ブログと媒体価値とクオリティ

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「ダウト」さんから、コメントいただきました。
「isologueはフジ派・・・ってわけじゃありません」の、「他のエントリーもすべてそうですが、当ブログでは、個別の事象について、特定の企業を応援したり非難したりということはしてないつもりです。(どっちかに肩入れしているように読めるとしたら、私の文章力のなさのせいです。すみません。)」という部分に対していただいたものだと思いますが、

「文章力のなさのせい」で誤解されてしまったのではないでしょ。
それは、御自分で良く分かっているはず。
磯崎さんが、本当に議論を深めることが目的でいるならば、
まず最初に明示すべきは、「対象とする主題と範囲」。
その当然のことをやっていれば、誤解したくても誤解できないんですけれどね。
ところが、突っ込まれた時の逃げ方もチャンと用意しているあたり、
「誤解されることを期待」していたのかなと、誤解してしまいそうになりますよ。
実は、磯崎さんは自分のことを遣り手だと思っているんでしょ。

めっそーもございません。
言い訳っぽくなりますが、私、あくまで本業のかたわらにブログを書いておりまして、なるべく推敲はちゃんとするようにしてはいるものの、「ヤベっ、あと1分で出発しないと、クライアントとの会議に遅刻だっ!」ってなときに、「えーい」とそのまま保存ボタンを押して出かけてしまったりすると、ホコロビが目立つ文章になっちゃったりするわけでして・・・。
また、このブログですが、自分が完全に理解していることをみなさんにご披露しているというよりは、なぜそうなるのか自分でもよく理解できないことを開示されたデータなどを使って解き明かしていこうというノリのものでして、当然、多くの仮説や思いこみを含んでいるということをご了承いただければと思います。
−−−
一昨日、某テレビ局さん(フジじゃないです…)にお呼ばれしたときに、「ここが我が社の中心部です」と報道フロアをご案内いただいたのですが、体育館くらいの広さ一面にすごい数の人達がワイワイ働いててちょっとビックリしまして。このほかに、官庁等の記者クラブ等にも人が張り付いてらっしゃるわけで、「『ちゃんとした』情報発信を行おうとすると、こんなに人が要るもんなんかいなー」、「オレの書いてるブログって何よ?」というのを改めて考えさせられた次第です。
本ブログは、情報収集からコンテンツ制作から技術から送信まで全部一人で(仕事の片手間に)やってるわけでして、人様の会社ことは言っておきながら(笑)、ガバナンスはおろか内容のチェック機能すら無いわけです。
先日のブロガー飲み会technoratiジャパンの方と話をさせていただいて、ブログの「媒体」としてのビジョンがなんとなく見えてきた部分もあります。アメリカでは既に、企業等の記者会見に、マスメディアの記者だけでなく、ブロガーの席が3席くらい用意されてたりするとのことですが、technoratiのような「エージェント」が(アクセス数だけでない質的なものも含め)ブログの媒体価値をレーティングすることによって、ブロガーの社会的なポジションも明確になるとともに、企業の広告費などもブログ界に流れ込みやすくなるのかなあ、とか。
そうして、仮に「ブログを書くことでメシが食えるようになる」時代が来るとすると、私のような仕事の傍らでブログを書いてるヤツは淘汰されていって、「ちゃんとした組織」を持った、ブログを書くベンチャー企業?等がブログのトラフィックの中心的存在になったりするのかしらん?とか。
そうではなくて、既存メディアのようにチェックやら制約やらが存在しないところがブログのいいところだから、個人やごく少人数でやっている媒体と超巨大メディアだけがトラフィックを集めて、中途半端な規模のメディアが淘汰される「U字カーブ」的マーケット構造になるのかしらん?とか。
image002.gif
トガった情報をウリにして「個人」というカテゴリー全体はトラフィックを集めるものの、個々のブログを見ると、チェックやガバナンス機能が存在しないため、いつかは不用意な発言を発端にサイトが「燃やされ」ちゃったり、自爆したり、気合いが続かなくなってやめちゃったりと、ミクロで見ると激しく入れ替わりがあったり、その「炎上」等が、また一つの強力なコンテンツになったりするんだろうなあ、とか。
いや、そうではなくて、コメントやトラックバックでいろいろご指摘いただくこと自体が、既存メディアとは違う新しいタイプの「ガバナンス」になっていて、個人がやっているブログでも、やりようによっては「サステイナブル」な様態を取りうる余地があるのか無いのか、とか。
・・・いろんなことが考えられますが、本日はこれにて。

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16 thoughts on “ブログと媒体価値とクオリティ

  1. [security]某テレビ局の報道フロア

    一昨日、某テレビ局さん(フジじゃないです…)にお呼ばれしたときに、「ここが我が社の中心部です」と報道フロアをご案内いただいたのですが、体育館くらいの広さ一面にすごい数の人達がワイワイ働いててちょっとビックリしまして。このほかに、官庁等の記者クラブ等にぎ..

  2.  いつも磯崎先生のブログで勉強させていただいております。私も個人がブログの中心を担っていくというビジョンが理想的であると考えます。当然、チェックやガバナンスの面での負担は大きいかと思いますが、それにもましてブログの意義というのは言論統制のしかれていない環境で有識者の意見を聞けることにあると思います。
     今回のライブドア騒動にしてもマスメディアにおいては偏った報道が度々出されたように感じます。それはそれでその偏りの背景にあるものがナンなのかということを想像しながら見るという楽しみ方もありますが、一般の視聴者はその情報の信憑性を判断する材料を持ち合わせておりません。私もいくつもの経済、法律の専門家のブログを読むことで理解が深められました。
     同じ文章を読んでも、人によって読解力は違いますので勝手な解釈をされるのはいたしかたの無い部分はあるかと思います。先生にはこれからも誤解を恐れることなく、興味深い見解を発表していただけることを楽しみにしております。

  3. そうですよ、嫌味なネガティブコメントにいちいち反応して無駄に自分を分析しないでください(笑)
    ダウトも彼なりの意図があって磯崎さんの発言を封じようと考えているわけでしょう。
    しかし本来ブログというものは、反対する人は同じく記名にて、反論をきちんと書いて、
    リンクすればいいわけです。
    思うことが結果的にどちらかに加勢することは避けられませんが、
    その加勢をそもそも意図していないかぎり、自論は自論です。
    よりリスキーなポイントに専門的に突っ込んでほしいものです。
    匿名の批判は無視して、正論と思うことをかいてください。
    磯崎さんの筆の冴えを失わせる「韜晦」ダウトはFuck you !

  4. ブログに客観性なんてない

    このたび、ライブドアのニッポン放送で大ブレイクしたisologueさん。各方面から「フジテレビ派ではないか?」と突っ込みを受けているわけだが、実際のところどうなんだろう?このライブドア対フジテレビの戦いははっきり言って中立はありえないと思う。無関心ならありえるが…

  5. いえいえ。無駄に自分を分析(笑)してるというよりは、「ブログ」という媒体の性質については、ホントに私自身が非常に関心を持っているんです。
    匿名のコメントは受け付けないとか気に入ったコメントだけを承認する方法もあるにはありますが、私自身がナマケモノで、時々ピシッとカツを入れていただかないと、どんどんダラけたり浮かれたりするタイプでして、みなさんに「ガバナンス」していただくというのが「サステイナブル」なのかなあとも思ってる次第です。
    あまりにひどい誹謗中傷みたいのがたくさん来るようになったらまた考え直しますが、今んとこ、まったくOKなレベルじゃないかと認識しておりますが。(だめスか?)
    ではまた。

  6. あの、非常に率直にお聞きするんですが、
    磯崎さんはフジからいくら貰ってるんですか!
    んもう!

  7. ライブドア支持者に言わせると、ライブドアに批判する人 = 反ライブドア = フジ支持者 = 日枝支持者 = 反動保守・既得権益にしがみつく老人なんだそうで、またフジ支持者も同じようなもので、何だか議論の次元が低いなあと思ってしまいますね。
     
    小手先の法解釈を振り回して、株主の利益の保護だ何だと言っても何だか履き違えた感じの意見の人が多いと自分には思えるし。
    理想とされている考え方が一般敵になるまで定着するのは時間が掛かるのでしょうか。
     
    今回の件が株式投資ってそもそも何なのだろうか、エクイティによる資金調達、引受とは何だろうかとみんなが少しでも考える切っ掛けとなれば良いのですが。
    デイトレーダーじゃない個人投資家層が増えることを祈っています。
      
    自分の仕事に近い分野なので、よく拝読させて頂いています、しかも仕事中に。
    役立つので私的閲覧には当たらないと信じていますが、書込みはちょっと問題あるかな?
    携帯端末からの閲覧、コメントが出来るといいですね。

  8. 日ごろ読ませて貰っている中では、特別肩を持つと言った書き方は今まで
    されていなかったように思います。
    ですが、当たり前ですけれども「磯崎流主観」が入っているところもあり。
    「主観」=×「肩を持つ」わけではなく、単に「あれ?こうかな?」と思われているような気がします。
    逆の立場で、磯崎さんの解釈を誰かが書こうもしくは、私が書こうと思った場合でも、
    仮説を立て、それに沿って正しいかどうかを、証明してみる。
    と言うのは、理系肌の思考パターンではないかと?

  9. ラベリング効果の呪縛?

    ラベリング効果の呪縛?
    「君って、○○?」と聞いた場合、○○が記号として典型的な意味を表象されるものであればあるほど、やはり心理的な影響が増大するんだなア〜ということが今回の件でよくわかりました。
    ラベリング効果は「君って、A型?」と聞かれるだけで…

  10. いや、匿名の中傷に対して有効なのは「まともな匿名の応援」でしょうね。
    中傷者は自分が攻撃されると思っていないので、
    応援により傷つき、撤退することが多いです。
    著者が反応したり攻撃するとやばいです。
    愉快犯がどんどん集まってきて、小倉先生になってしまいます(笑)。

  11. あらしが若干入るぐらいで、大丈夫ですよ。
    応援しますから。
    ちなみに上のアホルダー=ダウトです。

  12. 今日のライブドア

    先日も書きましたとおり、出来高が激減、かなりの個人投資家(ネット投資家)がおそらくは330−350あたりのコストで様子見を決め込んでいるね。繰り返しになりますが、今後はリーマン次第。実際この出来高ではショートを積みますのは危険なので彼らもまた次の材料を…

  13. 難しい話はまったくわかりませんが、磯崎さんのブログは楽しくて、経済や経営に興味のない私でも解りやすく解説されていて助かります。
    お互いが情報を全てオープンにできない状況なので、小出しの情報を見て、その時その時にどちらかに味方をしていくのは当然と思います。その時に思ったことが後で違っていれば直せばいいので、いつもの素早い解説を期待してます。
    このブログのおかげで、TVのニュースに流されにくくなった気がしてますよ!(感謝)

  14. ライブドアの経営参画社員が反対

    「ニッポン放送:ライブドアの経営参画反対、社員一同が表明」だそうです、ホリエモン