週刊isologue(第212号)ソフトバンクのスプリント買収に、DISH参戦(開示分析編)

連休中ではありますが、引き続き今週もDISHのスプリント買収関連の開示書類について見ていきましょう。

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目次とキーワード

  • DISHの概要
  • 議決権保有状況(「Dual Class」)
  • スプリントの特別委員会の組成
  • 特別委員会のメンバー
  • スプリント側の開示一覧
  • ソフトバンクのDISHへのコメント
  • ソフトバンクの社債発行と格付
  • ソフトバンクの修正大量保有報告書
  • 買収契約書の修正内容

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フェムトグロースキャピタル第1号案件としてピースオブケイクに投資いたしました

フェムトグロースキャピタル第一号案件として、本日付けで、デジタルコンテンツのプラットフォーム「cakes」を運営するピースオブケイクにジャフコさんと共同で合計3億円を投資いたしました。

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また、本日付けで同社の社外取締役にも就任させていただきました。

代表取締役CEOの加藤さんや、取締役CTOの原永さん、その他のみなさんといっしょに、ピースオブケイクの成長を加速させていきたいと思います。

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ファンドのガバナンス的な観点からの話題としましては:
ピースオブケイクには、シードの時点で、私が組合員を兼務する別entityの「フェムト・スタートアップLLP」からも投資をさせていただいております。このため、株式会社等の利益相反決議に準じて、投資委員会で私が参加せずに決議をするというのはもちろん、その前に別途、諮問委員会の諮問も受け、利益相反でフェムトグロースキャピタルのLP投資家様にご迷惑をおかけすることのないよう、かっちりしたプロセスを取らせていただいております。

投資の検討に際しても、フェムトグロースキャピタルでフルタイムで活躍するプリンシパルの曽我悠平さんが中心となって、40ページ弱の投資資料を作成しました。(アーリーステージ投資なので、分厚い資料を作れば投資が成功するというわけではもちろんありませんが、ナアナアやノリで投資をするのではなく、スピーディさは保ちつつ、出来る限りの検討は行うというスタンスでやっていこうと思っております。)

引き続き、みなさんのお力をお借りできれば幸いです!

ピースオブケイクのプレスリリースはこちら

サイバーエージェント・ベンチャーズさんのプレスリリースはこちら

新生銀行のプレスリリースはこちら

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週刊isologue(第211号)ソフトバンクのスプリント買収に、DISH参戦(導入編)

ソフトバンクのスプリント買収に、先週4月15日に、米国の衛星放送サービス「Dish Network Corporation」(以下「DISH」)が、 ここに割り込んできました。

今週はまず、ソフトバンクとスプリントの契約を振り返って、このDISH参戦について考えます。

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目次とキーワード

  • 買収への割り込みがあった場合はどうなる?
  • ソフトバンクの買収スキームの概要
  • ソフトバンクとスプリントの契約が終了する場合(Termination)
  • 契約解除料(Termination Fees)等
  • DISHの開示資料を見る
  • 最初のレター

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ベンチャーファンド「フェムトグロースキャピタル」を設立しました!

このたび、フェムトグロースキャピタルという総額約16億円のベンチャーファンドを立ち上げることになりました。
私(磯崎)個人と、新生銀行100%子会社である新生企業投資株式会社が50:50でLLP(有限責任事業組合)を組成して、ファンドの業務執行を行うGP(General Partner)を務めます。

投資対象はネットやIT領域の「アーリーステージ」(設立間もないシードの、その次のステージ)で、1社に数千万円から最大3億円(平均は1.5億円程度の予定)を投資して、私(磯崎)が社外取締役等としてベンチャーをサポートさせていただきます。
年間2、3社に対して投資を行う予定です。 

ファンドのLP出資者は、独立行政法人中小企業基盤整備機構、新生銀行、クレアシオン・キャピタル株式会社および株式会社インターリンクです。
ファンドの契約は4月8日付けで行われましたが、先週ようやく登記が完了いたしましたので、遅ればせながらご報告させていただきます。

また、本日の日経新聞の記事「大企業のベンチャー投資活発に」(日経有料会員限定)でも、当ファンドの設立について触れていただいています。
私も、Yahoo!JAPANニュースに記事「活況を取り戻しつつあるベンチャー投資と、今後の課題」を書いてみました。

 

新生銀行のプレスリリースはこちら。(同英語版

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フェムトグロースキャピタルのホームページはこちら

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いっしょにファンドを運営する新生企業投資のホームページはこちらになります。

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今後とも、何卒よろしくお願いいたします。<(_ _)> 

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週刊isologue(第210号)これからの日本のベンチャー投資ストラクチャー(税務編)

今週は、日本においても海外と同様、個人が中心(GP)となって(下図の「LLP-LPSストラクチャー」などで)ベンチャーキャピタルファンド等を組成したら税務上どうなるか、について考えてみたいと思います。

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目次とキーワード

  • 「carried interest」は「成功報酬」ではない?
  • 米英の「キャリー」の税務
  • 従来の日本のVCの「成功報酬」の実務
  • 消費税増税を迎える日本の「キャリー」
  • ファンドの税務は「せこい話」か?
  • なぜ株譲渡所得は分離課税で一定の税率なのか?
  • 組合に法人税が課せられない根拠
  • 「分配割合」が超重要キーワード
  • 組合員の利益額の計算方法
  • 法人の場合の規定
  • 所得区分と経費の扱い(経済産業省の照会)
  • まとめ

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週刊isologue(第209号)これからの日本のベンチャー投資ストラクチャー(基本編)

今週は、日本が元気になる方策シリーズとして、日本のベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティなどの投資を行う際のストラクチャー(事業体の構造)について考えてみたいと思います。

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目次とキーワード

  • 海外ではファンド運営を株式会社ではやらない?
  • なぜ海外では個人が投資の主役になっているか?
  • なぜ日本では個人が投資の主役にならないか?
  • 有限責任の重要性
  • 有限責任とモラルハザード
  • 運用者へのインセンティブと税務(パススルー)
  • LLP-LPSスキーム
  • LLPをGPとして登記できるか?

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週刊isologue(第208号)日本版convertible equity(活用編)

今週は、「日本版convertible equity」をどう活用するかを考えてみたいと思います。

これ、現在ひな形(案)としてWORDのファイルにして弁護士の方々に目を通していただいておりますが、一通りご意見いただきましたら、5月の連休明けにでもセミナー等でみなさんにプレゼンさせていただいて、ご意見を伺えればと考えています。
その際は、またご連絡しますので、よろしくお願いします。 

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目次とキーワード

  • 前回からの変更点その1:「みなし優先株式」概念の整理
  • 前回からの変更点その2:みなし優先株式の譲渡時の価値の担保
  • 「日本版convertible equity(みなし優先株式)」の意義
  • 素朴な普通株式投資の何が問題か?
  • 前回の分配案の反省
  • 残余財産分配権の倍率を増やせばいいか?
  • 「参加型」の株式数を増やすとみなしたらどうか?
  • 300万円規模の投資/3000万円規模の投資の違い
  • (シミュレーション、Excelファイル付)

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