かであります。
多分、ムハンマドのころには、事業金融でも数十%、個人金融だと百%以上といった金利でないとペイしなかったんじゃないかと思いますが、ビジネスのボリュームが増加することで約1400年の間に金利も相当下がってきたと思われますし、ムハンマドのころにはなかった「有限責任」や「自己破産」といった制度も出来ましたので、「デットの邪悪さ」は、相当減っては来ていると思うのですが、世界には「それでもまだダメ」と思ってる人も多くいるということは認識すべきでしょう。
今回、webを検索してみて、durianさんのブログの記事経由で拝見した、バハレーン経済開発委員会駐日代表の今平和雄氏が、如水会で講演された「経済グローバル化とイスラム金融」
http://www.josuikai.net/josuikai/21f/60/im/im.htm
は、非常にわかりやすく、オススメです。
「金利」とならないための「信託」「出資」「売買」「リース」といったテクニカルなスキームの話も面白いですが、この「金利(リバー)禁止」という制度も、経済の停滞を意図していたわけではなくてその逆で、「退蔵の禁止」や「喜捨」などと合わせて、流動性不足の解消を意図していた、というところなども非常に面白いです。
(ご参考まで。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

本日の素朴な疑問(Celtic Woman)

荒川静香さんのエキシビジョンで有名になった「You raise me up
celticwoman.jpg
を歌っているアイルランド出身の女性5人組の音楽グループ「ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)」ですが、なぜ、女性5人組なのに、「Women」と複数形じゃないんだろうか。

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

Gödel, Escher, Baka

Escher.JPG
「エッシャー展が今日までだ!」
とうちの奥さんが気づいたため、銀座のバーゲン会場からかけつけた奥さん、子供2人を引き連れた私、の4人が渋谷のBunkamuraに集合・・・・・・したまではよかったが、会場に入るための行列が
bunkamura.jpg
といった感じで、180分待ちになってまして・・・・・・さすがに3時間はキツいだろうということで、スゴスゴと家まで帰ってまいりました。
(日本人って、そんなにエッシャーが好きだったんですね。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

派遣業法違反(昨日の「世知辛い系」ニュース)

http://www.asahi.com/national/update/0112/TKY200701120319.html
フルキャストを捜索 警備業務に違法派遣容疑 宮城県警
朝日新聞2007年01月12日17時58分
 人材派遣大手のフルキャスト(本社・東京都渋谷区)が、労働者派遣法で禁じられた警備業務にスタッフを派遣していた疑いが強まったとして、宮城県警は12日午前、都内の本社や、仙台市青葉区の仙台支店などの捜索を始めた。
(中略)
他人の生命を守る責務がある専門職のため警備員の派遣は同法で禁じられているにもかかわらず、仙台市泉区のスーパーマーケットの駐車場で交通誘導に従事させた疑い。
(中略)
 警備業法などでは、警備員に30時間以上の教育を課すことなどを義務づけているが、この警備会社は、男性スタッフらを業務当日に駐車場に集めて、教育を受けさせずに交通誘導にあたらせていたという。この警備会社も昨秋、警備業法違反容疑で捜索を受けている。
(中略)
 フルキャストは昨年8月、労働者派遣法で禁じられた建設業務に派遣労働者を従事させていたとして、神奈川労働局に是正指導を受けていた。

なるほど、警備員というのは「他人の命を守る責務がある」から、市場メカニズムに任せるのではなく、法で規制する必要がある、ということですね。
ただ、研修を受けさせる必要があるだけなら、法律としては、派遣会社に研修を義務付ければいいだけで、派遣そのものを禁止する必要はないんじゃないかとも思いますが、派遣業法で警備員や建設業務への派遣が禁止されている立法趣旨は何なのでしたっけ?(労働者保護?)
今の時代、間違っても「業界保護」という観点・・・ではない・・・と思いますが・・・どうなんでしょ。
−−−
ちなみに、私の学生時代(かれこれ20年以上前)に「警備員」のバイトをしたのですが、バイト雑誌を見てマンションの一室にある怪しげな警備会社に面接に行くと、即刻、「じゃ、この現場に行って」と言われ、1時間後には工事現場のわきでヘルメットかぶって赤い誘導棒を振ってたりしたのですが。確かに、交通ルールも知らない(かも知れない)やつにいきなり車の誘導させたりするのは、危ないこと この上ない。
また、高田馬場の東口の線路脇には毎朝早朝、「手配師」のおっちゃんがいて、「建設作業員(ドカ○)」のお仕事を求めるおっさんたちの行列を、「じゃ、あんたとあんたは、そっからマイクロバスに乗って。」とさばいてました。
行き先も告げられずに東京湾岸の冷凍倉庫の建築現場に連れて行かれ、現場のおっさんに「おい!そこの!120、2つ持って来い!」と、鉄パイプの足場を運ばされたり・・・。
・・・といった低熟練度な肉体労働を数日やって5万円くらいをため、そのお金で電動タイプライタを買ってブラインドタッチの練習した結果が、今、ブログを書くのに役立ってます。:-)
・・・というお話はさておき、20年も経つと、ずいぶん世の中「きちんとした」かんじに変わってるんですね。
事業活動において、過去の「常識」で、「こんくらい、アリでしょ?」と想定するのは、非常にキケンな世の中であります。すべては「ルール(法)」にあたってみて、「適法と考えられるかどうか」を判断する姿勢が必要なんでしょうね。
(というのが教科書的な答えですが、すべての国民がそういう環境に適応できるんでしょうか??「もとの濁りの田沼恋しき」って思ってる人が多い気もしますが。)
(追記:「もとの田沼の濁り恋しき」から「濁りの田沼」に修正しました。コメント欄参照。)
−−−
一方で、こんな記事も。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070112AT3S1201A12012007.html

日本の1人あたり名目GDP、14位に後退 (日経新聞 1/12 22:48)
 内閣府が12日まとめた国民経済計算によると、2005年の日本の1人あたり名目国内総生産(GDP)は経済協力開発機構(OECD)30カ国のなかで14位となり、前年の11位からさらに後退した。円安が進んだうえ、他国の成長率が日本より高かったためだ。
(中略)
 ただ長期的にみれば「構造改革の遅れが順位低下の主因」(内閣府)との見方も根強い。日本がトップだった1993年と比較すると、アイルランド、英国、オランダなど改革で先行した国は高い成長率を持続し順位も上がっている。低成長に甘んじれば、日本の順位がさらに低下することになりそうだ。

(ではまた。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

ルール運用が厳格化する社会とグレーゾーン(「賭博」の場合)

総務省課長補佐ら18人、「統計」業務中に野球賭博(2007年1月12日11時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070112it04.htm
 総務省の情報通信網(LAN)を使い、高校野球で野球賭博(とばく)をしていたとして、警視庁保安課は12日、総務省統計局の課長補佐(37)や独立行政法人統計センター(東京都新宿区)の課長代理(59)ら、同省と同センターの職員計18人を賭博の疑いで書類送検した。

掛け金は1人1,000円とのこと。(総額1万8千円?)
もちろん褒められた話じゃないですし、総務省内で処分されるのは当然として、書類送検までされちゃうんですね。

(賭博)
刑法第百八十五条  賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。

ということで、1,000円くらいなら「一時の娯楽」じゃないの?という感じも一瞬しますが、判例を見ると、

金銭は、その性質上一時の娯楽に供する物とはいえない。(大判大13・2・9刑集三−九五)

とのことなので、弁解しようのない「賭博」のストライクゾーンなんでしょうね。
職場で高校野球の予想をしたり、マージャンしたり、ゴルフで「握りますか」なんて言って金銭を賭けている人は、日本全体で年間延べ数千万人のオーダーにのぼる気もしますが、そういうのは、すべて刺されたらアウトなんですね。(お気をつけください。)
昨年のはじめに、一連のグレーゾーン金利に関する最高裁の判決が出たわけで、「法律上は確かにそうだけど、ま、いくらなんでもそこまではないでしょ」という領域が次々に陥落していっております。
ということで、私は最近、ひそかに、
「パチンコは、(景品交換所を間にかませたとしても、特殊景品が循環して現金が顧客にわたるしくみになっている場合)、明らかにその本質は賭博である。」
という(ある意味、非常にあたりまえな)判決が、そのうち出るんじゃないかとモーソーしております。
(特に、カジノ合法化の検討過程あたりで。)
また、パチンコホールの上場ってまだ無かったかと思いますが、仮に申請がとおっても、リスクファクターに何と書くんでしょうね?
「当社が営んでいる、いわゆる『三店方式』は、賭博とみなされるリスクがあります」
というようなことを書かれたら、さすがに取引所も上場承認できない気がしますし、逆にそれが書いてなければ、仮に将来、「賭博だ」という判決を受けて経営が大打撃を受けた場合に、ただしく開示が行われていなかったということで、発行体に刑事罰が待っている気がします。
(ではまた。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

Amazonの高収益性の秘密を見たり(←ちゃうちゃう)

このブログで書籍をご紹介するときには、クリックしてAmazonに飛ぶ方が読者も便利だろうし、当方もAmazonの売上レポートを見て、どういった本が読者のご関心なのかがわかって面白いので、Amazonのアフィリエイトのリンクを張らせていただいておりました。
昨日、「そういえば、Amazonからの謝礼の『ギフト券』というやつを見たことがなかったなあ」と、初めて気づいて調べてみたら、Amazonのギフト券って、メールの文字列の形で送られてきていて、使用期限が1ヶ月間弱しか無いんですね。(がっくーん。)ました。
(追記:アフィリエイトのギフト券の期限は、1年間ありました。失礼いたしました。)
書評をほとんど書いてないので、もともとほとんどアフィリエイト収入は期待してなかったとはいえ、調べてみると、おかげさまでそこそこ買って頂いてまして、今まで数年分をかき集めると、ちょっとしたパソコン1台買えるくらいの金額にはなっていた模様。
(つまり、それをすべてドブに捨てていた、ということであります。orz)
ということで、今さらではありますが、紹介料の受取方法はギフト券をやめてキャッシュ(銀行振込)に変更するとともに、売れれば7%まで紹介料率があがる「パフォーマンスプラン」に変更してみました。
ということで、みなさん、がしがしクリックして、買ってやってください。
■当ブログご紹介書籍 売上ベスト10(売上高ベース)
クロス・ボーダー証券取引とコーポレート・ファイナンス—その実務と資本市場の黒子達
ネット株の心理学
ヒューマン2.0—web新時代の働き方(かもしれない)
だいじょうぶ だいじょうぶ
白洲次郎 占領を背負った男
ヒルズ黙示録—検証・ライブドア
企業買収防衛戦略〈2〉
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
岳 (1)
闇金ウシジマくん (1)
しかし、(私はちょっとムリですが)、売上の7%も紹介料が入るということは、真面目にアフィリエイトやってる方は、ヘタな駅前のパパママ書店よりも(経費がかからない分)、利益が大きかったりするかも知れないですね。
今更ながら、まぬけなコメントで恐縮です。
(アフィリエイトについて語る資格無し・・・。)
(ではまた。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

アルファブロガー2006投票中間報告にちょっとビックリ

以前もご紹介した、「アルファブロガーを探せ2006」の投票の中間報告が出ました。

アルファブロガー2006投票 中間報告
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1962

その上位10人というのが、
ネタフル
極東ブログ(+finalventの日記)
My Life Between Silicon Valley and Japan
404 Blog Not Found
isologue-by磯崎哲也事務所
On Off and Beyond
切込隊長BLOG(ブログ)
百式(+idea*idea)
メディアパブ
大西 宏のマーケティング・エッセンス
という方々で、なんと私も(第1回で選んでいただいたのにもかかわらず、また)この10人に入れていただいております。
(第2回で選ばれた方々が第1回と重複していなかったので、てっきり、一回選ばれた人はもう投票できない、というルールかと思ってました・・・。)
7人は第1回目の受賞者で、2人は第2回目の受賞者ですね。
(追記1/12:第2回も、投票ベースでは入れていただいていたようです。)
このブログでも、この投票についてご紹介したので、わざわざ投票していただいた方もいらっしゃったかと思います。ありがたや、ありがたや<(_ _)>・・・と思う一方で、「なぜ、もっと新しいブロガーが次々出てこないのか」・・・と、常々、大変不思議にも思っております。
マスコミの方にも質問されたりして、いくつか仮説を考えてみているのですが、
ブログじゃ食えない?
米国に比べて、日本のブログに張られる広告の単価はアメリカの数分の1・・・てな話を聞きます。
月額3万円のバナー広告×3つ・・・では、少なくとも経済的インセンティブとしては、非常に乏しいわけです。(つまり、経済的メリットもないのにブログにそれなりの時間をかけようなどという物好きなヤカラは すでに出尽くした (笑)、という仮説。)
が、月額30万円のバナー広告×3つ取れれば、ブログだけで生活することも夢じゃない・・・ので、そこそこの企業を辞めて(または、「多少、組織との軋轢が生じてもいいや。いざとなったら、会社、辞めてやらあ」、という気持ちになって)、ブログの書き手の供給も増える可能性があるのかなあと。
以前仮説を立てたように、
→「日本は、”フリーエージェント”的な人よりも、大組織に勤務している人が多い」
→「大組織で働いていると、さまざまなコンフリクトがあるので、ネタはあっても実名では書けない」
→「書き手のプロフィールがわからないと内容も今ひとつ信用されない」
というような悪循環が働いたりしてるのかも知れません。
こうした経済的インセンティブの環境改善については、(今、このブログの右側にも「Agile Media Network」の欄を掲示してありますが)、ブログネットワークといった新しいしくみができることで、改善される可能性もあるのかなあ、と考えております。
先行者メリットが働く世界?
私のブログのつたない内容よりもちゃんとしたことを書かれているブログはいくらでもあると思うのですが、実際、そうしたブログのカウンターとか記事とかから推測すると、私のブログは、いただいてるトラフィックが分不相応にでかいなあ、と。
もしかすると、
→「特定のニッチな領域について物を先に書き始めたほうが、コンテンツが増える」
→「コンテンツが多いと、検索エンジンでキーワードが引っかかる可能性が高くなる」
→「来訪者が増えて、それに言及したり、リンクを張ってくれたりすることが増える」
→「Google的にはますますPageRankが上がり、検索結果が上位に掲載される」
といった好循環(ポジティブ・フィードバック)が働いて、いったん、特定のニッチな領域で一定のトラフィックを得ると、後発で参入したブログがそれを覆すのは(内容が多少よくても)難しい・・・というようなことが・・・あるんでしょうか。(ないんでしょうか。)
(では、また。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

携帯電話会社高収益性の秘密を見たり

ソフトバンクの参入で、携帯電話市場の競争も活気付いているので、そういえば、自分の携帯電話の料金はどうだっけ?と考えてみると、「紙」の請求書が来ない「eビリング」に切り替えて久しいので、ここ何年か、請求書を見たことがなかった。
パスワードすら忘れていたので、再発行するなどした後、MyDoCoMo
mydocomo.jpg
 
で請求書の明細を見てみると、私の分は、11,000円の無料通信分を含む「FOMAタイプLL」、基本使用料14,600円。
もう20年くらいDoCoMoを使っているので、いちねん割引25%+ファミリー割引25%で合計5割引かれて7,300円なのはいいとして、使った通話料は 12月分たった944円、パケット通信料も1,271円。
「繰り越せて分け合えるのはドコモだけ!」と聞いてましたが、奥さんの通話料もたった828円、パケット通信料613円で、3,400円の無料分が付いたプランなので、繰り越された無料通話分は、「分け合」われることもなく、毎月まったく無駄になっていたのであります。
ということで、早速ドコモショップに出かけて、一番安いパックに変更したのでありました。
「寡占市場でトップシェアだから、料金は若干高めにはなってるんだろうけど、そうはいっても中長期的には裁定(アービトラージ)が働いてくるはず。他社が下げればドコモも料金を下げざるを得ないだろうから、ちょこちょこ乗り換えなくても、さほどの差にはならんだろう」
とタカをくくっていたんですが、月に5千円弱くらいの差としても、数年で十何万円かをドブに捨てていたわけですな。
こういうパック型の料金体系を採用するサービス供給者側のメリットというのを、ぼんやりとしか考えたことがなかったんですが、携帯電話のように料金が継続的に低下していく(しかも、メールなどに代替されることで、利用量も減っていく)リテールのサービスにあっては、加入した時には合理的なプランであったとしても、その後、料金体系全体は下げる方向に見直されるのも関わらず、個々人が選択したプランがそのまま放置されることで、「退蔵益」的な利益(下図、黄色部分)が発生するわけですね。
plan_taizo.png
「ホントはさほど高くないですよー」という趣旨のCM等で、利用者は、「ま、チョコチョコ乗り換える必要もないか」という安心感を抱くわけですし、確かに「体系」として高くないというのはウソではない。しかし、その料金値下げのメリットを享受するには、利用者もマメに自分の料金プランを見直す必要があるわけです。
(が、そこは「リテール」なので、供給者側がいくら広報に努力しても、情報の非対称性(というか、消費者行動の非合理性というか)は発生してしまうから、「マメでない人」も全体としてかなりのボリュームになる。)
どうりで(それだけじゃないとは思いますが)1兆円も経常利益が出るわけです。
naruhodocomo.jpg
知れば知るほど、なるほドコモ!

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

本日あらためて気づいたこと

「2次元バーコード」っていうけど、ぜんぜん「バー」じゃないな。
(しかし、「2次元コード」というのも、ちょっと口寂しい感じがします。)
2jigen_code.png

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。