証券取引の未来予想図�

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ぐっちーさんからトラックバックいただきました。これがまたおもしろい話です。
(追記:私は場立ちの人が活躍した時代をよく存じませんので非常におもしろく拝読したのですが、引用部分についての正確性についても判断いたしかねますのでご了承ください。)

株は昔「場立ち」という制度があって、株の売買を人間が伝達していたのです。今は全て「電気」になってしまいましたが、当時は証券会社の存在意義があったのです。なぜかというと例えば同じ銘柄を買いに行ってもその「場立ち」の執行能力に差があるので売買執行(エグゼキューションといいますが)の時差が出る訳です。早い、遅いで値段が変わるわけですからこれは意外に重要なファクターでした。ばかばかしい話ですが電話で注文を受けると場立ちが走っていって決められた銘柄ごとのポストに注文を出す訳です。足が速いとか、早く取り次げるとかいったことが証券会社の能力として投資家に判定されてました。
私が在籍していたモルガンスタンレーという会社は場立ちにアメリカからフットボールのドラフトに掛かったようなムキムキの奴を5人呼び寄せましたんです。まじに。何が起こったか??
彼らはポストに殺到する日本人の場立ちにタックルを浴びせ、蹴散らして吹っ飛ばしていの一番に注文を取り次ぐ事ができる訳です。従ってモルスタは執行が早いと評判になりかなりの顧客獲得に貢献した訳ですね。こういうメリットがあれば証券会社は存在しうるわけです。

はー、なるほど。
人によって好き嫌いがあるようですが、私は「おじさんの昔話」マニアでして。:-)
「いやー、昔は、記憶媒体がMT(磁気テープ)しかなかったからねえ。プログラムでテープに書き込んで巻き戻して読み込んでというのを延々とやらないといけないから、給与計算でちょっとしたソートをするのに、一晩もかかってねえ。」
とかいうような話が大好きです。
今ならExcelで1秒でできるようなことに一晩かかっていたというような話を聞くと、技術進歩のありがたさが身にしみますね。
果てしなき人間の欲望
ちなみに、今は「電子」だからすべて光の速さで証券取引が執行されるかというとそうではなくて、やはり、発注サーバーの処理能力やプログラムの優劣で執行スピードに微妙な差が出るわけです。
「頭と尻尾はくれてやれ」のように、「あんまり細かいところを気にするな」という主旨の相場格言は多々ありますが、そうはいってもやはり人間の心理としては、「板にあったあの値段の株が欲しかったのに〜」となるわけで。
技術が進歩したら進歩しただけ、人の要求水準も高まるということですね。
ということで、(誤解無きように申し上げておきますと)、私は「証券会社が全て無くなる」なんて(恐ろしい)ことを申し上げたのではなくて、「現状にあぐらをかいている証券会社は無くなるだろう」ということを申し上げたかったわけです。
「ネットは新聞を殺すのか?」という問いと同じで、新聞が全く無くなるわけではなくて、「法律や利権にあぐらをかいている業態」が成立しなくなるだけかと。
「商社不要論」も過去何度も唱えられてきましたが、残る商社は残ってるわけで。
特に、資本市場というのは日本だけでも年間(兆円じゃなくて)「円」オーダーにも届こうかという量が取引される可能性があるわけですから、そうは言っても一社じゃ食いきれないくらい(たった5べーシス(取引高の0.05%)としても5兆円オーダーの)でかいパイなわけではあります。
(ではまた。)

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証券取引の未来予想図�” への10件のコメント

  1. はじめまして。
    証券会社とちょっとだけかぶりますが、証券金融会社というのは世界的にみてどういう位置づけなんでしょうか?
    日本と韓国あたりにしかないとかきいたことありますが、あの存在が各証券会社の足かせになっているという可能性はありませんか?証券金融会社って証取法規定されている会社ですよね。

  2. 一億総視聴者社会

    ずいぶん間が空いてしまったが、忘れた頃にEntry。「一億総社会」シリーズ第三弾。
    404 Blog Not Found:一億総サリエリ化社会犯人は….次回に続く
    間を空けただけあって、絶妙なタイミングでR30さんのEntryがあった。
    ライブドアPJなんて、もっとめちゃくちゃ。「責任

  3. カブドットコムとライブドア・・・僕らの世代といまの30代

     もう一ヶ月も前になりますか。たまたま宿泊先のホテルのテレビでなんか若いにいちゃ

  4. ■証券取引電子化の功罪■

    何時もお世話になっている人気blogのisologueさんで、証券取引の未来予想図がエントリーされています。isologueさんの論旨からは外れるのですが、同エントリーの中で紹介されていた「ぐっちーさん」の「場立ち」の話を読んでいて、なんだか懐かしい気持ちになってきました…

  5. 連休ということで、きっと磯崎さんは「直射日光を避け風通しのいい場所にお出かけかけ」
    と思いますが次回更新は5月9日?・・・・次のネタは連休繋がりでJALでしょうかね(w

  6. リバンド?「救世主・アンディー」

    本日の日経平均は11002.11-6.79円と反落だったが、
    先物は11020+50円と反発した。
    朝方は北朝鮮ミサイル発射懸念などで、10930円と下落したが、
    とくに下まで売りたたく動きもなたったため、すぐさま押し目買い
    などまとまった買い物が入った。
    それからはほとんど、下

  7. モルガンスタンレーのアメリカ人場立ちで、東証に長いこといたのは一人だけです。もとモルガンの方なのかもしれませんが、読者には不正確な書き込みをして違う情報をもたらさないほうが宜しいかと存じます。某準大手証券と某中堅証券の場立ちのケンカが写真週刊誌に掲載されたのを機に、そのような諍いは御法度になったのです。勿論、それでも小競り合いや軽い怪我なんかはしょっちゅうでした。バブル全盛の頃は、人気銘柄に4〜50人が集中してしたこともありタックルをするも者、なんとか人ごみに割って入って自分の注文を執行させる、これがいわゆる場立ちの仕事でした。当然そんな状況なので怪我もするし骨折してしまうような人もいたでしょう。今では笑い話ですが、当時では確かに普通の事でした。
    面白おかしく書いてくださるのは別に構いませんが、事実と事実でない事を適当に混ぜながら面白おかしく話をするのはいかがなものかと思います。現在は、東証に立会売買はありません。しかしながら、あそこの「卒業者」は現在でもディーラーとして多数活躍していますし、一部の人間は目覚しいと言っても過言で無いほど実力を発揮して若いけども大変な活躍をしています。そういう彼等やそこまでいかないが今でも業界に残っている者にとって東証の立会場というのは各人それぞれを成長させてくれた「大切な思い出の場所」であると考えます。どうぞ、そこを考慮してください。

  8. 摩天楼様
    ご気分を害されたならすみません。
    ただ、ぐっちーさんはMSの場立ちの人が5人ともずっと東証にいたとも書いてらっしゃらないですし。そういう行為が本来御法度なのはあたりまえの話ですが、その上で、当時の「人間らしさ」と、証券取引がそもそも持つ抽象性から当然のように電子化されていく哀愁がよく出ている文章だと思いましたので引用させていただきました。
    「大切な思い出の場所」を汚す意図はまったくありませんし、そういう文章にもなっていないと思いますが、ご気分を害されたとしたらお詫びいたします。

  9. 「事実」を面白おかしく書いていただくことについては何の反発もありません。実際あそこは、奇妙に面白い世界でしたから。よその証券会社の従業員同士が横のつながりをつくり友人関係や敵対関係まで出来てしまうのです。勿論昔は仕手株の情報も飛び交ってました。現在でもそのような横のつながりは生きています。今考えれば本当に不思議な世界ですね。あそこは、言ってみればエリートなんてまったくいなかったところです。エリートはあんな肉体労働まがいの部署には配属されませんから。それだけに、今エリートを超える収入を得ている一部の「卒業生」達の活躍が痛快なのです。
    これからも面白い昔話があれば引用してもまったく問題ありません。ただ、事実に沿ったことを書いていただければと希望します。
    早々に返信を頂き恐縮です。これからもがんばってください。
    摩天楼