フェムトマガジン(第694号)2022年上半期+αの総集編

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フェムトマガジン(元isologue)
2022.08.08(第694号)
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■2022年上半期+αの総集編
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今週は、今年上半期〜8月1日までの記事を一覧する「総集編」をお届けします。
(こちらのブログはnoteに移転してますが、今回は特別にこちらに掲載しています。)

2022年前半は、毎年定点観測している、

  • 上場前後の資本政策
  • VCはいかに株式を売却するか

の他、個別のテーマとして、

  • サザビーリーグ社の国税不服審判所の裁決と種類株式
  • フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します

を取り上げました。

いつもと同様、これらは法令・税務や投資判断の助言を行うことを目的とするものではなく、財務その他の観点からの検討を目的とするものです。実際の解釈や運用にあたっては、弁護士、税理士等の専門家の意見を参考にしてください。



■フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します

(第672号) フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その1)

この週は、フェムトで昨年から実際に使っているインセンティブ・プランを公開して見ていただきました。

すでに、法律面・税務面などを検討し、実際に組合を組成して、分配も行い、確定申告も経て、一通りのプロセスを回しており、この内容を、まとめてより平易に書き直したものを、新しく刊行した「増補改訂版 起業のエクイティ・ファイナンス

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の第8章や別添にも掲載しております。

このプランは、すでにいくつかファンドを立ち上げて運用しているベンチャーキャピタル向けのものです。

 

(第673号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その2)

この回では、具体的分配方法を定める「分配等規程」について考えました。

 

(第674号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その3)

(第675号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その4)

その3・その4では、昨年金融庁から公表された「キャリード・インタレストの税務上の取扱いについて」について考えました。

 

(第676号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その5)

この回では、この「LPS – LLP -任意組合」という三段階のストラクチャーを使ったインセンティブ・プランを考えた場合に、その具体的な記載方法について考えてみました。

 

 

■サザビーリーグ社の国税不服審判所の裁決と種類株式

(第671号)サザビーリーグ社の国税不服審判所の裁決と種類株式

「アフタヌーンティー」ブランドなどを展開するサザビーリーグ社の創業者およびその資産管理会社が、東京国税局から計約80億円を追徴された課税処分について、国税不服審判所が全額を取り消す裁決をしたという報道がありました。 2月24日の時事通信社の報道によると、

 関係者によると、鈴木氏らはサザビー社が親族の投資会社に吸収合併される際、投資会社の新株を1株5万円で計30億円分取得。吸収合併の後、投資会社が一部を1株8万円で買い戻した。 鈴木氏らは計9億円の売却益を税務申告したが、東京国税局はサザビー社の吸収合併で投資会社の資産は増えており、1株84万円での買い戻しが相当と判断。鈴木氏らに計約210億円の申告漏れを指摘し、過少申告加算税を含む計約80億円を追徴した。 鈴木氏らは2019年12月に審査請求し、「買い取り額は投資会社の定款で定められており適正だ」と主張。裁決は「国税局の主張は根拠が明確でなく、処分は違法だ」と指摘した。

とのこと。 ここで「買い取り額が投資会社の定款で定められていた」ということは、(定款で定められる)種類株式の取得条項が論点になった可能性があり、そして東京国税局は追徴を決定したのに、国税不服審判所がそれを取り消す裁決をした、と判断が大きく分かれたのは、それがどういった記述になっていたからなのかというのは、種類株式の実務としても、非常に関心が湧くところであります。

ということで、報道された資産管理会社やサザビーリーグ社の登記簿を拝見して、内容から何が学べるかを考えてみました。

■謹賀新年(2021年の総集編)

(第663号)謹賀新年(2021年の総集編)

2021年は、毎年定点観測している、

  • 上場前後の資本政策
  • VCはいかに株式を売却するか

などの他、個別のテーマとして、

  • SPACの上場時開示資料を見てみた

等を取り上げました。



■上場前後の資本政策

上場時の有価証券届出書から、上場した企業の資本政策を読み解くシリーズです。

(第664号) 上場前後の資本政策(2021年12月その1)

(第665号) 上場前後の資本政策(2021年12月その2)

(第666号) 上場前後の資本政策(2021年12月その3)

(第667号) 上場前後の資本政策(2021年12月その4)

(第668号) 上場前後の資本政策(2021年12月その5)

(第669号) 上場前後の資本政策(2021年12月その6)

(第670号) 上場前後の資本政策(2021年12月その7)

(その7では、 noteに映画「Don’t Look Up」を見ての「雑談」を書きました。)

  • のむら産業
  • フレクト
  • ネットプロテクションズホールディングス
  • ブロードエンタープライズ
  • True Data
  • グローバルセキュリティエキスパート
  • JDSC
  • HYUGA PRIMARY CARE
  • ライフドリンク カンパニー
  • 湖北工業
  • ラバブルマーケティンググループ
  • YCPホールディングス(グローバル)リミテッド
  • THECOO
  • サインド
  • 網屋
  • Finatextホールディングス
  • サクシード
  • 三和油化工業
  • エクサウィザーズ
  • ハイブリッドテクノロジーズ
  • クルーバー
  • 長栄
  • ニフティライフスタイル
  • サスメド
  • エフ・コード
  • Green Earth Institute
  • Green Earth Institute
  • CS-C
  • タカヨシ
  • アジアクエスト
  • セキュア
  • Institution for a Global Society

 

(第677号)上場前後の資本政策(2022年2月)

この回は、2022年2月に上場した下記7社の資本政策を見ました。

  • Recovery International
  • セイファート
  • ライトワークス
  • エッジテクノロジー
  • CaSy
  • BeeX
  • マーキュリーリアルテックイノベーター

 

(第678号)上場前後の資本政策(2022年3月その1)

(第679号)上場前後の資本政策(2022年3月その2)

2022年3月に上場した以下の会社の資本政策を見ていきました。 

  • ビーウィズ
  • イメージ・マジック
  • セレコーポレーション
  • 守谷輸送機工業
  • TORICO
  • メンタルヘルステクノロジーズ
  • ギックス
  • ノバック

 

(第684号)上場前後の資本政策(2022年4月その1)

2022年4月に上場した下記の会社の資本政策を見ました。

  • セカンドサイトアナリティカ
  • エフビー介護サービス
  • サークレイス

特に、セカンドサイトアナリティカ社は、銀行が筆頭株主で無議決権株(種類株式)を発行したまま上場という、非常にめずらしい資本政策をとっています。

 

(第685号)上場前後の資本政策(2022年4月その2)

2022年4月に上場した下記6社の資本政策を見ました。

  • フルハシEPO
  • ASNOVA
  • ストレージ王
  • モイ
  • クリアル
  • ペットゴー

 

(第689号)上場前後の資本政策(2022年5月~6月その1)

2022年5月、6月に上場した以下の会社の資本政策を見ました。
(毎年5月は少ないですが、今年も1社しか上場がありませんでした。)

  • トリプルアイズ
  • ANYCOLOR
  • ヤマイチ・ユニハイムエステート
  • ホームポジション

 

(第690号)上場前後の資本政策(2022年5月~6月その2)

  • 坪田ラボ
  • ジャパンワランティサポート
  • マイクロ波化学
  • イーディーピー
  • サンウェルズ

 

(第691号)上場前後の資本政策(2022年5月~6月その3)

  • ヌーラボ
  • M&A総合研究所
  • マイクロアド
  • AViC

AViC社の大株主に、社長や創業者、投資会社の代表、それぞれ個人1つずつの投資事業有限責任組合(ファンド)を作って、それが上位3株主になっているというのが、非常に変わってて興味を引かれます。

 

■VCはいかに株式を売却するか?

2021年にIPOした企業の投資家が、どのように株式を売却したのかを見ていっております。(まだ途中です。)

(第680号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その1)

(第681号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その2)

(第682号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その3)

(第683号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その4)

(第686号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その5)

(第687号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その6)

(第688号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その7)

(第692号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その8)

(第693号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その9)

  • QDレーザ
  • WACUL
  • アピリッツ
  • ウイングアーク1st
  • ヒューマンクリエイションホールディングス
  • i-plug
  • ココナラ
  • Sharing Innovations
  • シキノハイテック
  • ベビーカレンダー
  • ブロードマインド
  • イー・ロジット
  • Appier Group
  • スパイダープラス
  • オキサイド
  • セルム
  • サイバートラスト
  • ビジョナル
  • ネオマーケティング
  • ステラファーマ
  • テンダ
  • ワンダープラネット
  • 全研本社
  • ペイロール
  • ペルセウスプロテオミクス
  • デコルテ・ホールディングス
  • ドリームベッド
  • アルマード
  • HCSホールディングス
  • セレンディップ・ホールディングス
  • 日本電解
  • ステムセル研究所
  • コンフィデンス

 

 

以下、目次一覧:

(第663号)謹賀新年(2021年の総集編)

(第664号) 上場前後の資本政策(2021年12月その1)

(第665号)上場前後の資本政策(2021年12月その2)

(第666号) 上場前後の資本政策(2021年12月その3)

(第667号)上場前後の資本政策(2021年12月その4)

(第668号)上場前後の資本政策(2021年12月その5)

(第669号)上場前後の資本政策(2021年12月その6)

(第670号)上場前後の資本政策(2021年12月その7)

(第671号)サザビーリーグ社の国税不服審判所の裁決と種類株式

(第672号) フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その1)

(第673号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その2)

(第674号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その3)

(第675号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その4)

(第676号)フェムトのインセンティブ・プラン(VC用)を公開します(その5)

(第677号)上場前後の資本政策(2022年2月)

(第678号)上場前後の資本政策(2022年3月その1)

(第679号)上場前後の資本政策(2022年3月その2)

(第680号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その1)

(第681号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その2)

(第682号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その3)

(第683号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その4)

(第684号)上場前後の資本政策(2022年4月その1)

(第685号)上場前後の資本政策(2022年4月その2)

(第686号)VCはいかに株式を売却するか?(2021年その5)

(第687号)VCはいかに株式を売却するか?(2021年その6)

(第688号)VCはいかに株式を売却するか?(2021年その7)

(第689号)上場前後の資本政策(2022年5月~6月その1)

(第690号)上場前後の資本政策(2022年5月~6月その2)

(第691号)上場前後の資本政策(2022年5月~6月その3)

(第692号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その8)

(第693号) VCはいかに株式を売却するか?(2021年その9)

(ではまた。)

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