[旅] 取締役会電話出席で考えた、日本人の脳とコミュニケーション

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ベネチアから、電話で某社取締役会に出席。
今どき、電話参加者がいる取締役会も珍しくないし、私もシリコンバレーや日本などを結んで電話やSkypeで会議をすることも増えてきましたけど、取締役会に私自身が遠隔で参加するのは、実は今回が初めてでして。


 
「生で」会議に出席したときは結構しゃべるほうですし、自分が説明したり相談に乗ったりする役目がある電話会議でも当然しゃべらないといけないわけですが、今回は事前に内容の検討に加わっていた議案が中心だったこともあり、なんだかほとんど発言せずに終わっちゃいました。
議案資料もメールで手元に届いていたし音声も聞こえるのですが、やはり、ビジュアルの情報が無いのは脳に負担がかかる感じがします。
アメリカ人は平気でいつも電話会議してますが、あれは脳の活動の仕方がちょっと日本人とは違うんじゃないでしょうか。会議をしているときの脳の活動をモニタしたら、視覚野より、聴覚野や文字を認識するといった「ロゴス」的部分が日本人より活発に活動している気がします。
逆に日本人は、脳の漢字を認識する部分(交通事故でそこが損傷すると、言葉や表音文字はわかるが漢字が認識できなくなる)もあり、ビジュアルなコミュニケーションに依拠している割合が大きい気がします。(マンガやアニメが世界に輸出されて人気になっているのも、そうした脳の働きと無縁ではないかも。)
日本語の文法上も、「○○は、△△だと思いま・・・・せん。」など、しゃべりながら相手の顔色を見て結論をまったく変えることもたやすいので、おそらく、その観点からもコミュニケーション上、ビジュアルな情報に依拠する度合いが高くなっているのではないかと。
また、そうした文法の帰結として、「自分の意見が独立して存在する」のではなく、「他者との関係性の中で自分の意見が位置づけられる」度合いは強くなるはずです。
自分の意見を主張する日本のブログは少ないが、世界で(英語を抜いて)日本語のブログのページ生成数が最も多い(つまり雑談的な情報発信が多い)とか、招待制のSNSの人気が高いとかなども、こうした国別のコミュニケーションの様態の違いに大きく関係しているのかも知れません。
(ではまた。)

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4 thoughts on “[旅] 取締役会電話出席で考えた、日本人の脳とコミュニケーション

  1. 一度上司の英国人に
    「X時にテレカン」
    と言われ
    「テレカンはあまり好きでないので部屋で出席します」
    と言った時の返答が忘れられません。
    「Why?」
    確かに何故?と聞かれると困りますけど…
    日本人は恥ずかしがりともいわれますが、
    顔を見ながら話す方が好きな人達な気が致します。

  2. 他者との関係性の中で自分の意見が位置づけられる度合いがなぜ強くなるのか考えると、島文化、恥の文化、村八分、個人よりコミュニティとしての意志などといったキーワードが次々に思い浮かんできて楽しいですね。

  3. 昔、昔、30数年前
    会社法ゼミで「持ち回り取締役会の効力について」のお題
    に”会議体でないので無効”と答えて”セーカイ”をもらったことがあります。
    テレ”取締役会”は有効?

  4. 電話会議やテレビ会議は有効です。
    今の疑問は、Skypeでも有効なのか?
    当然有効と思いますが、まだ体験したことありません。
    (ではまた。)