Ken Inoueさんコメント (Re: maneo開業おめでとうございます!)

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「とあるソーシャル・ファイナンス・ベンチャーの日本進出をお手伝いしている」Ken Inoueさんからコメントいただきました。
非常に参考になるので、本文で引用させていただきたいと思います。
ちなみに、Inoueさんには以前(8月20日)にもソーシャルレンディングについてコメントいただいてまして、こちらも非常に濃い中身になりますので、ご参考まで。


http://www.tez.com/blog/archives/001218.html#comment-315541
(以下、今回のコメントを引用)
http://www.tez.com/blog/archives/001243.html#comment-315605

10月15日、日本のソーシャルレンディングは、とてもいい感じで maneo さんがサービスインされましたね!
米国は、2年以上も前にサービスがスタートし、10社近くのベンチャーがしのぎを削るソーシャルレンディング先進国です。アメリカでは、ちょうど今(それも今週!)のタイミングで大きな動きがあり、今までの「見切り発車」的な黎明期からの大きな転換期にあるように思います。
(以下、ご参考までにここ一週間の米の状況です)
米国ベンチャーの一社 Lending Club 社は、米国の法的要件を満たす為にそれはそれは大変な思いをしたようで、半年振りに新たな形で営業を再開しました。10月14日。
http://blog.lendingclub.com/2008/10/14/lending-club-sec-registration/
半年もの当局の審査を経てようやくOKされたようですが、その開示内容がスゴイ・・・。というか、エグイ。
http://www.lendingclub.com/extdata/prospectus.pdf

うーむ。これはスゴい・・・。
まだちょっとよく拝見してないので一般論というか雑談ですが、日本の場合でも、当然、こうしたソーシャルレンディングの営業者の破綻は個々の匿名組合にも影響する可能性があるので、「営業者の中身も開示せい!」という流れになる可能性はゼロではないですが、日本の方がまだ規制の網は緩いということでしょうか。
今世界を揺さぶっている「サブプライムローン」は、1つ1つが巨額なスキームなので、倒産隔離等の手はずはきちっとして、個々のSPVは他の関係者から独立しているはずだったのに、結果としてこんなことになってる次第なので、いわんや一つの営業者に多数のファンドが内在するようなケースは、こわいっちゃ怖い。
NOVAとか、過払い金返還義務を抱えた消費者金融業者の破綻とか、とにかく、「個人を中心とする債権者の細かくて多数の負債」を抱えた事業者が破綻すると、必ずや社会問題になって「規制を強化せい!」という世論になること請け合いなので、くれぐれもスクスクと成長していただくとともに、「悪い業者」がでてこないことを祈るばかりであります。
これ以上規制が厳しくなったら、あちこちベンチャーとかインディーズっぽい活動が阻害されて、社会の活気を大きく失わせること必至だと思う次第なので。
(ご参考:このへんhttp://www.tez.com/blog/archives/001192.html

実際のスキームの詳細は勿論、他のあらゆるリスク要因分析や会社の財務状況、役員社員の経歴やその報酬などなど、(しかもVCの条件や銀行のコベナンツまで)事細かに解説されています。上場会社か?欧米か!
この資料は分析しがいがありますね・・・。

んだすなあ。

というか、会社ダイジョウブ?とも思ってしまいますが。
これを受け、最大手の Prosper 社も、当局に同様(と思われる)の申請をすることを決定し、その間の営業を停止することとなりました。アレアレ、上記発表の翌日10月15日。折角TVCM放映したりしたのに・・・。
http://blog.prosper.com/2008/10/15/prosper-filing-registration-statement-enters-quiet-period/

10月15日(14日)は、「世界ソーシャルファイナンス記念日」にしたらいいかも知れないですね。

それもこれも、従来の米国各社のスキームには、そもそも大きな問題があったからなんですけどね。サービスを始めて2年で、ようやく当局が現実に追いついた、という感じでしょうか。
実は上記の一連の動きは、競争戦略としてはとっても興味深く思っております。ちょっとゾクゾクします。いつの日か、HBSのケースになることでしょう。
それはともかく、当局との折衝をすっ飛ばして営業開始すからこういうことになる(こともある)のですが、それがベンチャーらしいといえばベンチャーらしいです。こういうの、嫌いじゃない。むしろ、好き。

私も好きか嫌いかと問われれば、大好き、です。:-)
「当局と折衝してから開始」というノリでやってたら、少なくとも日本では絶対、GoogleとかYouTubeは出てこなかったはずです。

ベンチャーだからこそ、こういった凄い!サービスが生まれるんですね。PayPalを彷彿させられます。
その点、当局とちゃんと折衝した上でサービスインする maneo さんは、しっかりしていますね。「日本人による、日本人の為の・・・」といった感じでしょうか。

今、世界でもアメリカ的な金融資本主義の見直しが検討されてますが、
先日も申しましたけど、この「日本の金融規制」のノリは、半分冗談、半分本気で(残念ながら)世界のデファクトスタンダードになっていくんじゃないかという気もします。
それ以外に、世界の暴れる巨額マネーを封じ込める妙案は無いのではないかと。

日本では PayPal 的サービスを(並みの)ベンチャーでは出来ない所以もここら辺にあるのか、と。

ネット系と金融系と両方の業種を拝見している立場から言わせていただくと、日本の「いわゆるネット系」の企業が、その「ノリ」の延長線上で日本で金融っぽいビジネスを営むのは、相当な困難が伴うんじゃないかと思います。
(例えば、楽天さんやSBIさんなどは、「いわゆるネット系」とはちょっと違う、ということですが。[以下略]。)

日米の法律の違いはあれど、金融商品を販売するということは、大変なことですね・・・・。

んだすなあ。(特に今後。)
(ではまた。)

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Ken Inoueさんコメント (Re: maneo開業おめでとうございます!)” への1件のコメント

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