フェアレディZ ロードスター(屋根の開くやつ)買いました

ひさびさに「遠足の日の前の小学生のように眠れない」体験をしました。

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2ヶ月ほど前に、「今の車(エスティマハイブリッド)も7年目なので」と、トヨタのディーラーの担当氏に新しいのを勧めていただいたのですが、大変申し訳ないことに、これが全くときめかない。エスティマハイブリッドは素晴らしい車で、家族も大型犬も乗れて燃費もいいし、7年経っても塗装もピカピカです。もちろんマイナーチェンジして、あちこち良くなってるはずですが、日頃IT業界の指数関数的なイノベーションを目にしていると、大変申し訳ないんですけど、まったく変化が無いように見えて、ときめきが全く感じられなかったのであります。

今までの人生で車を買った時は、「バイトして初めて車を買った!」、「初めて外車を買った!(15年落ちのBMW、15万円)」、「子どもが生まれて中古の小型車を購入」、「子どもが大きくなったので、初めて新車(ワンボックスカー)を購入」、そして今乗ってる「初めてのハイブリッドカー(なんと電気で動く!)」と、いつも人生の節目だったり「わくわく」が存在してきました。

では今のオレ、息子も2人とも高校生になった今のこの私にとって「わくわくする車」とはいったい何なのか?と、しばし熟考を重ねていると、突然、「そういえば、屋根の開く車だけは乗ったことが無かった」ということに思い至りまして。

 

コンバーチブルは絶滅危惧状態

しかし調べてみると、「屋根が開く車」は絶滅危惧種的な状態に陥っております。
以前、トヨタのディーラーで試乗させてもらったソアラのコンバーチブルがすでに生産されてないのは存じてましたが、同型のレクサスのSCも生産中止。ダイハツのコペンも今や生産していない。

理由は明快で、2人しか乗れなくて、ゴルフバッグもやっと1つ積めるかどうかで、一般的な実用性が無いからであります。(なので海外でしか売れない。)
しかし。私は息子2人もすでに高校生で、一家4人で出かけることも少なくなったし、ゴルフも数年前にやめました。モノを大量に運ぶ職種でもないので、3人以上乗るようなケースのためにエスティマハイブリッドも下取りに出さずにそのまま乗り続ければ、なんとかなるんじゃないの?と思った次第であります。
(高齢化や若者の車離れで、近所で車に乗る人は減少してるようで、駐車場もどんどん空きが出ていますので、今どきは近場で駐車場も安く確保できます。) 

 

フェアレディにロードスターがあった!

「屋根の開く車」で数少ない選択肢の一つ、マツダのロードスターは、オープンで世界一売れていてギネス記録にもなっているので、知り合いともカブるなあ、と思っていたら、日産の「Z」に屋根が開くのがあるぞと気付いて、良さげなので、その足で横浜の日産グローバル本社一階のギャラリーに実車を見に行きました。

(くわっ!)一目惚れ!これはひさびさの物欲MAX状態!

私、ここ数年、iPhoneとiMacの新製品以外のモノにあまり興味がわかない生活を送ってまいりまして、洋服はユニクロ(等)、iPhoneがあれば時計もいらないし、MacbookAirすら持ち歩かないのでバッグも不要で、鍵とサイフとiPhoneだけを持って、いつも仕事も手ぶらです。
しかし、Zのロードスター、これは来た!

フェアレディZは、一度2000年に生産中止の憂き目にあっているのですが、カルロス・ゴーン氏がCEOに就任後、2002年に復活。2008年にフルモデルチェンジを行って、2012年7月にさらにマイナーチェンジされています。 

「どこが気に入ったのか?」というのはいろいろあるのですが、例えば。

私が購入したのは7速AT(オートマ)ですが、ハンドルの横にマグネシウム製の「パドルシフト」なるものが付いてまして、これがちょっとヤバい。

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(出所:日産ホームページ

最初からマニュアル・モードにもできますが、オートマ・モードで走行していても、ハンドルから手を離さずにカチッと手元で押すだけで、シフトダウンしてマニュアル・モードに切り替わります。F1マシンみたいです。
しかも「シンクロレブコントロール」なるものが付いているので、シフトダウンした分、自動的にエンジンの回転数を上げてくれます。(つまり、自動的に「ヒールアンドトウ」してくれるので、シフトダウン時に”ガックン”と、ならないわけです。)

また、「屋根を開けたら、夏や冬は暑さ寒さに耐えられないんじゃないか?」とお思いかも知れませんが、「エアコンディショニングシート

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(出所:日産ホームページ

なる装備がありまして、シートの背中や太もものネットの部分から冷風や温風が出ます。
週末暑い中走ってみましたけど、背中が汗ばむこともなくサラサラで、まるで紙おむつのCMのようw。

他にも、車体の「ボン・キュッ・ボン」なフォルムも美しいし、ホイールの隙間からチラッと見える真っ赤なブレーキ・キャリパーもセクシーです。(もちろん見かけだけじゃなくて、ブレーキものすごく効きます。Zなんだから当然ですが。)

「屋根が開く車」とも言えますが、「ノーヘルで乗れる四輪のバイク」的な爽快感がありますね。
高速道路で走行していると、思わずタイタニックのあのレオ様気分になっちゃいます。 

 

色はオレンジにしました

色はFemto Growth Capital / Femto Startupのホームページのカラー

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に合わせて、車体が「サンフレアオレンジ」、椅子を「ボルドー(紫)」にしてみました。
(この車体の色、パールやメタリックも入ってて、光線の加減で赤っぽく見えたりオレンジっぽく見えたり、なかなかウェブではご紹介しづらい色です。) 

頭文字「F」なところも同じですし、Zのヘッドライトやテールライトのデザインは、毛筆を意識したとのことで、Femtoのロゴ

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との縁も感じます。

これで都内を走って、ファンドの宣伝にもつとめたいと思います。(笑)
(もちろん、ファンドのお金で買ったわけじゃなく、自腹ですので念のためw。) 

 

どうなる維持費!?

先週金曜日の納車の前の晩は、なんだか興奮してなかなか寝られず、夜中の2時に目が覚めてしまいました。

ということで金曜日午前中に納車になってから、嬉しくて、奥さんともどもあちこち走り回っていたら、週末の3日間で走行距離が500kmを超えてしまいましてw。

ガソリンを入れたところ、

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なんと、人生初のいち・まん・えん越え!
ハイオク高けー!(これでも会員価格でリッター6円引きくらいになってるんですが。) 
今どきの車なので、パワーは若干落ちるけどレギュラーを入れてもちゃんと動く仕様だそうですので、そんなにブン回すわけでもないならレギュラーでもいいのかも知れないですね。 

ちなみに燃費はカタログ値でリッター9.1km、今のところ高速中心で走っているので、実績値としてもリッター7.9km(車両情報ディスプレイ表示値)であります。

ま、コストの最小化だけ考えれば、車なんて持たずに電車に乗ってればいいわけですが、外車や(大好きな)Apple製品と違って、車体の購入金額の大半が日本のGDPに貢献しそうなところもいいです。:-) ハイブリッド車と組み合わせてエコに使ってまいりたいと思いますので、みなさま、何とぞ私めの贅沢をご容赦くださいませ。<(_ _)>

(ではまた。)

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週刊isologue(第225号)ベンチャー経営者の持分を増やす方法

今週は、ベンチャー経営者の持分を増やす方法について、です。

昨今は、エンジェルやインキュベーター、シード・アクセラレーター(以下「エンジェル等」)の方々も増えて、設立直後の企業にも数百万円から1千万円程度までの資金が付くようになってきました。それは大変すばらしいことなのですが、一方で、そうした投資のかなりの部分が、非常に低いvaluation(株価)で行われるため、資本政策が上場に向かない(M&Aでexitするしかない)ことになってしまっているケースがたくさんあります。

これはそうしたエンジェル等の方々が強欲で悪辣だからそうなっているというわけではなくて、ある意味、シンプルに普通株式だけで投資すると、必然的にそうなる宿命なのです。つまり、まだサービスやプロダクトもできていないシード期のベンチャーはものすごくリスクが高いわけですから、そのリスクに見合った投資を単純に普通株式で行うと、持株比率を高めるしかなくなるわけです。

別の視点からは、こうも言えます。
一般のビジネスや上場株などへの投資は、「安く買えば買うほど必ず儲けは大きくなる」のが当然です。ところが、シードやアーリー期の投資は「高く買った方が得」になることが往々にしてあるんですね。自分の持株比率を落として大量の資金を供給すると、一見損なようですが、さらなる資金調達余力が生まれ、成長スピードが高まる可能性があるので、仮に、持株比率が2分の1になったとしても、企業価値や株価が10倍になれば、逆に5倍も儲かるのです。ここがなかなか理解されないということもあるかと思います。

普通株式の代わりに優先株(種類株式)を使えば問題がすべて解決するかというと、そうでもありません。種類株式は理解するのがそこそこ大変で、当事者間で調整を行うのに、それなりの力量も必要ですし、リーガル・フィーもそれなりにかかります。また、発行後の運営(種類株主総会等)の負担や、万が一そうした決議を間違った場合に、将来、上場にストップがかかるといったリスクも大きい。優先株はシードやアーリーステージで1億円以上の投資をする際には必須と言えますが、逆に、数百万円から3千万円まで程度のファイナンスで種類株式を使うのは、投資家にとってもベンチャーにとっても負担が重過ぎる場合がほとんどです。

このため、あまりコストや負担をかけず、株主間契約だけでシンプルに経営者や投資家間の権利の調整ができることを考えたのが「日本版convertible equity」でした。(しかし、なにせ私もまだ1件しか投資で使ったことが無いくらいなので、実際、まだ全く普及していないわけです。)

今まで、このようにエンジェル等によって3割から5割弱の持分を持たれてしまったベンチャーは、ベンチャーキャピタルに投資を申し込んでも、「この資本政策じゃIPOできないなあ」と、そっぽを向かれてしまったケースも多かったと思います。既存のエンジェル等に嫌われてまで比率を引き下げて投資をしても、投資した後の株主間の人間関係にも影響を与えかねませんし、何より交渉も面倒です。ベンチャーキャピタルもビジネスなので、そうした手間やコストやリスクを払って投資するのは、よほどの案件に限られます。

将来IPOして大きく羽ばたけるかもしれなかったベンチャーが、資金調達ができず潰れてしまったり、少額のM&A等で買収されて終わってしまっていたのだとしたら、非常にもったいないことだと思います。

そういうわけで今回は、IPOモデルから乖離してしまっている資本政策を、「乙種普通株式」という株式を使って是正する方法を考えてみました。

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目次とキーワード

  • 乙種普通株式の要項
    • 議決権
    • 株式分割等の場合の取り決め
    • 普通株式への転換
    • 配当
    • 残余財産分配権
  • 株主間契約
  • 実例で考えてみる
  • 乙種普通株式が使える「経済的」前提
  • 税務上の問題
    • 発行時の価格
    • M&Aのexit時の価格
    • 上場時の普通株式への転換
  • 「特に有利な価格での発行」か?
  • ストックオプションによる是正では何がダメか?
    • 普通の(無償)ストックオプションを使う方法
    • 有償ストックオプションを使う方法

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中村仁さんの新会社「株式会社トレタ」に出資いたしました

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「豚組」のオーナーやFrogAppsの創業者として有名な中村 仁さんが今月立ち上げた新会社「株式会社トレタ」に対し、フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合と有限責任事業組合フェムト・スタートアップから、合計1億円を投資いたしました。

トレタは、飲食店を革新するツールを提供する会社です。

サービスは現在準備中ですので、具体的内容は時期(秋口の予定)が来たらまたお知らせいたします。 乞うご期待!

中村さんの新たな船出に際してのブログのエントリは、こちらです。

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週刊isologue(第224号)飲食系ネットビジネス、アップデート

食に関するネットビジネスは、vertical(バーチカル=業種別)なネット系のサービスの中でも一般の人になじみ深いサービスの一つではないかと思います。

昨年3月に「Yelp!」の上場に合わせてネットの飲食系サービスついてまとめましたが、今回も飲食系ネットビジネスについて、日米の代表的な企業をいくつかピックアップして、状況をアップデートします。

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目次とキーワード

  • 未だ赤字だが時価総額27億ドル越えの口コミサイト「Yelp!」。
  • 赤字幅は縮小。Groupon。
  • 予約サイト大手OpenTable。
  • ぐるなびの戦略。
  • カカクコムの時価総額のうち「食べログ」分の企業価値はどのくらい?
  • クックパッド。
  • 企業価値が何で決まっているか?

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週刊isologue(第223号)Bitcoinビジネスのブーム到来か?(ウィンクルボス信託編)

あの映画「ソーシャルネットワーク」にも登場したウィンクルボス兄弟(双子)が電子マネー「Bitcoin」の信託を上場させようとしています。
本日はこの信託の上場用資料(S-1)を検討して、Bitcoinの経済的な側面を考えてみたいと思います。 

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(出所: SEC資料、WSJ。) 

目次とキーワード

  • 上場する信託の規模(食っていけるのか?)
  • 中央銀行が無く、コンピュータで「採掘」するBitcoin
  • スポンサー(運営者)が受け取る報酬
  • 受託者(Trustee)の分担業務
  • 世界最大のBitcoinの交換サイトは「渋谷」にある?
  • Bitcoinのボラティリティと投機的需要
  • Bitcoinそのものに関わるリスク
  • Bitcoinの取引や平均価格算出に関わるリスク

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DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの読者勉強会やります

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの読者勉強会に出ます。 

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  • 開催日時:2013年8月2日(金)19:00~20:30(開場18:30~)
  • 開催場所:d-labo コミュニケーションスペース
        東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F
  • 参加費:3,000円
    (税込 ※会場では現金の授受ができないため、銀行振込となります。)
  • 参加定員:20名

まず最初に私の方から30分ほど問題提起をさせていただいて、その後、参加者の方々も含めてディスカッションという進め方だそうです。

限定20名という商売度外視なイベントですが、さすがハーバード・ビジネス・レビューだけあって、毎回積極的に発言する方々が集まるとのこと。(お手柔らかにお願いいたします。)

申込方法は、こちらのDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューのサイトをご覧下さい。

(ご参考まで。)

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週刊isologue(第222号)Bitcoinビジネスのブーム到来か?(導入編)

Bitcoinは、中央銀行やカード会社など、信頼できる企業(trusted third party)が不要で、ユーザーからユーザーに直接支払いができるP2P的な決済手段です。高度な数学的技術(アルゴリズム)を使って、このしくみを実現しており、主要な部分のプログラムはすべてオープンソースで、公開されているようです。

数学的な暗号技術を使って電子的に通貨を作る可能性は、1990年代後半のインターネット黎明期に盛んに議論され、「これで政府や中央銀行は不要になる」といった脳みそフラワーな言説もたくさん飛び交ったので、当時を知るおっさんとしてはどうしても眉唾モードになってしまいますが、昨今の米国では、Bitcoin関連のベンチャーへの投資も活発化しており、また先週は、ウィンクルボス兄弟(ザッカーバーグ氏がFacebook創業時にアイデアをパクったパクらないで訴訟となっていたハーバード大学の先輩)が運営するBitcoinの信託が上場を発表するなど、にわかに過熱感が出てきました。

今回はまずBitcoinがどのような原理でどう実装されているのか、Bitcoinの発案者「Satoshi Nakamoto」の論文を中心に検討してみたいと思います。

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目次とキーワード

  • Bitcoinとは?
  • 発案者「Satoshi Nakamoto」の正体
  • Bitcoinの論文の主語が「we」?
  • Bitcoinの取引の概要
  • 新しいコインの創造は「金(きん)の採掘と同じ」
    (中央銀行がコインを作るのではない。) 
  • ハッシュを使ったタイムスタンプ・サーバーの仕組み
  • 「Proof-of-Work」という仕組み
  • Bitcoinの実績データ(取引量、発行残高)
  • プライバシーの実現

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週刊isologue(第221号)スプリント買収にDISH参戦(DISH降伏編)

今週、DISHがついにクリアワイアの公開買付けもあきらめて、スプリントとクリアワイアの買収から完全撤退することになりました。
今週もスプリント、クリアワイアとDISHの開示から、どのような事件があったかを整理してみます。

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目次とキーワード

  • ソフトバンクの定時株主総会プレゼン資料(英語版と日本語版)
  • クリアワイアの大株主への多数派工作
  • スプリントがクリアワイアの買収でISSのお墨付きをゲット
  • スプリントの株主総会でソフトバンクの買収承認!
  • クリアワイア役員が受け取る「ゴールデンパラシュート」
  • 特別委員会の資料「プロジェクト”犬(イヌ)”」
  • 分析の観点(取引価格、DCF法、他の周波数帯売買事例、等)
  • DCFに用いるWACC(加重平均資本コスト)のタイミング
  • DISH、ついに降伏

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週刊isologue(第220号)スプリント買収にDISH参戦(スプリント起死回生編)

ソフトバンクが買収しようとしているスプリントは先週、クリアワイアへの買収額を1株5ドルまで引き上げました。しかしスプリントが株価を上げればDISHも株価を上げて、「無限釣り上げチキンレース」になってしまわないでしょうか?今週は、そうならないためにスプリントとクリアワイアが買収契約に入れ込んだ株価以外の工夫の数々を見てみます。

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(出所:ソフトバンクのSEC開示資料) 

これでDoCoMoはぶっちぎりの日本1位で、「世界第3位の通信会社」(Verizonに肉薄しているのでほぼ2位)という構図に、かなり近づいてきました。果たして、孫社長の「30年で世界10大時価総額企業に入る」という構図実現への大きな一歩となるでしょうか。

目次とキーワード

  • スプリントのクリアワイア買収(合併)契約書修正の変遷
  • スプリントが締結した、クリアワイア株主との契約(多数派工作)
  • 今回のスプリントのクリアワイア買収条件の変更内容
  • 「フェアネス・オピニオン」を誰が出すか?
  • スプリント株主の新スプリントの株と現金の選択フォーム
  • ソフトバンクのプレゼン資料

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ファンドの住所が変わります

本日プレスリリースが出ていましたが、ベンチャー投資をする「フェムトグロースキャピタル
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をいっしょにやっているパートナーである新生企業投資株式会社を含むプリンシパルインベストメント部門全体が、7月1日に新生銀行から分社化し、大手町に新しくできた大手町フィナンシャルシティにお引越だそうです。

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(新生銀行プレスリリースはこちら。)

エクイティ投資だけでなく、不良債権投資などのプリンシパルインベストメント部門を、ごっそり銀行から分社化して機動性を高めようということかと思いますが、非常に大胆ですね。

プレスリリースによると、新会社に移るのは、たった140人程度ですが、この部門(プリンシパルトランザクションズ本部)は、有価証券報告書で拝見すると、銀行単体の利益の約3分の1を稼いでいるようですので、大したものだと思います。

プレスリリース2ページ目「新生企業投資株式会社」の項に、ファンドを組成したパートナーとして私の名前も引用していただいてます。恐縮です。

ファンドの住所が今まで新生銀行本店の住所で登記されていましたので、これも近々大手町フィナンシャルシティ サウスタワー16 階(東京都千代田区大手町1-9-7)に変わると思いますが、私はどちらにせよ投資委員会の時など以外は、そこにはおりませんで、引き続き表参道のオフィスを中心に、渋谷近辺などの投資先のあたりをチャリンコなどで回っていると思います。

引き続き今後ともよろしくお願いします。

取り急ぎ、ご参考まで。

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