ポロニウム210

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アレクサンドル・リトビネンコ氏の暗殺で話題になっているポロニウムですが、Wikipedia、ためになります。

計算上わずか47ng(1億分の4.7グラム)で50%致死線量(4 Sv)の被曝を受けることになる。最大許容身体負荷量は6.8 pg(1兆分の6.8グラム)とされている。

(少な。)

1898年7月、マリ・キュリーが夫のピエール・キュリーとともにウラン鉱石から発見。発見者の祖国ポーランドのラテン語形「Polonia」が語源。1896年にアンリ・ベクレルによる放射能の発見を受け、まず放射能を測定する機器を開発する。ピエール・キュリーの考案したピエゾ電気計を改良し、ウランを中心に放射能を測定する。ウラン鉱石(ピッチブレンド)を測定したところ、ピッチブレンドに含まれるウランの濃度から計算した放射線より少なくとも4倍の線量を検出した。このため、ウランとは異なる未知の放射性元素が含まれているのではないかと推論した。しかしながら、ピッチブレンドは高価であり、新元素を単離するだけの分量が入手できなかった。オーストリア政府に頼み込んだ結果、ヨアヒムスタール鉱山から採掘したウラン鉱の残りかすを数トン入手できた。ポロニウムの分離には数ヶ月を要したという。12月にはラジウムも発見した。

キュリー夫人、体調も崩すわけですね。
ノーベル賞2回も、当然であります。

タバコの煙にも極微量に含まれている。出所はタバコ栽培に多用される化学肥料(リン酸肥料)の材料であるリンに不純物として含まれるウランだと考えられるため、当然野菜などにも微量ながら含まれている。喫煙者の被曝量が、非喫煙者よりも多いため、肺がんの原因のひとつともいわれている。

タバコの煙の摂取量より、野菜の摂取量のほうがはるかに多いと思いますが、消化器系はどんどん出て行っちゃうのに対して、肺は行き止まりで蓄積しちゃうからでしょうか。

ポロニウム210はアルファ崩壊のみで崩壊し、崩壊過程でガンマ線の照射を殆ど伴わない(殆どのアルファ崩壊は同時にガンマ線の放射を伴う)。一方、アルファ線は紙一枚で遮断される。このため、容器に入ったポロニウム210を、容器ごと放射線を測定することにより検出することは不可能である。

崩壊過程でガンマ線が出ないんですね。
少量で人を殺せる上、アルファ線はほとんどのものを貫通できないので、小さい容器に入れれば、持ち運びもしやすいし、空港等の検査でも引っかからないわけで、(価格や入手可能性をクリアすれば)諜報活動にはうってつけなわけですね。
(ではまた。)

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