October 8, 2008

近況:ブログ書くより放送大学

何人かの方から、「ブログ更新されてませんけど、生きてます?」というお問い合わせをいただいたので、とりあえず生存のご報告まで。

「仕事が忙しいんですか?」とのご質問もいただきますが、仕事もボチボチやらせていただいておりますものの、それよりも、前にも申しましたとおり、最近「放送大学」にハマっちゃいまして、それでブログを書く時間がなくなっておりまして。

放送大学は昔からあったわけですが、前にも申しました通り、アナログ放送時代と違って

放送大学 + 地デジEPG + HDDレコーダ + インターネット(Wikipedia等)

という組み合わせはサイコー!でございまして、好きな時間に好きな授業を(場合によっては早回ししたり、巻き戻したりして)見て、わからないところはネットで調べるなどすると、まるで、大昔の映画「禁断の惑星」

禁断の惑星

に出てくる、古代の異星人が遺した「頭の良くなる機械」のような感じなのであります。
(実際に頭がよくなってるかどうかはともかく)、情報はものすごい勢いで流れ込んで来て、今まで断片的だった知識が、「あ、なるほど、こことここがつながってるんだ!」とAha体験の連続。こりゃー、やめられまへんわ。

「学ぶ理由は十人十色」で、非常に多様な科目があるので人によって見方は異なるでしょうけど、私の場合、下記のような科目がハマりました。


情報通信技術系科目
非常に熱心にわかりやすく解説されてますし、「なるほど」と勉強になる部分があります。(ただし、なにせ技術革新のスピードが速すぎる領域だけに、ネットで毎日見ている情報に授業が追いついていない面はあります。)

法律系科目
法律系の科目も、(もちろん内容は非常にしっかりされてますが)、放送大学の授業の中では、単に基本書などを読んだり大学で授業を受けたりするのと、あまり変わらない方かなあという気がします。
ただし、「裁判の法と手続」など、最高裁判所判事の部屋に入って背景に皇居の緑をながめながらインタビューに聞き入るなど、放送大学ならではの普通ではなかなかできない体験もできます。

分子生物学、細胞生物学系
これはすごい。
私が高校で生物を習ったのはもう30年も前になりますが、ヒトゲノムの解読に代表されるように、それ以降のバイオ系領域の進展というのは、すさまじいものがあります。
もちろん、その間も新聞や雑誌などで情報を拾っていたわけではありますが、授業で体系立って説明してもらえるのに加えて、
「DNAがほどけてRNAに転写されて、リボソームがうんぬん・・・」
というあたりになると、超よくできたCGによる説明があるのと単に本を読むのとでは格段の差があります。
時々、NHKでもそっち系のいい番組をやってはいますが、記者の人の目を通してマイルドに仕上がっているのと、研究している学者の方が直接語るのでは、新聞記事とブログくらいの差、おそば屋さんのカレーと本格インドカレーくらいの差があるのであります。(おそば屋さんのカレーの方が好き、という人もいるでしょうし、それはそれで結構なのですが、私は本格インドカレーの方が好き。)

行動生態学系
これもすごい。
昔から大ファンであります長谷川眞理子先生による「動物の行動と生態(2004)」が10月からはじまってますが、前期にやっていた長谷川寿一・長谷川眞理子ペアによる「進化と人間行動」も何ともすばらしい。
これは、DNA、細胞、器官、個体、群・・・といった「多レベル」間の利益相反のある進化といった視点や、人間の脳などのハードウエアが、基本的には石器時代の狩猟採集生活に適応したものとなっている、といったお話で、最後の方にはゲーム理論的な合理的行動と、実際の人間行動の違いのお話なども出て来て、経済学にもつながっております。

私は経済学科出の人間ですので、どうしても合理的行動から出発して、その例外として限定された合理性を考える、というアプローチでモノを考えてしまっていたのですが、社会や経済の素直な理解としては、石器時代の脳の人間が集まって合理的っぽいことをしているという方が実態をよく表しているなあというコペルニクス的展開が私の頭の中でありました。

経済政策
大学院の授業ですが、ミクロ経済学から財政、金融、労働、変動相場制下のIS-LM分析・・・といったあたりまで、幅広くわかりやすくまとめてあるので、国民全員の必修科目にしてもいい気がします。しかも海外も含めたいろんなビデオや、岩田一政日銀副総裁(当時)とか中村伊知哉慶應義塾大学教授、石井岡山県知事へのインタビューなども入っていて、なかなか、普通の大学の授業にはない、放送大学ならではの贅沢な内容になってるんじゃないかと思います。

芸術の理論と歴史
芸術が単なる絵を描くといったテクニックのお話でなく、その時々の社会や文化や哲学と密接な関係をもって成立している、といったことが学べる授業。例えば、ルネサンス期の芸術と、メディチ家のビジネス、新プラトン主義哲学者の招聘などの関連が理解できます。

大学と社会
まだ一回目しか見ていないんですが、パリ、ボローニャなど、ヨーロッパ中世で成立した大学は、大学がある都市との間で抗争・対立があったため、対抗上、学生や教職員の「ギルド」的な性質を帯びていた一方、学問は理論武装としての「力」の性質があって、都市や国の間で大学の取り合いがあり、大学の分派がヨーロッパ各地に分散して行くことになった、といったあたりが非常に興味深いのであります。(なぜ作品のことを「masterpiece」というか?、とか、universityの語源は同業者組合だ、とか、ウンチクもいろいろ身に付きます。)

現代の会計
石川純治駒澤大学教授の授業。会計の授業を中世の複式簿記の成立あたりからはじめるというのは王道ではありますが、実際に1494年のルカ・パチョーリの最古の簿記書「SUMMA」(Summa de arithmetica, geometria, proportioni e proportionalità=算術幾何比例要覧)の現物の表紙の写真や、それが「簿記」の本ではなく数学の本であったことなどは、まさしく「教養」。
また、全15回を通じて、会計というのが社会の要請を通じて(例えばフローとストックの間で)変遷を繰り返して来たこと、現在の「金融資産会計」が過去の取得原価主義の単なる修正で延長線上にあるものなのか、それともまったく新しい考え方なのかといった視点、会計には「コモンロー」ではない「エクイティ」的な考え方が含まれることなど、会計専門家の方々が見ても、非常に深い内容になっているのではないかと思います。
これは、長銀(終わっちゃったけど)やライブドアなど、会計と法のせめぎあう領域で裁判をされている裁判官、検察官、弁護士などの方々にも、ぜひ見ていただきたいシリーズ。

宇宙とその歴史
天動説から地動説への転換からはじまって、恒星、銀河、銀河団、といった宇宙の構造に至るまでの壮大なお話。杉本大一郎教授のご方針で、単なる技術的な話に終わらず、宇宙からの情報を取得してそれをどのような認識・モデルに落として行くか、限られた情報からいかに全体像を推論するかといったあたりが、一般の社会生活などにも役に立つのではないか、という視点からの作りになっているので、味わい深い内容になってます。


以上のような授業を見まくると何が起こるかというと、原子・分子からDNA、細胞、社会、地球、宇宙といった多元的な視点から人間や社会が理解できる(ような気がする)ということでして、これは、昔、手塚治虫の「火の鳥」

火の鳥 (1) (手塚治虫漫画全集 (201))
手塚 治虫
講談社
おすすめ度の平均: 5.0
5 すごすぎます
5 深い
5 壮大な叙事詩のまくあけ

を一気読みして、宇宙から原子、太古から未来までの多元的な視点から人間とは何かを考えさせられた強烈かつ幸福なエクスペリエンス以来の感動と言ってもよろしいかと思います。
普通の大学・大学院や、ネットの大学等でも、これだけクオリティの高い interdisciplinaryな話を一気に聞けるという機会はまず無いと思いますので、そういう意味では希有な体験であります。

各授業15コマ×45分づつあり、ご紹介していない授業も見ておりますので、これだけ見るだけで100時間以上はかかっておりまして、ブログ書いてる暇がなくて申し訳ないです。そろそろめぼしい(私が興味ありそうな)授業は見尽くしてきた感がありますが、もうちょっと残ってますので、落ち着いたらまたブログ執筆に復帰したいと思います。

(ではまた。)

September 24, 2008

デジタルネイティブ(digital natives)

子供の頃からインターネットを使いこなして来た若者達を紹介する、NHKで10月放送予定の番組「デジタルネイティブ」のサイト

http://www.nhk.or.jp/digitalnative/

に、「デジタルネイティブ度チェック」というのがあったのでやってみたところ、(もっと高いかと思いきや)

あなたのデジタルネイティブ度は70%

という結果でした。

私、日本の中でも最もインターネットを使っている方の人間だとは思いますが、

「学校(小、中、高)ではパソコンの授業があった。」

「いまの彼女はネットで知り合った。」

とかの設問は、いかんともしがたい。
大学で初めてコンピュータの授業(汎用機、FORTRAN、パンチカード、バッチ)受けたし、奥さん口説いた頃はインターネットなんてなかったし。

(ご参考まで。)

September 23, 2008

買っちゃえ、買っちゃえ!

月曜日に、

Goldman Sachs, Morgan Stanley Become Bank Holding Companies

というThe Wall Street Journalの記事に「the end of Wall Street」というフレーズが使われているのを見て、(なにせ、まさに「Wall Street」 Journalの人が「the end of Wall Street」と言ってるわけで)、非常に心揺さぶられる複雑な思いがしました。

・・・と思っていたら、続いて以下のような記事が立て続けに。

Nomura to Buy Lehman's Asian Operations

Mitsubishi UFJ to Buy Large Stake in Morgan Stanley

Nomura Close to Buying Lehman's European Operations


Gooood Job!


10年前からさんざん日本の会社をお買い上げいただいたので、このへんでご恩返ししませんとね。
なんか、80年代後半の景気のいい話が甦ったようですが。(今度こそ、足元すくわれないようにしないと。)

日本の金融当局の方々も、今回のような事態が二度と起こらないように、日本の金融機関といっしょにアメリカの当局に日本流の金融機関の監督手法をよーく教えて差し上げて、それが仮に世界のデファクトスタンダードになっちゃえば、(こんな細かくてしんどいコンプライアンスに耐えられるのは日本人以外にいるわけないので)、コンプライアンス不況転じて福となす、2010年代以降は「日本の時代」になるんじゃないですかね、もしかして。

(ではまた。)

「コンテンツ系」お墓参り

風もさわやかな秋晴れの本日、しばらくサボっていた墓参りに行って参りました。

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うちの奥さんの実家のお墓がある霊園に、数年前にうちの実家の墓も建てたものであります。墓参りが一回で済むので、これは楽ちん。

この霊園、文筆系の方のお墓が非常に多いようで、某大物推理作家の方をはじめ、戦時下最大の言論弾圧事件である横浜事件で投獄されてその後アレックス・ヘイリーの「ルーツ」等をベストセラーにされた方や、大物書道家の方など、そうそうたる方々のお墓があります。

たった今気づきましたが、私がブログを始めたのが、ちょうどここに墓を建てたのと同じタイミングですね。最初は1日数十件程度のアクセスだったのに、その後みなさんからそれなりのアクセスをいただけるようになったのは、(それまで墓参りするという習慣もなかったのでご先祖のパワーをいただくようになったのかも知れませんが)、もしかしたらこの霊園のコンテンツ系パワーのおかげかも知れません。

先月亡くなられた赤塚不二夫氏のお墓もすぐ近くの区画なので、帰りがけにお参りしてまいりました。墓誌の字もまだ真新しく、たくさんの花やお供え物とともに「さよならなのだ」という漫画が供えてありました。

(合掌)

September 22, 2008

近況

太陽黒点がほとんど出てないせいかどうかわかりませんが、ブログを書く気力がイマイチでませんです。(苦笑)

その昔、まだブログもない10年以上前の話ですが、メーリングリストの投稿数の推移が太陽黒点の数の推移と相関しているような気がして分析したところ、黒点がメーリングリストの投稿に影響していないという仮説は99%の確率で棄却されまして。確か、太陽黒点数のピークの5〜6日後にメーリングリストの投稿のピークが来たと思います。太陽活動は人間の知的活動に影響を与えてる可能性はあるんだと思います。

ベアー・スターンズとリーマン・ブラザーズの処理が違ったのも、太陽活動の底だったかどうか、ということもあるかも、ですね。:-)
(・・・という話はさておき。)

---

昨日、都内某所を一家で歩行していたら、茶色い変わった犬がいたので、うちの奥さんが、シガーを片手に座っている飼い主のシブいオヤジに「何て言う犬種ですか?」と訪ねたら、「ブラッコ・イタリアーノというイタリアの猟犬だよ。」とのこと。
家に帰ってから奥さんがネットで検索したところ、LEONを創刊したので有名な岸田一郎氏
http://ameblo.jp/zino-kishida/
と愛犬ジーノ君だった模様です。(どうりでシブいわけであります。)

(ではまた。)

September 16, 2008

HANABI - Mr.Children

多義的にとらえることができるところがこの曲の魅力の一つだと思いますが、

HANABI
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Mr.Children
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どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きてるこの世界に
全てが無意味だって思える
ちょっと疲れてんのかな?

(中略)

誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風が立った世界を
どれだけ愛することができるだろう


歌詞を何度も読み直してみると、

「社会は市場経済やコンプライアンスに疲れてきているけれど、悩みながらも、やっぱり『市場』の方向に進むしかない」

という"応援歌"にも聞こえてきます。

少なくとも、何年か経ってからこの2008年という年を振り返った時に、「世相のムードを最も反映した曲」として使われるのは間違いないような。

(ではまた。)

September 7, 2008

ゴールデン・スイミングスクール

レトリバー等と違って獲物を取って来る系の犬種でもないので、幼犬のうちにマスターさせておかないと泳げるようにならないという話を聞いたので、ラストチャンスと思って、泳ぎが大好きな近所のゴールデンレトリバー君とレオンベルガー君に伴われて、長者ヶ崎再挑戦であります。

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先輩達2匹と水遊びしたりして、だんだん慣らしてもらった結果、

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September 6, 2008

ウチくる!?拝見

葉玉さんが8月24日OAの「ウチくる!?」(本村健太郎弁護士の回)に出演されていたと聞いたのですが、見逃したと思ってたら自動でHDDビデオに撮れていたのを発見。
遅ればせながら、初めて動いてしゃべる葉玉さんを拝ませていただきました。
(ありがたやありがたや。)

September 4, 2008

「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」について(その2)

「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」についてに対して、ブログ「企業会計に関わる紛争についてのデータベース」(sdpartnersさん)からトラックバックいただきました。

長銀刑事事件最高裁判決 (その1)

isologueに、長銀最高裁判決の弥永真生教授の評釈についてのエントリーがありました。
私も磯崎先生の主張を全面的に支持したいと思います。
(なお、最高裁判決の概要をざっくりと理解したい方には葉玉先生のエントリーがお奨めです。)

(中略)

私は磯崎先生の論旨に完全に賛成ですが、別の角度からの最高裁の前提を批判したいと思います。
それは、最高裁の見解は、「公正ナル会計慣行」にいう、「慣行」の概念を字義通りの「慣行」(=しきたりとして行われていること(三省堂「大辞林 第二版」より))と解することにこだわりすぎているがためにおかしくなっている、ということです。
「公正ナル会計慣行」とは、「慣行」という文言を含んではいるものの、字義通りの「慣行」というよりは、真実性の原則に従った、公正妥当なものとして一般に是認しうるルールという程度の、規範的意味での「慣行」と解すべきだからです。(注)

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September 3, 2008

「崇高な」予算(「ニュートリノ〜これまでとこれから〜」)

先日、「地デジ化の最大のメリットは、放送大学がきれいな画質で簡単に録画できるようになったこと」と申し上げました。見る側の立場からさらに言えば、「放送」大学である必要はまったくなくて、ネット(通信)でオンデマンドで番組が見られるようにしてくれれば尚ありがたいのですが、きっとそこは素人にはわからない「放送と通信の厳然たる(アホな)垣根」が存在するので、そういうわけにはいかないんでしょうね。

さて、ちょっと前になりますが、8月22日に「放送大学 特別講義」として、ノーベル賞を受賞した小柴昌俊先生に杉本大一郎教授がインタビューする「ニュートリノ〜これまでとこれから〜」という番組がありました。
これは、研究をして大きな成果を成し遂げた方の話ということで、ベンチャービジネスをはじめとして、「新しい、何か全くわけがわからないもの」に取り組む方にも示唆があるんじゃないかと思い、一部をご紹介したいと思います。

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September 2, 2008

「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」について

最新号の旬刊経理情報(2008/9/10 No.1192)

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に、筑波大学ビジネス科学研究科の弥永真生教授による「長銀刑事事件最高裁判決の意義と今後の影響」という論文が掲載されています。

掲載されている要旨を引用させていただくと、

長銀刑事事件最高裁判所判決は、事実認定を行ったものにすぎないと見る余地もないわけではないが、その事実認定の論理的前提として、明確で具体的な規範が提示されていない限り、「公正ナル会計慣行」違反とはならないという発想があるとも考えられる。すなわち、会社の財産および損益の状況を適切に示していないというだけでは、商法および証券取引法違反とはならないと解している可能性がある。

といったことが書かれているのですが、これには極めて強い違和感を感じます。

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September 1, 2008

maneo訪問してきました

先日の記事「日本において、ソーシャルファイナンスの可能性はあるか?」を見てご連絡いただき、先週金曜日、霞ヶ関にあるmaneo本社を訪問して、妹尾社長他の方々にお会いできました。
いろいろ話を伺えて、大変おもしろかったです。

オフィスの窓から見える眺めも気に入ってここにされたとのことですが、霞ヶ関のビルの谷間の緑がなかなか美しい。

オフィス前の道路のグーグル・ストリートビュー

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を見ていただくと雰囲気はわかっていただけるかと思いますが、実際にはこの写真より木の枝が伸びて、緑がまぶしい感じになっております。)

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August 31, 2008

初泳ぎに挑戦

犬を泳がせようと、雨の合間を縫って、夏も終わりの長者ヶ崎海岸までやってきました

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August 29, 2008

カミナリ

いやあ、すごかった。

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事務所から、パレスホテル、AIGビル方面の空にすごい稲光が光っているので、先日購入したばかりのRICOH GX200で撮影してみましたが、やっぱり雷を撮影するのは難しい。まだ使い方もよくわかってないド素人の私が、三脚無し夜景モードのオートで無闇やたらとシャッターを押しまくって、そこそこまともに稲光が写ってたのが、この写真くらい・・・でした。

(もっと勉強します。)


バス2.0

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最近、バスでの移動が多くなってます。

このブログをお読みのエグゼクティブなビジネスマンのみなさんの移動方法はおそらく、タクシー、ハイヤー、電車等が中心で、人によってはバスなんぞ「ジジババや"負け組"の乗り物」と思ってる方もいらっしゃるかも知れません。
確かに、バスで移動しているやり手のビジネスマンというのはあまり聞かない。私も40年以上前に幼稚園に通っていた時以来、バスを使ったことはほぼゼロだった。

ところが先日、某上場企業社長と話していたら、「バス、使いまくり」「私ほど都内のバス路線に詳しい人間はいない」とおっしゃる。(上場会社の役員って、警察から「セキュリティのためハイヤーで移動してくれ」みたいな要請を受けるという話も聞きますが、バスなんか乗ってて大丈夫なんでしょうか、という話はさておき。)

そう思ってよく考えると、今まで、鉄道の線路はほぼ頭の中に入っていたが、バスがどこをどう通っているかというのはまったく知らない。都バスのホームページで路線図を見ると、ふむふむなるほど、こんなところをこういう風にバスが通っとりますかと、見慣れた東京の地図の上に「だまし絵」のように今までまったく見えていなかった絵が浮かび上がって来たような衝撃を受けたのであります。


ビジネスでバスを使う
なぜビジネスでバスが使われないかというと、

  • 渋滞にハマりそう。
  • どこを通っているかイメージがわかない。
  • いつ到着するかわからない。
  • ノロそう。

といったイメージがあるからではないかと思います。

ところが、今のバスは私が知っていた40年前のバスとは違って「インテリジェント」になっていたのであります。

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August 28, 2008

本人確認義務のナゾ2(本人限定受取郵便)

ネットの金融ビジネスで口座開設するような場合等(金融に限らず、司法書士、弁護士、会計士、税理士等も関係あり)の本人確認について、「hu」さんからコメントで教えていただきました。

本人限定受取郵便によって対応可能と思います。本人確認法の改正で要件を満たさなくなっていたようですが、9月からこれに対応したサービスが始まるようです。

その日本郵便さんの「本人限定受取郵便」というのが、下記ですが、

本人限定受取郵便(特定事項伝達型)の試行実施(2008年8月7日) http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2008/0807_02_c01.pdf

これを利用して、ネットビジネスなど非対面で本人確認が必要な事業については、これを利用すれば、免許証のコピー等を送付してもらう必要はない、ということになりますでしょうか。
そうだとすれば、新規口座開設時などの手続きのハードルが大幅に下がるので、大変画期的じゃないかと思います。
(各業界の監督官庁や業界団体の通達等で「免許証のコピーを必ず保存しろ」的なことが定められているような場合には、必ずしもそうもいかないでしょうけど。)

この日本郵便さんのサービス、まだ「試行」とのことですが、

従来の本人限定受取郵便の「基本型」及び「特例型」に加え、新たに「特定事項伝達型」を実施するものです。具体的には、名あて人本人であることを確認した上で郵便物をお渡しした後、次の本人確認情報を所定の方法により差出人に伝達するサービスです。
(1) 本人確認書類の名称、記号番号
(2) 本人確認書類に記載されている名あて人の生年月日
(3) 本人確認を行った者の氏名
(4) 本人確認書類の提示を受けた日時

とのことです。

試行規則第10条関係の情報がこれでOKということかと思いますが、書留料金+100円でこれをやってくれるとは、なんと良心的な!
ホントにこれで顧客側から免許証のコピー等の郵送が不要になって、「ネットで完結」できるとしたら、1件2000円でもニーズがある場合があるんじゃないでしょうか。

試行規則第3条は「書留郵便若しくはその取扱いにおいて引受け及び配達の記録をする郵便又はこれらに準ずるもの(以下「書留郵便等」という。)」といった書きっぷりで、必ずしも、日本郵便さんの独占事業というようには読めないので、「今晩中に本人確認しないといけない」みたいな場合には、もしかしてバイク便会社さんの新規事業なんかとしてもニーズあるんじゃないかと思います。

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August 27, 2008

本人確認義務のナゾ

昨日のエントリにも、
「ネットだけで店舗網をもたないとすると、貸金業者に本人確認義務があるため、免許証のコピーや申込書を郵送してもらわないといけない。」(はず)
と書いたんですが、電車内の広告を見て前から不思議に思っているのが、「DCキャッシュワン」の「ネットデ完結くん」というサービス。

「ネットで、お申し込みがすべて完了。面倒な書類手続きが、一切必要ありません。」

ということで、免許証のコピー等送らなくていいようなんですが、大丈夫なんでしょうか?
カードを自宅宛に送付すると思うので、居住の確認はできると思うのですが、本人であることの確認を免許証等で行うというのは、法令等で定められているものではなく、別の方法も可能ということなんでしたっけ?

どうやってるんだろ?

銀行や証券会社なども、こんな感じの本人確認で許されるということでしょうか??
(これが簡単にできるのであれば、本人確認義務が課せられているいろんな業種の新規顧客獲得のハードルが、ガクンと下がるかと思います。)

(本日のちょっとした疑問でした。)

(追記)
コメント欄で教えていただきましたが、「申し込み」がネットだけで完結するだけで、最終的にはやはり免許証(のコピー)等を用意しないといけないようです。
(♪ちゃんちゃん)

August 26, 2008

財務的に見たソーシャルレンディングの実現可能性

先週は、主に法令や制度面から考えてソーシャルレンディング(ソーシャルファイナンス、P2Pファイナンス)が成立するかどうかを検討し、個人的に想像していたよりはシンプルなスキームでクリアに法律関係を処理できるんじゃないか、というお話をしました。

ただし、法律的に可能であれば事業として成立するかというと、それほど世の中甘くない。ということで、ソーシャルレンディングなるものが日本で成立しうるのかどうか、ということを、今回は財務的な観点から検討してみたいと思います。


消費者金融専業者の財務諸表から推測する
まずは、一番手軽な情報源として、EDINETで消費者金融専業者大手(アイフル、アコム、武富士、プロミス)の有価証券報告書を見て、採算構造の推測の参考にしてみたいと思います。

pic2.png

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August 23, 2008

「資金調達ハンドブック」ー商事法務

最近も、いろんな方の著書をたくさんいただくのですが、時間がないのと遅読なのとで、なかなかご紹介が追いついていなくて、すみません。

そんな中、本日、西村あさひ法律事務所さんから「資金調達ハンドブック」

資金調達ハンドブック
武井一浩・中山龍太郎・郡谷大輔・有吉尚哉 編著
商事法務
売り上げランキング: 40684

を送っていただきました。

中山龍太郎弁護士執筆の第3章「行使価額修正条項付新株予約権を用いた資金調達の可能性と課題―MSCBを中心に」の129ページ

(略)その意味では、行使(転換)価額を修正するという仕組みそのものは市場関係者には必ずしも目新しいものではない。にもかかわらず、MSCBが高い注目を集めたのは、転換期間、転換価額の修正頻度、修正幅、修正方向(下方のみ)において従来見られない多様な形態が現れるようになったこと(5)(以下略)

という部分の注で、

(5) こうした傾向を早い時期に明確な形で提示したのは、公認会計士の磯崎哲也氏のブログ(isologue (http://www.tez.com/blog/))である。磯崎氏は、2004年10月の段階で過去1年間に発行されたMSCBの事例200件以上について転換価額の修正頻度や限度について分析を行っている。その成果はブログ上で数回にわたって公表されている(中略)。
筆者自身、磯崎氏のブログのコメント欄や自らのブログを通じてMSCBの問題点について、さまざまな意見を交換させていただいた。本稿も、その際に自らのブログで行った検討が基礎になっている。

と、本ブログのご紹介をいただいてます。
身に余るご紹介、どうもありがとうございます。

当時の議論に加えて、オプションの評価モデルやペイオフ・ダイヤグラム、その後の日証協のMSCB規制等についても書かれてますので、参考にさせていただきたいと思います。

(ではまた。)

目次
第1章 企業の資金調達(概説)
第2章 資金調達に関する会社法の規律
第3章 行使価額修正条項付新株予約権を用いた資金調達の可能性と課題―MSCBを中心に
第4章 資金調達に関する金融商品取引法上の留意点


August 22, 2008

日本において、ソーシャルファイナンスの可能性はあるか?(4)

「日本において、ソーシャルファイナンスの可能性はあるか?」では、いろいろ小難しそうなことをあーだこーだ書いたせいか、はてなブックマーク等を拝見しても、
「かなり実現は困難なようだ」
「法律的には難しいようだ」
といったコメントを多くいただいているのですが、私が申し上げたかったことは全く逆であります。

銀行「免許」を取得してすら日本では難しいんじゃないかと思っていた事業が、貸金業+第二種金融商品取引業という、どちらも「登録」で済む、日本の金融業としてはかなり"ライト"な構成でできるかも知れないわけで。


宮崎アニメ的に表現しますと、

アスベル「泣いてるの?」
ナウシカ「うん・・・嬉しいの」

といった感じでありまして、今まで胞子を集めて城の地下500メルテから水をくみ上げて研究してもわからなかったことが、腐海の底でアハ!体験というか、「先行き問題も山積みであろうことに変わりはないけれど、『全体の大きな構造』はつかめたんではないか」というところに、一筋の光明を見た思いなのであります。

(ではまた。)