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July 16, 2007

生物と無生物のあいだ(読書感想文)

生物と無生物のあいだ

遅ればせながら読ませていただきましたが・・・これは、すごい・・・。
本を読んで感動したのは、ひさびさであります。

 
バイオの本だと思って読み始めたんですが、これは社会科学的な領域にいる方にも大いに示唆がある本ではないかと思います。

読みどころは、


  • なぜ、野口英世の業績は「インチキ」な(学術的な成果として、現在まで生き残っていない)のか。(その人がまた、なぜ、日本国のお札にまでなってしまっているのか。樋口一葉しかり。)
  • 専門家の(ニッチな)論文が意味があるものだと認められるためのしくみ(peer review)と、そこで業績の「横取り」が生まれる危険性
  • 日本の学界の停滞した状況と、アメリカの「市場原理」的な研究システムの違い
  • なぜ、著者はウイルスは(自己複製機能があるのに)「生物」ではないと考えているのか。
  • (なぜ、著者はこれほど「読ませる」文章を書けるのか?)

など、いっぱいありますが、これを読んで、


  • 社会科学の領域においては自然科学の論文に比べて、いかに”いいかげん”な理屈でモノを言っているか(また、そうならざるを得ないのか)、
  • 例えば「社外取締役はいた方がいいのかどうか?」「アメリカ的なコーポレートガバナンスと日本的なコーポレートガバナンスはどちらがいいか?」といった問いが、いかにアホなものであるか、
  • 「ある要素が完全に欠落している」ことは成長に何も影響を与えない(「動的」に別の要素で補われて平衡する)可能性があり、むしろ「ある要素が不完全に存在している」ことの方が、後々、致命的な障害に発展する可能性がある(というのは、企業組織などにも当てはまるのかしらん・・・当てはまるのだろうなあ・・・。)

といったことを(改めて、というものを含めて)考えさせられた次第です。

(ではまた。)

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 アルファブロガーの磯崎さんが書かれた読書感想文を見て、「生物と無生物のあいだ」を読んでみました。専門外ゆえによくわからない部分もありましたが、それにして... [詳しくはこちら]

コメント

こりゃぁ面白そうだ!・・・って事で、早速AMAZONに発注かけました。
老眼が進んで、活字を読むのはかなり辛いのですが。

sugi3さん、この手の本、ご興味あるんですね。(ちょいと意外。):-p
sugi3さんが老眼とは・・・。時間というのは過ぎ去るもんなんですねえ。。。タイムスリップした気分です。
ではまた。

ご無沙汰しております。弁理士の土生です。
記事を拝見して早速読んでみましたが、ちょっとものの見方が変わりかねないような衝撃でした。
というわけで、トラックバックをさせていただきました。

ご無沙汰してます。
土生さんのエントリも拝見しましたが・・・確かにそうです。
知的財産権を「権利でござい」と思ってる企業って、たいていダメですよね。「不完全な知的財産権」は知的財産権が無いよりダメ、って、まさにそのとおりだと思います。

(ではまた。)

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