カエサルはイタリア語を話していたか?

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たけしのコマネチ大学数学科」で、司会のガダルカナル・タカさんが毎回冒頭に決めゼリフを言うんですが、現在は(なぜか)カエサルの「賽は投げられた」の意で「Il dado è tratto」と叫んでらっしゃいます。これ、イタリア語ですよね。なんでイタリア語なんざんしょ。
カエサルはこの台詞をラテン語でしゃべったんじゃないんでしょうか?
(追記)
774さんに教えていただきましたが、WikipediaじゃなくてWikiquoteに、
「ギリシャ語で言ったとされる」(ギリシア語劇で当時の慣用句だったのではないか)
とありますね。
ギリシャ語版を見ると、
Ο κύβος ερρίφθη
(/追記)
加えて、Wikipediaのラテン語版でも英語版でもイタリア語版でも「Alea iacta est」と書いてあるんですが、日本語版だけ「Jacta alea est」と表記されている(「ルビコン川」など、他の項目でも同様。この表記は日本語版だけな)のも、不思議であります。
(追記)
ギリシャ語版だと、ラテン語表記は、
alea jacta est
ですね。ギリシャ語版、記述も短いので信憑性はよく存じませんが。
(/追記)
(ではまた。)

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3 thoughts on “カエサルはイタリア語を話していたか?

  1. >ギリシャ語って言ってる人もいるみたい。
    あ、ほとんどですね。
    ギリシャ語のカエサルのページを見ると、
    Ο κύβος ερρίφθη.
    とありますね。
    どうもありがとうございます。
    (ではまた。)

  2. LINGUA LATINA

    磯崎哲也先生のisologueの「カエサルはイタリア語を話していたか?」について。
    実の所、当時(古典期)のラテン語にはJという文字がないのでした。
    子音…