ライブドア、証券取引法違反で家宅捜索(という報道)

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NIKKEI NETで、ちょっとフライング気味の記事が載ったようですが。

東京地検、証券取引法違反容疑でライブドアを捜索へ
 東京地検特捜部は16日、ライブドアの関連会社が株式交換で企業を買収すると公表しながら、実際には交換を行っていなかった疑いがあるとして、証券取引法違反容疑でライブドア本社などの捜索令状を取った。同日中にも家宅捜索する見通し。

 「NIKKEI NET」で16日午後4時過ぎ、「東京地検、ライブドア捜索・証券取引法違反容疑」との記事を一時配信しましたが、その時点で家宅捜索の事実はありませんでした。当該記事は既に削除済みです。 (18:05)

サーチエンジン等で「ライブドア」「証券取引法」「違反」等で検索すると、私のブログの記事が上位に(少なくとも今日までは)来ていたからだと思いますが、何件かすでにマスコミの方からお問い合わせ・出演依頼等いただいておりますけど、企業買収などの経済的行為(損得のお話)と違って、法律違反かどうかといったお話は、ちょっと私としてはコメントしづらいところですので、悪しからず。(従来の常識や倫理観とはズレていても、敵対的買収が起こることが経済全体にとってはプラスになるかどうか、といった話は、いろいろ楽しく勉強させていただけるネタとして最高なのですが、「法令違反」となると「やっちゃいけませんね」ということ以上に私としてのコメントのしようがないので。)
弁護士さんなどにお問い合わせいただいたほうがよろしいかと思います。
−−−
ただ、証券取引法違反で家宅捜索の令状を得るためにはどの程度の資料や情報が必要なのか、というのは私としても非常に興味あるところ。単に開示した内容と事実が違ってましたということで、(悪意か過失かよくわからないのに)東京地検特捜部が令状を取るという判断になるかというと、(しろうと考えですが)ならないような気もします。
ライブドアさんの有価証券報告書というのは、日本の上場企業の中でも私が個人的に「最も興味がある」有価証券報告書でして、いろいろ聞いてみたい部分が盛りだくさんにあるので、東京地検特捜部の方々も、令状の直接の容疑についてだけでなくこの際関連していろいろ訊いてみたいことがあるのかも知れないですね。
(実際、証券取引法とか開示の違反といった場合に、法律的にどのへんまで関連して訊いていいのか悪いのか、よく存じませんが。)
ではまた。

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7 thoughts on “ライブドア、証券取引法違反で家宅捜索(という報道)

  1. >いろいろ聞いてみたい部分が盛りだくさんにある
    この辺をもうちょっと噛み砕いて、列挙していただけると大変にうれしゅうございます…

  2. >この辺をもうちょっと噛み砕いて、列挙していただけると大変にうれしゅうございます…
    「その辺」、というのが実名ブログでは非常に書きづらいところなわけです。開示されている情報からはわからないことについてあれこれ推測をすると浮かんでくる疑問なわけでして。
    本ブログでは、基本的にオープンになっている開示資料や法令等から言えることだけを書くようにしてます。ネガティブな憶測にもとづいて書き進めていくと、どんどん「ダークサイド」に墜ちていってしまいますので。はい。
    ではでは。

  3. お久しぶり。フジ広報誌以来ですね。案の定というところでしょうか?

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  5. [Text]ライブドア騒動を考えてみた†〜そして家宅捜索へ

     前のエントリの続き。  いよいよ上場を果たしたオン・ザ・エッヂ。  その後、誰もが知ってるぐらい有名な会社になりますが、今回は、その流れと、最近の騒動のまとめを書こうと思います。  参考資料  http://corp.livedoor.com/company/outline.html ・Round3-オ…