クリーニング屋の競争構造

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よくよく近所を見渡してみると、クリーニング屋の数というのは、ものすごく多いなあ・・・と思っていたら、また一軒、近所にクリーニング屋ができた。しかも、前からある同じチェーンの店で、両方ウチから徒歩3分圏内。
(どういうフランチャイズ契約なんでしょう!)
クリーニング屋というのは、確か、マイケル・ポーターの「競争の戦略」

競争の戦略
競争の戦略

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では、「多数乱戦業界(fragmented industry)」の代表例として書かれていたように記憶してますが、
確かに、一昔前は家族経営で自分の家で洗濯してというところがほとんどだったのかも知れませんが、今は、どの店に行っても、「工場から出来上がってくるのが・・・」等、「工場」という言葉が必ず出てきます。店舗は、単なる洗濯物収受の拠点にすぎなくなって、かなり資本集約的/システム集約的な産業構造に変化しつつあるということでしょう。
それ自体は、家族経営の食料品店がコンビニに変わるのと同じ変化の方向性で特に驚くにはあたりませんが、コンビニと違って、おでんとか弁当とかPB商品とか、粗利の高い差別化の武器が明確ではないから、なかなか見ていて悲惨な競争であります。
資本力のあるチェーンに近所に出店された家族経営の店がキツいのはもちろん、フランチャイズでクリーニング屋を出店した人も、たまったもんじゃないですね。
(ではまた。)

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