週刊isologue(第114号)GrouponのIPO資料を読む(日本法人を中心に)

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先週6月2日に米国のGroupon社(以下「グルーポン」)がIPOを申請しました。

「ものすごいスピードで売上は上昇しているが、連結(全世界)で見てかなりの赤字である」といった解説記事がネット上でも出始めていますので、このグルーポンのIPO申請書類全体に対してコメントして新味はあるかなあ?と思って読み始めたのですが、

同書類に、日本法人であるグルーポン・ジャパン株式会社(以下「日本法人」または「グルーポン・ジャパン」)についての記載がかなり大量にあるので、今回は、この日本法人に焦点を当てて、

  • どのように日本法人を「買収」したのか
  • どのくらい手数料率があるのか
  • どのくらいの赤字なのか
  • 親会社からの資金供給はどのように行われているのか
  • 創業者や投資家は、今回のIPOはどう関係するのか

等についてコメントしたいと思います。

特に、日本のベンチャー企業が米国の企業の子会社になって、その直後に米国企業がIPOして開示資料との付き合わせができる機会というのはなかなか無いので、ご興味のある方にはたまらないんじゃないかと思います。:-)

 

目次とキーワード:

  • グルーポンの概要
  • フラッシュマーケティング
  • Form S-1の概要(添付資料等)
  • 財務数値
  • グルーポンのビジネスの鍵は?
  • グルーポンの粗利益率
  • 登記簿から見る、日本法人の概要
  • 日本法人への投資の変遷
  • 登記簿での投資の検証
  • ドイツ法人(CityDeal Europe GmbH)の買収
  • 推定される資本政策表
  • 買収直前の日本法人の注記に注目

(ではまた。)

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