SUICAジュース自動販売機と硬貨流通量

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本日、東京駅でSUICAでジュースを買える自動販売機を見つけました。
suica_juice.JPG
ジュースの自販機というのは、小銭を使うのがもっともウザッタい局面の一つなので、キャッシュレスになるのは非常にありがたいですね。
(義理的にはEdyを応援しないといけない面も無きにしもあらずですが)、一消費者としては、正直、SUICAの方が使いやすいかあなと思っておりますし、私が実際に使うのも格段にSUICAの方が多い、です。ちなみに、SUICAはクレジットカード付きのやつにしてますので、金額のチャージ自体、キャッシュレスになってます。
「小額決済、電子マネー・クレジット規格乱立——「通貨統合」は先、カギ握るドコモ。」
といった日経流通の記事(9月9日)もありましたが、今のところ、わざわざ電子マネー機能付きの携帯を買う気になるかというと、それほどでもない人が大半かと思います。カメラ付き携帯と同じで、全部に電子マネー機能が付くようになったら使うようになるとは思いますが。
KIOSKでは使えてるのか?
KIOSKは、最近、東京駅周辺ではSUICA利用のためか、レジ打ちするところが増えているんですが、あれは大丈夫なんでしょうか?朝の慌ただしいときに、いちいちレジで打つのもさることながら、入荷と売り上げが単品で把握できてしまうと、棚卸しも理論上単品でできてしまうはずなんですが、どうなんでしょうか?
従来は、売価還元法的なカテゴリー別のざっくりした棚卸しをしていたんではないかと推測しますので、電子マネーのトバッチリでオペレーションがめんどくさくなってるとしたら、ちょっとかわいそうですね。(と、KIOSKのおばさんを心配するやさしい私。)
逆に言えば、KIOSKほど慌ただしい場所でオペレーションがスムースに回るようであれば、自販機はもとより、ほとんどの場所で電子マネーが使えるはずかと思います。
硬貨流通初の減少
9月5日の日本経済新聞の1面「硬貨流通、初の減少、電子マネー普及——7月末枚数、日銀まとめ。」の記事ですが、

日銀によると、百円玉や五十円玉など世の中に出回っている硬貨の流通枚数が七月末、前年同月比〇・〇五%減の九百十五億七千万枚と、初のマイナスに転じた。電子マネーやクレジットカードを利用する人が増えたためで、スーパーやコンビニエンスストアで買い物をするときに硬貨を使わない「コインレス決済」がさらに広がる可能性が大きい。(中略) 七月末の流通枚数が前年同月を下回ったのは五十円玉(前年同月比一・一%減)、十円玉(〇・一%減)、五円玉(一・一%減)の三硬貨。五百円玉や百円玉は〇・八—二・一%増えたものの、全体の流通数は一九七一年一月に調査を始めて以来初めて前年同月を割り込んだ。
 硬貨の流通量を金額ベースでみると、七月末は四兆四千二百四十八億円で、前年同月比〇・七%増と、九二年四月以来の低い伸びにとどまった。

というように、硬貨の流通にも影響を与え始めているようです。
記事によると、スイカの発行枚数は1300万枚、Edyは八月末で1230万枚とのこと。
スーパでは、「大丸ピーコックの青山店(東京・港)では今年四月、買い物客による全支払額のうち、エディが三・六%を占めた。」というような利用状況の模様。
当然、クレジットカードの年間取扱高が03年度の14兆円台から04年度に17兆円に達しているのも効いているようです。
電子マネー固有のセキュリティに問題はあるか?
ただ、同記事を受けた日経の社説「電子マネーの安全策を」(9月9日)は、あまりピンときませんでしたね。
スイカやエディは「簡便な決済手段として需要が高いが、銀行の偽造カードや個人情報流出が増えているだけに利用には注意が必要だ。」とのことですが、磁気カードである銀行カードの偽造と、(おそらくタンパープルーフ性を確保しているであろう)FeliCaの偽造とではリスクのレベルが違いすぎます。
センター側の情報が流出する可能性ももちろんありますが、それは一般的なクレジットカードや銀行からの情報流出と同じ話であって、電子マネーだから特にどう、ということはないかと思いますし。
また、「使用履歴は誰でも読み取れるため注意が必要である。」というところは電子マネー固有のお話で、確かに、FeliCaのリーダーがあれば履歴を読み取れます。
ただし、これも「レシートごとサイフを落とすリスクと同じ程度」のリスクですよね。
Edyの履歴はよく見てませんが、SUICAの方は乗車区間については細かく表示されるんですが、駅構内で買い物をしても、確か、商品名どころか店名すら記録されていなかったと記憶しています。電子マネーは、乗車以外は、そのデータを使って経費精算するようなニーズはあまりないような利用が中心になる気もしますので、それ以上細かい明細を電子的に記録してほしいというようなニーズも特にないですね。
あまり、一般的にも、落としたり盗まれたりしてカードの中の記録を見られてどうこうというデータでは無い気がします。
いまだに小銭を使う局面って?
私も、今、小銭を使う局面を考えてみると、ジュースの自販機の他、コンビニ、タクシーくらいでしょうか。
高速道路はもちろんかなり前からETCにしておりますし、ガソリンスタンドはSpeedPass 、スターバックスではスタバのカード、総合スーパーでもクレジットカードで買いますし、野菜は宅配で口座引き落とし、本などはもちろんネットでクレジットカードで購入するので、硬貨だけでなく、紙幣を使うケースもかなり減ってきてます。
コンビニでも以前、クレジットカードで買い物を何回かしてみたことがあるんですが、さすがに1000円くらいの買い物でクレジットカードを使うというのもためらわれますよね。
タクシーも「クレジットでもお気軽にどうぞ」とか書いてあっても、さすがに1000円程度でクレジットを出すのも気が引けます。
いえ、「セキュリティが心配」等の理由というわけではなくて、クレジットだとCAFIS?等での問い合わせで「通信」が入るわけで、後ろに客が並んでるコンビニのレジとか、タクシーの中で運ちゃんと2人切りの空間とかだと、その「間」がイヤじゃないですか?
これらも、SUICAとかEdyだったら、「ピッ」で一瞬ですので、OKかと。
また、総合スーパーくらいレジがたくさんあれば、クレジットの「間」があっても、後ろからのプレッシャーは無視できます。レジ3台くらいの食品スーパーだとちょっとためらうかも・・・。
最近ホント、たまに使う小銭がうっとうしいです。
郵便局もがんばってくれ
諸会費とか書籍って、郵便振替で振り込まさせられるケースが多いのですが、本日郵便局で「郵便振替って銀行のようにネットで振り込みってできないの?」と聞いたところ、「できるんですが、窓口よりも手数料が高くなります」てなネボケたことを言ってました。
銀行のネット振り込みは窓口より安いのが常識。はやく、「民間並み」にしていただきたいところ、であります。
(ではまた)
以前のご参考記事:
SUICAは「電子マネー」の本命になるか

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SUICAジュース自動販売機と硬貨流通量” への18件のコメント

  1. 磯崎さんが電子マネーの安全策にピンと来ないのは電子マネーの普及が進んでいる証左ではないでしょうか?
    というのも電子マネーを落とすのとクレジットカードやキャッシュカードを落とすのでは被害の規模が違いますし。
    最大5万円入っている財布に対する注意と限度額の入った財布に対する注意は自ずと感覚が違うわけで、
    「同じぐらいに慎重になれ!」
    と言われてピンと来ないのは当然な気がします。
    私などは最高額チャージをしませんので完全に小銭入れの感覚です。
    かつて電子マネー導入時に周囲から
    「そんな得体の知れないものは使えない」
    という海のものとも山のものとも知れぬ扱いを受けたことがありました。
    しかし今は周囲でも使っている人が増えましたし、
    「電子マネー=小銭入れ」という感覚が認知されてきたように思えます。
    …とはいえ、もしも5万円落としたとしたらやっぱり痛いですね(^^;

  2. たとえば、私の使ってるクレジットカード付のSUICAは、本人やカードの特定ができますので、落としたと告げれば残高は補償してくれます。AMEXのトラベラーズチェックのCMじゃないですが、「現金より安全」なわけです。
    かように、企業というのはリスクがあればちゃんとそれに対する対策を創意工夫していくもんだし、実際、社説に書いてあったような話は10年も前からセキュリティ技術者の間ではすでに議論されている話。また、過大なリスクがあるものは消費者も使ってくれません。
    「ぴんとこない」というのは、(一般消費者が情報が非対称な状況に置かれて、利用の際にリスクをうまく認識できないとか不利益を被るとかいうことがないのであれば)「社説に書くような話なのかなあ」、ということです。
    ソニーに、「液晶テレビの色合いをもっと工夫しろ」というようなことは社説に書かないでしょうし、松井に「もっとホームランを打て」とか社説に書いても、松井も「わかっとるわい!」っておっしゃるんじゃないかと。

  3. Suica&Edyと日本の文化

    磯崎さんが、Suicaの利用について書いてますね。改めて考えるに、電子マネーで払うという経済的な行為が、それぞれの国の文化にかかわっているのは、興味深いことです。

  4. >東京駅でSUICAでジュースを買える自動販売機を見つけました。
    本論とはずれますが、この自販機は改札の中んですかね。それとも外。
    多分、外なんでしょう。どこの駅に行ってもホームにあるのはミネラルウォーター大清水とかが
    陳列してあるJR東日本の自販機ばかし。顧客のニーズに応えていない。民営化してもこれだからな。

  5. いえ、中(ホーム)です。
    ちなみに、個人的には「大清水」シリーズ、大好きでして・・・。
    (ではでは。)

  6. 磯崎さん、どうも。電子マネーの普及は、日本の場合はやはり当面は硬貨に限定されるでしょうね。使い勝手の比較優位が実感される部分ですから。一方、紙幣は、世界的にみると、日本は現金決済に過度に対応したインフラ(多額の金がATMで下ろせる、しかもリアルタイムで記帳される、1万円札を使ってもいちいちチェックされない)があるので、銀行券残高は当面高水準で推移しそうです。90年代半ば、電子マネーが盛んに話題になった時期がありましたが、当時の日銀は「日本人はキャッシュラバーだから券利用は拡大する」と割り切り、埼玉県に最新鋭の発券センター(災害リスクの分散も兼ねてます)の建設を決め、すでに稼動中です。バブル崩壊中に銀行券残高が膨張し、竹やぶやゴミ捨て場に捨てられる金もあるなど、果たして金融システム不安だけでタンス預金がのびたのか、個人的にはちょっと疑問です。現金の匿名性が好まれるのでしょうか。

  7. >電子マネーのトバッチリでオペレーションがめんどくさくなってるとしたら、ちょっとかわいそうですね。(と、KIOSKのおばさんを心配するやさしい私。)
    私も毎日使ってますが、導入されたはじめは「ちょっとまってね。今レジ打つから」といった感じでしたが、最近は慣れてきたようです。でも混んでいる時は現金を投げ銭する方もいたりして、すいたときにまとめてレジ打ちしているとのこと。私的には小銭がじゃらじゃらしなくて良くなりましたが、おばちゃん的にも「全部がSuicaになったら楽なのにね」とまんざらではなさそうな感じです。
    駅はお客の波動がありますし、”おばちゃんの神業”を常に営業時間中に必要としているわけでもないのかもしれません。
    さて、一応キヨスク売店も単品管理が可能になっているようです。
    「目覚めるキヨスク—東日本キヨスク全社改革の軌跡」という本が出ていました。(本によると売店は正確にはレッツ店と呼ぶらしいです)

  8. 磯崎さん、こんばんは。
    的外れなコメントを入れたにも関わらず、丁寧なレスをありがとうございます(^^;
    >たとえば、私の使ってるクレジットカード付のSUICAは、本人やカードの特定ができますので、落としたと告げれば残高は補償してくれます。
    確かに定期付やクレジットカード付のSUICAであれば現金よりも安全ですね。
    かく言う私は「普通のSUICA」ですので無くしたらそれで終わりです(^^;

  9. ろじゃあです。磯崎さんがおっしゃってるネット振込みの料金の件ですが・・・
    >諸会費とか書籍って、郵便振替で振り込まさせられるケースが多いのですが、本日郵便局で「郵便振替って銀行のようにネットで振り込みってできないの?」と聞いたところ、「できるんですが、窓口よりも手数料が高くなります」てなネボケたことを言ってました。
    銀行のネット振り込みは窓口より安いのが常識。はやく、「民間並み」にしていただきたいところ、であります。
    →えっと、記憶違いだとなんですが、もともと窓口からの振替料金が郵便局って安いんじゃないでしょうか?ぱるる使うと窓口でも一律140円ですし。それよりもネット振込みは高いということではないかと・・・別に郵政の肩持つわけではないのですが(^^;)。
    銀行は窓口の分って他行振込みだと300円とか500円とか取りませんか?(ははは、最近銀行から他行振込み自分でやってないからちょいとあいまいです。すいません)だったらネットの方が安いの当たり前で(^^;)。ちなみに郵政公社のHPの当該箇所の説明(http://www.yuubinkyoku.com/convenience/yuucyo.html)だと、「郵貯インターネットホームサービスをご利用いただいた場合は手数料が130円と、窓口から送金するのに比べお得です。」という記載もあり、なんか窓口の方の言ってることと整合性取れてるんかなあ?という気もいたします。手数料はややこしいですねえ。

  10. 窓口の人の説明だと、
    「通常の郵貯口座間の送金はネットだと安くなるが、そういうやつ(○○協会会費とか、○○法規とかの本の赤い振り込み用紙)を送ろうとするとかえって高くなるので窓口に来ていただいた方が得」というようなことでした。
    あっしもよくわかりませんが、早く、振り込み用紙の二次元バーコードをケータイで「ぴっ」と写せば送金できるようなのにしていただきたいもんです。
    (ではでは。)

  11. >早く、振り込み用紙の二次元バーコードをケータイで「ぴっ」と写せば送金できるようなのにしていただきたいもんです。
    御意、禿同(^^)。

  12. 今、振り込み用紙見て思い出しましたが、企業宛の振り込みってたいてい、あの赤い紙を使うとタダなんですね。それがネットだと料金がかかっちゃう、ということかと思います。
    (そりゃまあしょうがないか。)

  13. > ネットだと料金がかかっちゃう、ということかと思います。
    > (そりゃまあしょうがないか。)
    ど、どうしてしょうがないのでしょう?
    此国だと銀行間送金は国内は無料です。
    ネットだろうと用紙使おうと。
    ATMも24時間どこのでも無料です。
    (但し週末は“在庫切れ”を起こす機械ばっかりになったり、
     ATMそのものの設置台数が激減中、という問題はありますが)
    日本は金利があんなに安くて手数料をあれこれ取れて、
    そりゃー儲かってしょうがなかろうねえ、
    と、こっちの銀行の人から聞いた話、
    大昔にいたしましたが、ご記憶でしょうか。
    ちなみに小額国際送金には
    moneybookersというのを使うようになりました。
    http://www.moneybookers.com/
    仕組みがよく分かんないんですが、手数料が安いもんで。
    長々失礼いたしました。

  14. >> ネットだと料金がかかっちゃう、ということかと思います。
    >> (そりゃまあしょうがないか。)
    >ど、どうしてしょうがないのでしょう?
    窓口よりネットの方を安くしてほしいという話をしていたわけですが、窓口で用紙を使えば「タダ」なので、ネットの方を「タダ」よりさらに安くはできないでしょう、という意味で「そりゃまあしょうがないか」ということでありました。
    わかりにくくてすみません。
    ではでは。

  15. 鉄道で移動することがほとんどなく、移動は100%クルマという田舎に住んでいると
    suicaや携帯電話の話がとっても遠く感じます。
    東京にいたころは電車の切符やちょっとした飲み物、雑誌、衝動買いなど、
    ちょこちょこした出費がありましたが、田舎にはありません。
    買い物するときは明確な意図をもってクルマで出かけてまとめ買いです。
    「小銭の出し入れが面倒」という需要がないので、電子マネーも当面いらなさそう。
    また、携帯で乗り換え案内を見たり、その日のニュースを見たりしなくなりました。
    運転中は見れないし、それ以外は家か職場で、そこにはネットがあります。
    全国一律の大雑把なサービスから生活にジャストフィットした
    きめ細かいサービスが主流になるにつれ、都会と田舎のライフスタイルの違いが
    サービスにも影響を与えるんでしょうね。
    最近の田舎のビジネス関心事は「ガソリン安くしろ!」です。生活直撃です。
    逆にニュースで「レタスがウン百円」と騒いだ時は「どこの話?」状態でした。
    野菜なんて親戚や近所からまわってくるものですから。
    そういった世界も日本にはあるということで。

  16. > 窓口よりネットの方を安くしてほしいという話をしていたわけですが、
    > 窓口で用紙を使えば「タダ」なので、ネットの方を「タダ」より
    > さらに安くはできないでしょう
    どっちもタダ、という選択肢はあり得ないのでしょうか。
    手数料を「取らなくちゃいけない」というregulationがあるのでしょうか。

  17. 電子マネーの行方 小銭って本当にうざったい

    リンク: isologue †by 磯崎哲也事務所 Tetsuya Isozak

  18. KARUWAZA CLUBに入会してみたり。

    遂に、サークルKサンクスのKARUWAZA CLUBに入会しちゃいました♪
    F702iDにしてからと言うもの、コンビニと言えば、
    しゃり〜ん!…