ベンチャーサポートビジネスと小児科医

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子供の歯の噛み合わせが悪いというので、先日、矯正歯科の先生のところに行って説明を拝聴。矯正の場合、極めて重度なもの以外は保険の適用が全く無いので、1時間の診断+レントゲン+分析で、6万円強也。矯正は最低2年は続くそうですが、その先生によると一般的にだいたい初期に器具等で30万円ちょっと、2年間累計で40万円くらいはかかるとのこと。
「ゲゲっ」って感じですが、近所では数年で100万円払わされた子もいるし、一種の「整形」と考えれば、プチ整形の「埋没法の二重手術、15分で15万円」とかいうのよりは、かなり良心的な価格かも・・・と思ったりして気を落ち着かせました。(ハァハァ・・。)
ファイナンスの関連する企業のサポートビジネスでもやっぱり現在儲けてらっしゃるのは企業再生系のような「整形系」でしょう。ブクブクに太った三段腹のオバサンの脂肪をズズーッと吸引したり、フェイスリフトして顔のシワを伸ばしたりというのは、技術もパターン化しやすく落としどころも見えやすい。
これに対して、インキュベーターをはじめとするベンチャー関係のサポートをするビジネスというのは、いわば新生児外科/小児科という感じで、「お金儲け」という観点だけから考えると今ひとつ、かも知れません。子供は「ここが痛い」とはっきり自分で症状を言ってくれるわけでもないし、子供だからその分テキトーな技術でいいどころか体が小さい分かえって手術が難しいことも多い。症例も多様で手間もかかるし、何より、美容整形したい三段腹のオバサンと違って「新生児」はお金を持っているとは限らないわけです。
ただし、自分が関わった子が健康に成長をしてくのを見るのは大きなやりがいではあります。もちろん、ちゃんと育ったのはその子や親の手柄であって「小児科医」は、その手助けをするだけではありますが、ベンチャーに関わられている方々は、やはりそうした「やりがい」を糧にされてることが多いのではないでしょうか。
(ではまた。)

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