週刊isologue(第136号)東証・大証の経営統合を考える

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先週のオリンパスは、第三者委員会が立ち上がったり決算発表が延期になったりはしたものの、問題のM&Aについて新しい情報があまりなかったので、今週は、本日朝2時半過ぎに日経で報道された、東証・大証の合併スキームについて考えてみたいと思います。

 

日経の報道によると、再編のスキームは、非上場の東証が上場企業である大証に対して「上限付きTOB」を実施し、大証の株式の50%から66.6%を集めた上で、東証が大証に吸収合併される(つまり新会社は上場を存続する)「逆さ合併」を考えているようで、「東証の裏口上場じゃないか!?」といった悪口も聞こえて来そうですが、なぜこうしたスキームを取る必要があるのか、等を、(今朝、報道を見てから書き始めたので十分な考察になっているかどうかわかりませんが)開示されている資料から考えてみたいと思います。

また、「東証・大証合併、国際競争で再浮揚狙う」という記事にもあります通り、今、世界の証券市場は国境をまたがる統合を繰り返し、寡占化を進めています。これに対して日本の証券市場は(さすがに神戸、広島、新潟、京都は閉まりましたが)、東証・大証の他に、まだ名古屋、福岡、札幌の取引所も残っていて、(ナスダック・ジャパンや東京AIMといった試みは行われたものの)、未だ国境を越えるようなことにはなっていません。
今後のために、この統合のスキームはプラスなのかどうか?といったあたりも考えてみたいと思います。

 

目次とキーワード:

  • 東京証券取引所グループの概要
  • 大阪証券取引所の事業価値
  • 統合のスキーム
  • 東証はどのくらい「お金持ち」か?
  • 東証と大証、NYSEの自己資本比率
  • 大証の実質的な大株主は誰?
  • 東証と大証の交渉は、経済的に見て誰と誰の交渉なのか?
  • 統合後の株主構成はどうなる?
  • 国際的な証券取引所の競争
  • 「日本の証券取引所が海外から買収されてもいいじゃない」?
  • 統合スキームはこれでいいか?

 

(取り急ぎ)

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