最近のネット企業のvaluation、に思う

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • Delicious
  • Evernote
  • Tumblr

(たいした風邪じゃないんですが、どうもブログを書くのを怠けてしまってましたので、リハビリ・エントリ、です。)
最近のネット企業のvaluationが、ページビュー・ベースから、滞留時間ベースに移行しつつある、というような話を聞いて。ajaxとかが進展してくると、広告・ECなんかのビジネスチャンス(のポテンシャル)は、当然、ページビューというよりは、滞留時間に比例したものになって不思議は無いですね。
テレビも時間に比例した収益構造になっているので、当然といえば当然の話。
とすると、valuationは、どっぷり浸かれる「世界観」のある様態の方が高くなるか。SNSというのは、かなり「世界観」がある空間かも知れませんし、実際滞留時間も長いんですが、例えば「ゲーム」などもかなりポテンシャルがあるかも、ですね。
ひるがえって、テレビ(地上派)というのが「衰退しつつある産業」かどうかということを考えてみると、そうでもないのかな、と。現在のデジタル地上波の規格でどこまでのことができるのかはよく存じませんが、理屈としてはデジタルのデータを電波でばらまいて(タグやリンクやプログラムを入れ込むことができれて、なおかつ)1億人超の人にリーチできるメディアというののポテンシャルはすごい。
おそらく、かなりの未来まで、家庭にテレビ受像器がない世界というのはやってこないし、10年後には、ほとんどのテレビがネットに接続しているというのは間違いないはずで、IPの上に乗った真の意味での「デジタルテレビ」が実現したあかつきには、テレビ(局)はやはりすべてのビジネスの核になってるかも知れないですね。
このテレビ局が、周波数オークションも行われず寡占的な地位を占め続けるとしたら・・・と考えると、やっぱり、お金のある方は、なんとしてでも今のうちに金に糸目をつけずにテレビ局を買収しておいた方がいいのかも知れません。(15年後のためには。)
(微熱で頭がぼーっとして書いたたわごと、でした。)

[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。

最近のネット企業のvaluation、に思う” への8件のコメント

  1. まだまだ風邪が長引いているのですね。
    風邪のウイルスも、優秀な方のところに滞留していたいのかもしれません。
    おだいじに。。。

  2. テレビ放送が電波を利用するだけであれば磯崎さんがおっしゃられる通りだとは思います。
    しかし、Gyaoのようにインターネットそのものを放送手段とする会社が増えると、周波数許認可のお陰で寡占を続けていられるテレビ局は今までどおりの地位で居られなくなるのではないでしょうか?

  3. 「放送」の価値の見直しは行われると思いますが、「通信」が「放送」に取って代わるのは難しいと思います。
    個人的には、テレビ受像機が家庭からなくなる時代が来る可能性は、非常に薄いと思っています。
    「放送」が「通信」と一番ちがうところは、文字通り「放って送る」ことにあります。
    送り主が誰か、届け先が誰かなんてことはお構いなし。
    東京タワーからバリバリ電波出すだけです。
    受信側も、飛んでくる電波をただ受け取るだけ。
    この差は、送信側と受信側の「システムの複雑さ」となって現れます。
    テレビ局は電波の到達性だけ考えればよく、ルーティングなんぞという概念は存在しませんし、受信側もスイッチを入れて、見たいチャ(ン)ネルに合わせるだけです。
    この簡便さはマスに対するリーチ力となります。おじいちゃんも幼稚園前の子供でもテレビをつけて番組を見ることができるわけです。
    「送信元」と「受信先」を明示しなければならない「通信」では、このレベルの簡便さを提供するのは不可能ではあるまいか、と私は思っています。
    もちろんValuationの見直しは行われるでしょうし、周波数割り当ても再検討が繰り返されるでしょうが、テレビ局本体がIP化するってのはあり得るんでしょうかねぇ…。
    自らの強みを放棄する行為に思えますが、具体的な話ってあるんでしょうか?
    テレビがネットにつながるというのは、単に「テレビが通信機能を持つ」ということであって、通信が放送に成り代わるのとはちょっと違うんではないかという気がします。

  4. 非ファイナンシャル・マルティプルはいつまで有効なんだろう?

     最近のネット企業のvaluationが、ページビュー・ベースから、滞留時間ベースに移行しつつある
     らしいですね。 磯崎哲也さんのisologueより。 トラックバックをして知の共有に貢献で

  5. ‘In2TV,’ New Broadband Network On AOL.com

    当ブログでは一貫して映像検索の将来を追ってきましたが、またひとつ、新たな動きです。TBS/楽天の話にあわせてAOL/TimeWarnerの話が巷間騒がれましたが、AOLの価値はこのように捉えるのが適切なのではないかと思っておりました。
    ファイルシェア技術はKontikiでBBCのMyBB…

  6. valuationでググったら8番目にこのエントリが出て来まして、いまふと拝読したのですが、やっぱ磯崎先生ってすごいですね。6年前にこんなこと考えてたんですね。先日拝読した最新エントリの「メディア論」も面白かったです!