今週の島耕作(上場会社の決定事実と適時開示)

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本日の週刊モーニングの巻頭カラーは「社長島耕作」で、
「ついに、初芝五洋ホールディングスにかわり『社長島耕作』作中で使われる新社名&新ブランドが決定しました!!」
であります。(読者から公募で新社名を募っていた結果発表が、劇中で行われるわけです。)

それはいいんですが、今回も上場企業実務としてはツッコミどころ満載ではないかと思いますので、以下、問題を作ってみました。

 

ロシア出張中の島耕作社長が、日本とビデオ会議を開始しました。

日本側「先程、新社名制定プロジェクトチームで最終候補を5点に絞りました」
「うん 今 手元に資料が届いている この中から決めればいいんだな」
ロシア駐在スタッフ「新社名ですね!今日決定するんですか?」
「そうだ」

といった会話の後、島社長が5つの名前を検討して新社名を決定しました。

 

問1.この決定プロセスにおいて会社法上考えられる問題点について、あなたの考えを200字以内で書きなさい。

 

島社長の決定を受けて、日本側のスタッフ間で以下のような会話が行われます。

日本側スタッフ「○○だ、○○に決定したぞ」
日本側スタッフA「いいか、このことは5月の株主総会まではマル秘だからな!(a)
日本側スタッフB「わかっています!漏れないように徹底します!」

 

問2.初芝五洋ホールディングスはなぜ5月に株主総会を行うのでしょうか。会社法、金融商品取引法、法人税法等の観点から、考えられる可能性を述べなさい。

 

問3.下線部(a)では日本側スタッフが「このことは5月の株主総会まではマル秘だからな!」と言い、島社長も「正式にマスコミに公表するのは5月の株主総会」と述べています。

200904231354.jpg

上場会社の決定事実に係る適時開示の観点から、このスケジュールについての問題点を述べるとともに、初芝五洋ホールディングスが取るべき適切なプロセスを述べなさい。

 

(以上。ではまた。)

 

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