週刊isologue(第100号)「春のMBO祭り」(その3)

おかげさまで、この週刊isologue、今回で100号です!

読者のみなさんのご愛読に感謝いたします。ありがとうございます。<(_ _)>

 

今週は、株式会社ワークスアプリケーションズのMBOについて見ていきたいと思います。

 

今週の目次とキーワード:

  • 買収のスキーム(複雑なので、図解)
  • 質権(上場企業経営者もつらいよ?)
  • MBOで経営者が得るキャッシュ
  • MBOの「おいしさ」度合い(図解)
  • MBOの理由
  • 上場前資本政策の影響は?
  • 経営陣の報酬とキャピタルゲインのバランス
  • まとめ

 

(毎回同じですが、今回も、夜23時50分配信予定、です。) 

 

(ではまた。)

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中3の息子に、ソースコードを読ませてみた

先日、ブログ「Geekなページ」の記事 に触発されて、ツイッター上でインターネットが IPv4からIPv6 への移行する際の話をしてたら、ブログの筆者の、あきみち(@geekpage)さんにいろいろ親切に教えていただきました。

そのとき あきみち さんからサンプルでいただいたソースコードを中3の息子に読ませてみた、というメモです。

(注:親バカねたです。)

続きを読む

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Entrepreneurs’ mind

学生の「ryokado」さんにインタビューしていただいたブログをご紹介し忘れていたので。

 

201102231206.jpg

 

Entrepreneurs’ mind – 起業家にロングインタビューする人のブログ

で、

第1回第2回がすでに公開されてます。

 

  • 起業する学生
  • 成功には運も必要
  • 資本政策で失敗しないようにする
  • 人の心を動かすことが大切
  • イケてる学生は増えている!
  • 中高生でもビジネスができる時代に
  • ”環境”のせいにするな!
  • ”環境”に適応する努力を
  • 日米の投資環境の違い
  • 「成功する」ベンチャーは”環境”に適応

 

(ではまた。)

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BLOOM CAFEでのインタビュー、掲載されました

会計HACKS!

会計HACKS!
会計HACKS!

posted with amazlet at 11.02.23
小山 龍介 山田 真哉
東洋経済新報社

等の著書でも有名な小山 龍介さんのサイト

201102230821.jpg

 

でインタビューしていただきました。

起業しやすい環境が整ってきた

今回は第1回目で、数回続きます。

 

(ではまた。)

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週刊isologue(第99号)「春のMBO祭り」(その2)

幻冬舎の臨時株主総会は、結局、イザベル・リミテッドの議決権を持つ立花証券は欠席して幕引きとなりましたね。

先週号でお伝えしたとおり、立花証券側としては、よほどイザベル・リミテッドの実質的運営者と関係が深い、といったことでもない限り、ほとんどメリットは無いはずですからね。

さて、先週も少しだけ触れたとおり、現在展開されている「春のMBO祭り」の中でも、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下「CCC」)のMBOは、時価総額も1000億円規模と大きく、プロセスも非常にきちっとしていて教科書的なんじゃないかと思います。

その一方で、TOBする価格はDCF法で算定された下限を下回り、公正な第三者である独立委員会もTOBに応じることを推奨せずに中立の立場をとっています。

このCCCのMBOは、「いいMBO」なんでしょうか?
それとも「けしからんMBO」なのでしょうか?

今週は、このへんを開示資料等から考えてみたいと思います。

 

(目次とキーワード)

  • MBOする側の「本当の気持ち」はわかるか?
  • 開示資料から意図を考える
  • 上場したままでは大胆な経営改革はできないのか?
  • MBOするとCCCの財政状態はどうなるか?
  • MBOされる各社のPBR、PER
  • 財幻冬舎とCCCのMBOは大違い
  • どうやってフェアさを担保しているか?
  • 「マジョリティ・オブ・マイノリティ」登場!
  • 「DCF法の下限以下」というTOB価格は許し難いか?
  • DCF法の性質
  • 想像されるキャッシュフローと割引率の考え方
  • まとめ

 

(ではまた。)

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小・中学生向けの会計講座「ハロー会計」が開催されます!

日本公認会計士協会で社会貢献活動及び広報活動の一環として毎年行っている小中学生向け会計講座(無料)が、下記のとおり開催されます。

私も一度お願いして同席させてもらったことがあるのですが、結構子供ウケする記念品がもらえますので、参加する子供の満足度も毎回高めだそうです。

会計士を目指さないまでも、今後の社会の荒波を渡って行くには、小さいころからそれとなく会計的な考え方に興味を持たせておくのはオススメですよ。:-)

 

お申し込みは、下記のURLからどうぞ。

http://tokyo.jicpa.or.jp/hello/index.php

 

日時 平成23年3月26日(土) 13:00 – 15:00(受付:12:30から)

講座内容

第1部◇「会計ってなに? やってみよう原価計算」(たこ焼きの値段を決めるには?)
休 憩◇お菓子とジュースでリラックス!
第2部◇「会社って?監査って?公認会計士の役割」 他

参加費 無料(記念品贈呈)   

定員 100名(保護者同伴可)   

対象者 小中学生   

場所 日本公認会計士協会<公認会計士会館 地下ホール>
市ヶ谷駅近くです→ (地図はこちら) 

 

(よろしくご検討ください。)

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週刊isologue(第98号)「春のMBO祭り」絶賛開催中!

昨年末の幻冬舎のMBO(マネジメント・バイアウト、Management Buyout、経営陣による買収)をはじめ、昨今、上場企業がMBOを行って上場を取りやめるケースが増えています。

今週は「春のMBO祭り、絶賛開催中!」と題しまして、幻冬舎のMBOプロセスのその後の進展や、1月に入ってからMBOを発表した)イマージュホールディングス、ワークスアプリケーションズ、エノテカ、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、アートコーポレーション、田中亜鉛鍍金等の事例について取り上げたいと思います。

 

目次とキーワード:

  • 幻冬舎、いよいよ臨時株主総会
  • 「主要株主」が「イザベル・リミテッド」から「立花証券株式会社」に変更
  • イザベル・リミテッドが指図権
  • その後の株価推移と株式の取得状況
  • 臨時株主総会での決議事項
  • スクイーズアウトの概要
  • 立花証券のインセンティブ
    (立花証券が本件信用取引からどのくらい儲かるのか?)
  • 今後どうなるか?
  • 初めて対抗的買収者が登場したMBO
  • 裁判所の対応
  • 1月に入ってからMBOを発表した6社のMBOの概要

 

(ではまた。)

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「眼の誕生」と現代社会

ツイッターのTLで見かけて、ついタイトルで衝動買いして読んだ本;

 

眼の誕生——カンブリア紀大進化の謎を解く
アンドリュー・パーカー
草思社
売り上げランキング: 27729

 

結構面白かったです。

読み終わってから奥付をみると、原著が2003年、日本語版が2006年でさほど新しい本でもないので、軽いネタバレを含みますが、以下、この本を読んで考えた事を書いてみたいと思います。

 

軽いネタバレと言っても、この本は、タイトルが「出オチ」というか、結論になっております。

ご存知の通り、今から5億数千万年前の「カンブリア紀」には、三葉虫をはじめとするものすごく多様な生物が現れて「カンブリア爆発」と呼ばれているわけですが、

この本の重要な指摘の一つは、実は、生物の体内の体制の違い(34の「」)は、先カンブリア紀までに既に出来上がっており、この「爆発」は、あくまで堅い外皮という外見の「形」が多様化した現象である、という点ですね。
(体内のしくみは多数の遺伝子を必要とする複雑なしくみであるのに対し、外観は相対的に少ない遺伝子数で生み出されるので、その分、より短い期間で変異しやすい、とのこと。)

それも、一つの生物種だけでなく、地球上すべての門においてほぼ同時に、この形態の爆発的多様化が発生したとのことです。

 

結論を言ってしまうと、この変化を引き起こしたのが、「眼の登場」だった、というわけです。

つまり、それまでの生物というのは、他の生物を化学的に探知したり、そばに近づいて来た生物を食ったりと、すぐ近くにまで来ないと相手を捕食できなかったわけですが、「眼」ができると、遠く離れた生物をもターゲットにできますし、直接、そのターゲットを目指して移動もできて、餌を取る効率も飛躍的に増大するわけです。

 

「よくわからないのでガンダムで説明してくれ」というご要望に答えるとw、先カンブリア紀まではミノフスキー粒子が散布されていて遠くのものをレーダーで探知できないのでモビルスーツで接近戦をしていたわけですが、カンブリア紀に入るとニュータイプが登場して、遠くにいる敵をも察知できるようになり、戦いの様相が全く変わって来るわけですね。

 

 

さて、ここ10数年の現代社会においても、まさにカンブリア紀と同様のことが発生しているのではないかと思います。

検索エンジンやSNSなどが発達して、ついこの間まではごく限られた知り合いどおしの間でしかやりとりできなかった情報が、地球の裏まで見渡せるようになってしまいました。

こうした社会では、一見、強者が弱者を食らって、ごく少数の強者しか残らないようにも思えます。
実際、現在、アップルやフェイスブック、グーグルといった巨大な企業が、マイクロソフトやアマゾン、ヤフーといった既存の巨大企業と戦っているので、一般庶民は搾取され、勝ち組と負け組の差は広がるばかりという気もしてしまうかも知れません。

 

生物の世界でも、こうした競争の激化が発生すると、弱い種がどんどん食われて極めて少数の強い種だけが勝ち残り、格差は広がって、多様性は減少していくような気もするかも知れません。

しかし、少なくともカンブリア紀においては、逆にそれまで「門」に関わらずどれも似たような柔らかいミミズのような似た形態をしていた生物が、外皮を堅くしたり、色を周囲に溶け込みやすくしたりといった変化を短期間の間に成し遂げ、結果として、極めて多様な種類の生物が出現して「爆発」となったということですね。

 

現代の状況はカンブリア紀とまったく同じではないので、もちろん単純なアナロジーでは判断できませんし、現代の「眼」の登場によって、滅びる種(ビジネス)もたくさん現れるでしょうが、必ずしも大企業の寡占が進行してデストピアに繋がるという未来と決まった訳ではなく、新しい競争のルールを身につけたビジネスが現れて、多様性の「爆発」が発生するのかも知れないですね。

 

(ではまた。)

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週刊isologue(第97号)フェイスブックは「バブル」なのか?(企業価値編)

さて、今週はいよいよ、フェイスブック(Facebook)の企業価値が、実態をかけはなれて高いのか、それとも適切な範囲と考えられるのかについて考えてみたいと思います。

 

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目次とキーワード:

  • 企業価値評価方法についてのおさらい
  • そもそもフェイスブックとは何か?
  • Googleのビジネスモデル
  • フェイスブックのビジネスモデル
  • 「ソーシャル」と「検索」
  • フェイスブックの広告のターゲット設定
  • 「マイノリティ・リポート」との比較
  • インフラ化するフェイスブック
  • GDP上位20カ国のアクセスから考える
  • なぜSNSのアクセスが国で1位になるのか?
  • 日本の人だけまだ「本当のSNS」のイメージが涌いてない?
  • 2006年のGoogleの企業価値分析は当たっていた?
  • フェイスブックの将来キャッシュフロー
  • フェイスブックの企業価値500億ドルはバブっているのか?

 

(ではまた。)

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