RiSuPiaに行ってきた(+日本の理数系人材戦略の未来)

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昨日は、息子2人を連れて、有明にある「松下電器産業(株)が有明のパナソニックセンター東京にて運営する理科と数学(算数)の博物館」RiSuPiaに行ってまいりました。
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「最近の理数系の教育はなっとらん!」といった高い問題意識を持っていたから・・・というわけではなくて、前日、TBS「王様のブランチ」の「ワンコインで激安体験がしたいの!」という特集で紹介されていたのを子供が見て、「行きたい!行きたい!」とせがんだので・・・という、もろミーハーなきっかけで、であります。
入場料500円、さらに中学生以下は無料!という激安っぷり。
駐車場代もタダ。うーん、これは安い。
 
すんごくよくできた施設
入場する時に、こんな、
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端末を貸してくれて、中に、怪しく光る「エージェント」という生物が生きていて(写真はタマゴ状態)、いろんなアトラクションを体験する度に、このエージェントが成長していく、という構成。
施設内は撮影禁止ということなので遠慮いたしましたが、現代美術館風の内装の中にいろんなアトラクションがあって、相当金がかかってます。
前日、テレビで紹介されたこともあり、開館の10時前から、相当数の人(小学生の親子連れがほとんどで、中にはカップルも)が並んでました。でも、立地がちょっとナニなので、他の日はもっと空いてるんじゃないかと想像。
中のアトラクションの例としては、たとえば、「素数ホッケー」。
ゲームセンターにある「エアホッケー」の素数版で、天井から投影される「自然数」がパックの代わり。
sosu_hockey2.jpg
上記の例は、「714」という数字が来たのを水色のラケットで打ち返して、数字が「2」と「357」に因数分解されたところ。(357は、さらに3で割り切れるので、跳ね返ってきたのをもう一回打ち返さないといけない。素数でないものを打ち漏らして手前のゴールに入ってしまうと減点。)
他にも、パスカルの三角形やフィボナッチ数列、位置エネルギー等々、を楽しく学べる(相当カネのかかった、ビジュアルもよく練られた)アトラクションがあり、「さすが松下はん」、という感じであります。
セットでオススメ「オイラーの贈物」
小学生でもちゃんと楽しめますが、内容的には非常に高度なことを取り上げていますので、予習していくと、もっと楽しめるかも。
最近、上の子(小学5年生)が「コマネチ大学」や、「誰でもピカソ」を見て、「ネイピア数って何?」「虚数って何?」と質問してきてうるさいので、以前、小飼弾さんのブログで紹介されていた
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「オイラーの贈物—人類の至宝e=-1を学ぶ」

を「読め」と差し出したところ、むさぼるように(現在、真ん中くらいまで)読んでます。
私も、Danさんのエントリのアマゾンのリンクを脊髄反射でクリックして買ったはいいものの「積ん読」になっていて、最近はじめて中身を見た次第ですが・・・この本、すさまじくいいですね。(感謝>Danさん)
頭から読んでいくと、素数、多項式、三角関数、指数関数、虚数、といった概念が、小学生や中学生でもわかるように、やさしく書いてあり、しかも数学の「美しさ」に感動できるように構成されてます。(中学生くらいでこの本に出会えなかったことがホントに残念・・・。)
RiSuPiaの展示も、この本を読んでいくとさらに楽しめると思うので、セットでお勧めいたします。
−−−
ちなみに、出口で、貸してもらった端末に刺さっていたカード
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をもらえて、家で、カードに書いてあるID、パスワードを使ってログインすると、アトラクションを家でも楽しめる、という次第。
こちらは、無料で入れるディスカバリーラボ、というコーナーにおいてあった書籍の一部。
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・・・こういう問題意識で作られた施設なんでしょうね。
日本の理数系人材戦略の未来—「教育」だけでいいか?
30歳前後の理系の皆さんに伺うと、みなさん、「昔に比べて今の日本の理系学生のレベルが恐ろしいほど下がってる」と非常に危機意識を持っておられますし、安倍政権でも教育改革が大きなテーマの一つになってます。
もちろん、日本人のレベルアップもする必要もあるでしょうけど・・・一方で、それだけでいいのかしらん?という気も。
シリコンバレーというのは、アメリカ人約3億人だけじゃなく、インド人11億人、中国人13億人なども含めて、世界数十億人の母集団の中から優秀な技術者が集まる仕組みを作り上げているわけで、どんだけポテンシャルがあるか知りませんが「日本人だけ」の1億人を徹底的に鍛えて、そういった「しくみ」と対抗できるのかしらん?
移民政策、物価、言語の壁、日本企業の仕事のやり方、インセンティブ・賃金体系、オフショアリング、ネットでの協業・・・・といったことを総合的・戦略的に考えていかないとアカン気がします。
(ではまた。)

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RiSuPiaに行ってきた(+日本の理数系人材戦略の未来)” への3件のコメント

  1. いつも興味深く拝見してます。ありがとうございます。
    世の中の常識をあまり知らずに恐縮なのですが、この記事、とても示唆的なように思ったので、引用元を引いたうえで、さるSNSの日記にて貼り付けさせていただきました。ご報告ならびにお礼まで。

  2. キッザニアがよさげらしい

    我が家の娘達が行ってきたので報告。
    ITmedia News:超リアルなお仕事体験パーク「キッザニア」を見てきましたキッザニアは、メキシコのKZMが開発…