今週の島耕作に学ぶインサイダー取引(2)

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「週刊モーニング」で、韓国のソムサンから敵対的買収を仕掛けられている五洋電機のホワイトナイトに初芝電産が名乗りをあげた話の続き。(今週号分。)

専務島耕作 3 (3) (モーニングKC)
弘兼 憲史
講談社 (2007/11/22)


前回、「こんな重要な未公開情報を知って初芝がTOBを継続して大丈夫?(166条第6項第4号の適用があるという解釈か?)」と申し上げたんですが、今週号では、以下のような会話が行われてます。

ソムサンUSAの男:新日本経済新聞夕刊のトップ記事として”40%で対抗TOB”のことが出ているそうです。
そして、同じ紙面に五洋電機の発表で有機ELパネルの大型化にメドがついたという記事が出ています

ということで、五洋電機は「ちゃんと」情報を公開したので、これでインサイダー情報はなくなっちゃったわけです。(フェアといえばフェアですが。)
ソムサンUSA会長イ・カプス氏は、直前まで、「この(40%プレミアム)では五洋を手に入れる経済合理性はないと思います」とソウルにいるCEOに進言していたんですが、

イ氏:!?何だと!?
そうか!!有機ELパネルの大型化か!!なるほどそれで初芝は降りなかったんだ

と気づいたので、「TOB合戦続行だ!」・・・・となるのかと思いきや、あっさりと勝負から降りちゃいました。
有機ELパネルの大型化がホントに儲かるんだったら、ソムサンにもTOBを続行する経済合理性が出てくるはずなんですが・・・・・・その判断の根拠についてはイ氏と部下がニューヨークの街を歩きながら語っていますので、ご興味があればご覧ください。
(時価総額でこそソムサンは初芝を上回る会社になってますが、キャッシュフローなどの現時点での体力はまだ初芝より弱い、ということもあるんでしょうか。)
ちなみに、部下氏が語ってますが、ソムサンはファンド経由で買い付けた五洋株を23%保有していて、これに4割のプレミアムをつけて売却することができるので、撤退しても「引き分け」だろう、とのこと。
以前の回で五洋電機の時価総額がどのくらいと書いてあったか忘れてしまったのですが、仮に三洋電機と同じ3600億円くらいだとすると、売却益は300億円ちょっと・・・・チとしょぼいかなあ。
マンガでは初芝がLBOで五洋(のみ)を担保に買収してるのですが、初芝は数兆円の時価総額の会社でしょうから、3600億円くらいの買い物であれば、LBOでないと買えないというほどの規模ではないですね。(仮に松下電器であれば、期末に保有している現預金だけで買えるくらいの額。・・・・・・五洋電機の時価総額は、兆円単位という設定だったような記憶もあります。・・・どなたかご存知であればご教示いただければ。)
(追記)
コメント欄で「yoshio3」さんにいただいた情報によると、五洋電機の時価総額は2.4兆円だそうですので、それなら、キャピタルゲインで2200億円くらいになるので、かなりまとまった額になりますね。
(ではまた。)

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今週の島耕作に学ぶインサイダー取引(2)” への3件のコメント

  1. 五洋電機の時価総額>>
    2.4兆円前後とありました。
    専務 島耕作 コミック4巻P38にて 

  2. yoshio3さん、
    情報どうもありがとうございます。
    2.4兆円なら、キャピタルゲインで2200億円くらいになるので、アリかも知れませんね。
    (ではまた。)