「AGORA」:『郵政を「ドンブリ」に戻すな – 情報こそが郵政を変える』

隔週金曜日に寄稿している「AGORA(アゴラ)」の連載ですが、今回のテーマは

郵政を「ドンブリ」に戻すな – 情報こそが郵政を変える

 

先行きの不透明感が増している郵政民営化について、情報の開示と「それが本当に伝わるか?」という観点からまとめてみました。

取り急ぎご案内まで。

 

(ではまた。)

 

今回のご参考資料:

週刊isologue(第29号)郵政民営化はストップさせるべきか?

週刊isologue (第30号)資金循環から見た「この国のかたち」

 

 


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週刊isologue(第30号)資金循環から見た「この国のかたち」

先週20日の閣議決定で郵政改革の基本方針の転換が行われるとともに日本郵政の西川善文社長が辞任を表明し、翌日には、亀井静香金融・郵政担当大臣が、旧大蔵省の元事務次官で東京金融取引所社長の斎藤次郎氏を後任の社長に起用すると発表しました。

今週の「週刊isologue」では、この揺れる「郵政」を含め、日本の「循環器系」である資金の流れから見て、日本がどういった構造にあるのかを考えてみたいと思います。

そのために、日本の財政・金融問題や郵政問題、天下り問題などの全貌が これ1枚でわかる「日本の資金循環マンダラ(笑)を描いてみました。

 

200910261349.jpg

 

ネット上で語られる財政問題や金融問題は「小さな政府を目指すべきだ」「いや、今は経済危機なのだからむしろ財政は拡大すべきだ」といった抽象的な議論や「ベキ論」が多く、炎上することもしばしばです。
確かに、100億円単位の話でも想像しにくいのに、100兆円単位の話というのは想像を絶しますから、日本全体を俯瞰することは容易ではありません。

上記の図は、日銀の資金循環統計をビジュアル化し、日本郵政グループの財務諸表を組み合わせただけのもので、もちろんこれですべてのマクロ経済の問題が理解できるわけではないですが、経済学はピンと来ない方でも日本全体の「お金の流れ」にまつわる問題をイメージするのに役に立つ具体的な図、を目指して作ってみたものです。

今回は、

  • 日本の資金の流れの構造
  • 銀行に大きなリスクが集中?
  • 家計の資産構成の日米比較
  • 郵政は「とにかくデカい」
  • 日本政府の「資産・負債差額」が何を意味するか?
  • 日本郵政は「日本最大の天下り先」だ
  • 日銀は「あまりに小さい」
  • 日本政府の「資金調達の多様化」は可能か?

といったあたりを考えております。

 

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(ではまた。)

 


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「ツイッター 140文字が世界を変える」

(すんごく時間が経った話で恐縮なのですが)先日、ツイッターの共同創業者の一人Biz Stone氏が来日したときの、Tweetup Tokyo 09 Fallというイベントにご招待いただきまして、


200910210714.jpg

 

その混み合う会場でネタフルのコグレさんと運良く会えて、いしたにまさき さんとの共著 :

 

  200910210700.jpg
コグレ マサト いしたに まさき
毎日コミュニケーションズ
売り上げランキング: 47
おすすめ度の平均: 5.0

4 ツイッター初心者の私にぴったりの本でした
5 Twitter入門書としては最適かも
5 ツイッターを使い続けてみよう!という気にさせる本
5 情報発信で、人生は楽しくなる♪

 

を一冊わけていただきました。ありがとうございます!
(在庫が瞬間蒸発して、書店やAmazonでは先週は手に入らなかった。)

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週刊isologue(第29号)郵政民営化はストップさせるべきか?

今週は、郵政民営化のお話。

日本郵政は、小泉改革でが民営化に向けての道を歩み出したものの、今回、政権交代で国民新党の亀井静香氏が郵政・金融担当大臣となったことで民営化の先行きが大きく揺れてます。

今週はこの日本郵政について、よく報道されているジャーナリスティックな観点ではなく、冷静に財務的な観点から実像を捕らえ、問題解決の方向性を考えてみたいと思います。

 

今週の目次・キーワードは以下のような感じになってます。

  • 「郵政民営化とは何か」の復習
  • 日本郵政グループのストラクチャー
  • (ものすごい)店舗ネットワーク
  • 財務会計的な観点から見た民営化の成果
  • 従業員数から見た郵政問題
  • 資産から見た郵政問題
  • 売上から見た日本郵政
  • 「郵便局株式会社」の売上と郵政問題
  • 「かんぽの宿」問題の規模
  • ゆうちょ・かんぽを上場すると「ハゲタカ」に食われるか?
  • ゆうちょ・かんぽを上場すると国債を買ってもらえなくなるか?
  • ネットの時代に、ゆうちょ・かんぽから見て店舗は不要になるのではないか?
  • 郵便局問題をランディングさせる財源はある! 

 

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(ではまた。)

 


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「AGORA」:『新聞社 – 日本の「神経系」は大丈夫か』

本日から、隔週金曜日に「AGORA(アゴラ)」に連載をすることになりました。

AGORAからlivedoorのオピニオンサイト「BLOGOS」にも転載されます。

 

200910161658.jpg 200910161706.jpg

 

ローテーションは下記の予定。

 月曜:松本徹三

 火曜:西和彦/原淳二郎

 水曜:池田信夫

 木曜:北村隆司/小川浩

 金曜:池尾和人/磯崎哲也

 

初回の今回は『新聞社 – 日本の「神経系」は大丈夫か』というテーマで書いてみました。

AGORA記事はこちら

BLOGS記事はこちら(どちらも内容は同じです。)

 

取り急ぎご案内まで。

 

(ではまた。)

 

 


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「格差」を生むTwitter

数日前にツイッターで私(@isologue)をフォローしてくださる方が4000人を超え、昨日は遅ればせながらやっと「日本(語)で100位」に入ることができました。

 

(いつランク外になるともわからないので今のうちに記念スクリーンショット。
 99位に入ってます。)

200910140927.jpg

 

ところが、私のアカウントが10人単位でコツコツとフォロアーを増やしているのに対し、日本の上位25人は既にフォロアーが5万人を超え、上位10人くらいになると1万人単位のペースでフォロアーを増やしています。

 

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週刊isologue(第28号)武富士と消費者金融の現状

先週は、アイフルを中心に、消費者金融業者の「資金調達面」に光をあてて、業界がどうなっているのかを見ました。

つまり、先週載せた下の図でいうと貸借対照表の「右側」を中心に考えたわけですが、

200910061416.jpg
図表1.(再掲)アイフルの連結財務諸表(クリックで拡大、単位:億円)

 

今週は、武富士を中心に、消費者金融業の「資産サイド」、つまり貸借対照表の左側に目を向けてみたいと思います。

 

目次とキーワードは、

  • 先週の消費者金融業界の動き
  • 消費者金融業者の資産に何が起こっているか?
  • 大手4社の営業貸付金の利率別内訳
  • 「ちゃんと」した審査はできるのか?
  • 各社の法改正や債権の良質化に対する戦略
  • 営業貸付金のフローの構造
  • 貸付一件あたりの残高
  • 金利引下げのインパクト推計
  • 各社業績見込みのまとめ

等になります。

 

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「厳しい取り立て」を前提にしないとミドルリスク融資はできないか?

「アゴラ」に掲載された、池尾和人教授の「価値破壊的な活動は抑止されなければならない」から。

情報の非対称性の存在を前提にすると、ミドルリスクの貸付市場というのは、安定的には存在し難いものだと考えられます。要するに、ハイリスクの借り手とミドルリスクの借り手を識別できないと「レモン問題」が起きて、ハイリスクの貸付市場しか成立し難くなります。もちろん実際は、担保を差し出せるその他のシグナルによって自らがローリスクであることを示せる借り手に関する市場は存在することになりますから、ローリスク向けの貸付市場とハイリスク向けの貸付市場に2極化するのが、理論的には、最も起こりやすい状況だと考えられます。

それでは、商工ローンとかがやっていたビジネスは、いったい何なのかということになります。商工ローンのみならず、ほとんどのノンバンクについて、一般の銀行に比べて、とくに審査能力が優れていて、ミドルリスクをハイリスクから識別できたとは考えられません。そもそも、商工ローンのマーケティングは、事前審査に力点などおいておらず、きわめて簡便な手続きで融資を実行するというものですから、リスクの識別に優れているとはとても思えません。

にもかかわらず、商工ローンがミドルリスク向けに貸付を行っていたのは、「取り立て」に自信があったからです。

ということで、ミドルリスク向けのビジネスが成立するのは、「腎臓売って金返せ」に代表されるような「厳しい取り立て」が行えるからだ、という理解をされてらっしゃるようです。

「日本の貸金業者が悪く無かった」なんてことは申し上げるつもりはないですが、その池尾さんの理解にはちょっと違和感があるので、ミドルリスク向けの貸出しは過度な回収を前提としなくても存在しうる、という点について述べたいと思います。

 

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週刊isologue(第27号)アイフルのADR申込と消費者金融の現状

消費者金融専業のアイフルが、事業再生ADR手続によって事業再生をすることになりました。

今週の「週刊isologue」では、このアイフルを中心に、消費者金融業界の現状について、主に資金調達面から考察してみました。

200910051932.jpg

目次とキーワードは、

  • 消費者金融の事業構造消費者金融の歴史は資金調達の歴史
  • アイフルの資金調達の推移
  • どこから資金を捻出しているか?
  • 同業他社との比較
  • 「銀行の軍門に下るか否か」の戦略的意思決定

等になります。

 

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おかげさまで「週刊isologue」発行して半年です

おはようございます。

ふと気がついたら、本日発行する号で「週刊isologue」を4月に発行して半年です。

観念的な話ではなく、データに基づいて分析する」ということをカッコよく掲げたのはいいものの、1回分を書くのに週末含めて延べ数日かかるので、いつまで続くかなあと思っていたのですが、自分でも調べたい話題の企業等を取り上げているので、おかげさまでなんとか半年続きました。

「isologueはメルマガに移行した」と思ってらっしゃる方が結構多いんですが、ブログも引き続きやってます!
(確かに投稿数が減ってますので、そう思われても仕方ないかも)。
メルマガは、基本的に「財務を中心とした今話題の企業の分析」がテーマで、ブログはそれ以外すべてになります。

購読者数もおかげさまで伸びておりまして、現在、まぐまぐの有料メルマガランキングで7位。
じりじりとですが、おかげさまでランキングは上がっています。

 

最近、新聞等のオンラインでの課金が世界的なテーマになっているので、始めた時期としては面白かったのではないかと。
(週刊isologueはメルマガということになってますが、グラフや図などが多いので本文はWebになっており、課金システムとしてメルマガを使っているだけ。媒体としてメルマガでないといけないというわけではありません。)

今後数年で、Google、Appleなどがコンテンツ課金の世界的プラットフォームを作るのではないかと思われるので、課金のしきいが下がることになれば面白いです。

また、通常のWebと違って、有料コンテンツでは「評判メカニズム」を働かせるのが難しいですね。
通常のWebのコンテンツであれば、ブログやブックマークで紹介され、記事が話題になるとトラフィックがグンと増えるのですが、クローズドなコンテンツだとこうしたポジティブ・フィードバックが働きづらい。
結局、指数関数的な伸びというよりは、本当に興味を持っていただけた人に購読していただける「線形」な伸びになります。

これが、GoogleやApple等が有料コンテンツのプラットフォームを作ることになると、そこで表示されるランキング等が評判メカニズムとなって、人気のあるコンテンツは、より伸びるということにもなるかも知れません。
iTunesでの音楽やアプリがどのような評判メカニズムで売れてるのかはよく存じませんが、それと同様のメカニズムが働く可能性があるんではないかと思います。

 

今まで取り上げたテーマは以下のとおりです。

2009.04.06 (創刊号):他人事でない、福島銀行の「違法」配当

2009.04.13(第2号):AIGの経営危機のディープな記録とその示唆

2009.04.20(第3号):ソフトバンクは「大丈夫」なのか?

2009.04.27(第4号):サン・マイクロシステムズは、なぜオラクルに「身売り」したのか?

2009.05.04(第5号):ソフトバンクの「収穫期」入り宣言

2009.05.11(第6号):「ライブドア」は今、どうなっているか?

2009.05.11(第7号):三井住友FGの日興買収を考える(上)

2009.05.25(第8号):三井住友FGの日興買収を考える(下)

2009.06.01(第9号):テレビ業界は今、どうなっているか?

2009.06.08(第10号):IFRS(国際財務報告基準)は日本にどんな衝撃を与えるか?

2009.06.15(第11号):FIATはクライスラーなんか買っちゃって大丈夫か?

2009.06.22(第12号):iPhone、もう買っちゃっても大丈夫?

2009.06.29(第13号): 新聞業界は今、どうなってるか?(問題意識編)

2009.07.06(第14号):新聞業界は今、どうなってるか?(朝日新聞社編)

2009.07.13(第15号):新聞業界は今、どうなってるか?(毎日、産経、日経編)

2009.07.20(第16号):ビックカメラの「不適切な会計処理問題」

2009.07.27(第17号):アマゾンとネットビジネスの未来

2009.08.03(第18号):「検索最終戦争」- ヤフー・マイクロソフトの提携を財務面から分析する

2009.08.10(第19号):「オーケー」にみる非上場企業のオルタナティブな資金調達方法

2009.08.17(第20号):広告代理店は今、どうなってるか?

2009.08.24(第21号):委員会設置会社は今、どうなってるか?

2009.08.31(第22号):日本通信(株)の 持株会社を使ったファイナンスとその背景

2009.09.07(第23号):「紙メディアの無い世界」の覇者は誰か?(前編)

2009.09.14(第24号):「紙メディアの無い世界」の覇者は誰か?(後編)

2009.09.21(第25号):暗号とビジネス

2009.09.28(第26号):日本航空(JAL)はどうなっていくのか?

2009.10.05(第27号):アイフルのADRと消費者金融の現状【本日、送信】

 

ご参考まで。

(ではまた。)

 


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