今期の放送大学、注目授業(経済政策、組織運営と内部監査他)

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先週から放送大学+大学院の新学期の放送が始まってますが、今期、個人的に注目している授業のメモです。

 

EU論(’06)

まず、前期08年度までの授業では、全15回のうち1〜4回だけ録画しそこねていたんですが、今回無事、第1回目の録画に成功しました。

放送大学の授業というのは、(授業料払って学習センターに行けば別ですが、タダでテレビを見てる限り)、on demandではないので、この第1回目が録画できるかどうかが、その後の学習のインセンティブに大きく影響するのであります。第1回目さえ録画できれば、HDDビデオの「次回予約」とかの機能を使って、その後は続けて見やすい。(アナログ放送はEPGがないので、地デジがオススメです。)

加えて、第1回目はやはり全体の流れ的な話があることが多いので、15回まで見終わって第1回目を見直すと、「あ、そういう全体像だったのね」ということもよくあるのであります。

あんまり教養がないもので存じなかったのですが、第一次世界大戦の惨劇の反省から生まれ、現在のEUの直接のモデルになった「汎ヨーロッパ主義」を提唱した「EUの父」リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー氏の顔がなんか和風だなあと思ってWikipediaで検索してみたら、お母さんが日本人で東京生まれなんですね。

(これも不勉強で存じませんでしたが、母「光子」は、吉永小百合主演のドラマや大和和紀のマンガにもなってるそうで。前から、空港の免税店等でゲラン(Guerlain)の香水「Mitsuko」を見るたびに「なんで日本人の名前やねん?」と思っていたんですが、この光子がモデルという説とそうでない説があるようです。)

こういう事例を見ると、日本出身でも「世界の新しい秩序」の構築に貢献できるような気がしてきますが、このクーデンホーフ光子氏の他、オノ・ヨーコさんとか緒方貞子さんとか、なんとなく女性の方が世界でがんばってる気がするのは私だけでしょうか。

 

地中海世界の歴史(’09)– 古代から近世 —

前期までやっていてファンだった「古代地中海世界の歴史(’04)」のリニューアルバージョンと思われます。

第1回目は、「日本のエーゲ海と呼ばれる」岡山県の牛窓ホテルの海を見渡すベランダで、主任講師の本村 凌二・高山 博 両東京大学大学院教授の対談形式で行われましたが、「(普通の大学の授業よりは格段にリッチだけど)エーゲ海の代わりに岡山県とは、なんとチープな!」と思ったら、この牛窓という場所、ほんとにエーゲ海みたいにきれいな場所ですね。
(ちょっと行きたくなりました。高速料金安くなったし。)

(ところで、本村 凌二教授って、ちょっと碇ゲンドウに似てますよね?)

 

経済政策(’09)

前期までやっていた経済政策?(’05) の改訂リニューアル版。

経済学に対する見方が風雲急を告げる昨今、第1回目で、今まで私は間違ってましたとか「ザンゲ」されたりしたらイヤだなあ、と思ってたんですが、林 敏彦教授は、「経済政策の授業の決定版ができた」と、かなり自信がおありのご様子で、よかったです。

全15回のうち、改訂されたのは初回の「経済政策はなぜ必要か」の他、以下の回のもよう。

09 政策分析→削除

10 マクロ財政政策→ 10 マクロ経済政策
(吉川 洋東京大学教授のゲスト出演がカット?)

11 金融政策→社会保障政策
岩田 一政日本銀行副総裁[当時]のインタビューがカット?)

13 通信政策→12 交通産業と経済政策
(中村 伊知哉慶應義塾大学教授のインタビューがカット? 通信の時代は終わったか・・・。)

14 地域経済政策→13 中山間地域政策

(新設)→14 環境政策

15 国際的課題→15 国際公共政策(やはりスタンフォード[日本センター?]での英語の授業を取り上げるところは同じ?)

 

組織運営と内部監査(’09)

シラバスはこちら

「協力 社団法人日本内部監査協会」だそうです。

会計監査については、対象が最終的に財務諸表に落とされる部分なので、企業活動の森羅万象をターゲットにするとはいえ、かなりガチっとした体系も理論もあるのに対し、内部監査というのは、かなりそれぞれの業種や企業ごとに雰囲気もかなり違うでしょうしから、学問的な立場から、どれくらいすっきり説明されているか、どこまでドロ臭い事例に踏み込んでいるか、等に注目しています。

 

以上、ご参考まで。

(ではまた。)

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