i-pot(「pod」じゃなくて)

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2年前から一人暮らしになってしまったうちの奥さん方の叔母さん(70代半ば)が、風邪を引いて年始の集まりに来られなかったこともあり、(お子さんもいらっしゃらないので)「万が一」の時のことを考えて、「i-pot」を贈ってみることにしました。
ipot.jpg
ご案内かと思いますが、下図のように、電気ポットにDoCoMoのDoPa(パケットサービス)の携帯が組み込まれていて、ご老人等がポットを使うと、そのデータがセンターに飛んで、子供や親戚がそのデータを受信できる仕組み、です。
gra[1].gif
(出所:みまもりほっとライン ホームページ
この象印のポット、前から存在は知ってましたが、家電店等に売ってる「製品」なのかと思ったら、「サービスモデル」的なビジネスモデルなんですね。
http://www.mimamori.net/
料金設定ですが、初期費用5,250円というのは「まあ、そんなもんかな」と思いますが、月額利用料が3,150円ってのは「え?ちょっと高いスね」と一瞬思う金額ではあります。
この月額料金設定の最大のポイントは、(おそらく)DoPaとは言え「携帯電話」が組み込まれてるところかと。我々「若者」の家庭では、ブロードバンドや有線・無線のLANが敷設されてるのはもはや当たり前なので、一日に何回かパケットを飛ばす程度だったら、せいぜい「月々数百円」てな料金がまず思い浮かぶわけですが、よく考えると、ご老人にADSL引いてもらったり、無線LANの設定をさせたりするのはちょっと無理っぽいわけでして。
「ルーターの電源が抜けてた」とか「ポートからコネクタがはずれてた」といった、ありがちな理由による障害も、ポットに組込型の携帯電話を使った仕組みなら起こりえません。
DoPaの月額利用料自体は、料金表を見ると、1日10パケットとしても月々せいぜい1,000円程度くらいかと思いますが、このポット、買取ではなくてレンタルで、(おそらく)壊れたら新しいのと取り替えてくれるようですし、携帯のハード代も含まれていて定額だとすると、それら合計で3,150円というのは、それなりに良心的な価格なんではないかと思います。
Eメールアドレス追加はオプションで、「1件につき105円/月(2件まで追加が可能)」というのはちょっとスケーラビリティに乏しいという感じもします。が、これも無料メーリングリストサービスを使ったり自分のサーバーでメール転送の設定をしたりすれば、タダで親戚数人が見守れますので、「ま、いいか」という感じかと思います。
(今なら、お試しキャンペーンで一ヶ月無料、しかも試用してみて止めた場合にも、引き取りの宅配便代も象印負担。なんと良心的な。)
使ってもらってみて、また何かありましたらレポートさせていただきますが、取り急ぎ、本日はこれにて。
(ではまた。)

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2 thoughts on “i-pot(「pod」じゃなくて)

  1. 個人で申し込まれたのですか。これは元々自治体等で、孤独老人世帯対策として発案されたものです。特に、過疎地等での自治体行政の観点から。以前はあんしん電話(病気になったらボタンを押すだけ)などがありましたが、一番わかりがいいのが、人間お湯は生活反応があれば減るだろうという観点で、このポットが生まれたと聞いています。たしか儲けにはつながっていない。
    そうそう、お子様の位置情報を知らせるPHS(セコムと共同開発)は、犯罪多発で採算ベースになってきたのかな。AUが、GPS付まで出してきましたので。このお子様用も徘徊対策として効果があります。

  2. DoPaでしたか。単なる機能じゃなくてサービスだったんですね。知りませんでした。
    FOMAのらくらくホンには「見守り通知機能」という機能があって、タダで似たような”軽い監視”ができます(60歳以上なら月額1575円)。もしポットの機能として考えていたのなら、こちらに仕様変更するはずですが、DoPaに組み込んでしまったのだと無理ですね。