新生銀・あおぞら銀合併、委員会「等」設置会社に(日経朝刊のナゾの記事)

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • Delicious
  • Evernote
  • Tumblr

本日の日経朝刊4面の記事に、ものすごいナゾな記事が。

新生銀・あおぞら銀合併、委員会設置会社に、企業統治の強化へ検討。
 新生銀行とあおぞら銀行は2010年秋にも合併することで基本合意し、7月初めの発表へ大詰めの調整に入った。合併銀行は、業務の執行と監督を分離して企業統治(ガバナンス)向上を狙う委員会設置会社にする方向で協議している。
 委員会設置会社を検討するのは、ガバナンスの強化が課題のため。

委員会設置会社」(「等」が付かない)ですよね?

もしかして、日経さんでは会社法施行後もずっと「委員会設置会社」と誤用されてきたのかと思って、念のため日経テレコンで過去記事を検索してみると、
2009年1月以降「委員会設置会社」で検索してヒットする記事は24件あるものの、「委員会設置会社」という用語そのものが使われている記事は1月21日の日経産業新聞の「仕事に効くキーワード」1件だけで、

03年4月施行の改正商法で導入が認められた新たな企業統治の形態。当時は「委員会設置会社」と呼ばれており、06年5月施行の会社法で現在の名称(磯崎注:「委員会設置会社」)になった。

と、正しく使われています。

なんで間違っちゃったんでしょうね。

また、私は「委員会設置会社」は、もちろんいい制度だと思ってますが、「委員会設置会社にすれば企業統治の向上が狙える」というのは「??」じゃないでしょうか。

「社外取締役を入れれば企業統治は向上する」という神話と同様のスジのもんでしょうか?

しかも、新生銀行は前からすでに委員会設置会社で、総会後も取締役11名中、社外取締役9名。

あおぞら銀行は監査役会設置会社ですが、社長以外の取締役はすべて社外取締役で、監査役も全員社外。

「ガバナンスの強化が課題のため。」というのは、現状、具体的にどの部分でどうガバナンスがダメなんでしょうか?

また、これを「委員会設置会社」にすると、具体的にどの部分でどう企業統治の向上が狙えることになるんでしょうか?

まったくもって大きなナゾであります。

 

(ではまた。)

———————-

[PR]

話題になっている企業や経済現象をデータで分析する、有料メールマガジン
週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月 申込月無料)。

購読お申し込みはこちらから。
(先月以前のバックナンバーもこちらから購入していただけます。)

ko_doku.gif 

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

新生銀・あおぞら銀合併、委員会「等」設置会社に(日経朝刊のナゾの記事)” への4件のコメント

  1. 私会社法には疎いのですが、取締役が無責任で、経営責任の無い執行役達が会社を好き放題にしている場合、果たして委員会設置会社にメリットがあるのでしょうか。

  2. 先ほどiPhone 3GSをゲットした磯崎です。
    先輩、またまたご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。<(_ _)>
    >取締役が無責任で、経営責任の無い執行役達が会社を好き放題にしている場合、果たして委員会設置会社にメリットがあるのでしょうか。
    「イケてる取締役・執行役」かどうかが問題であって、委員会設置会社か監査役会設置会社か、社内取締役か社外取締役か等には全く関係ない話だと思います。
    (ではまた。)

  3. なるほど。
    そうしますとくだんの銀行には「イケてる取締役・執行役」がおらんかった訳ですな。
    iPhone 3GS使用感レポート是非お願い致します。

  4. 新生銀行で「委員会設置会社」ではうまくガバナンスが効かなかったので、三委員会の他に例えば「融資監督庁」とかを設置するんじゃないですかね。