ライブドアとフジ、月内にも和解?
本日は、ここ数日の2割増のアクセスがありますので、おそらく、このネタを期待して見に来られている方が多いんじゃないかと思いますので、コメントをば。
朝方、隊長のページでこの読売新聞さんの記事を発見したんですが、読売新聞さんのホームページには「個別の記事にリンクするな」と書いてあったので、このYahoo!Newsから配信された記事にリンクさせていただきます。
関係筋によると、ライブドア側はニッポン放送の株主総会で合併などの重要事項に拒否権を発動できる3分の1超を手元に残し、残りをフジテレビに譲渡する案を示している。
3分の1を手元に残す意味はあるんでしょうか?
フジテレビ側としても、グループ再編をどんどこ進めたいと思いますが、ニッポン放送にライブドアが(しかも1/3も)残ったままだと、ポニーキャニオン等、ニッポン放送が持っている株を動かすのも動かしづらい。
適当なところで妥協せずに、100%子会社化されるのがオススメだと思いますけどねえ。
今ままで、すべてにおいて「ま、今回はこんなところで」というその場しのぎ的ノリで資本政策を行ってきたのが、フジテレビやニッポン放送の資本の大きなゆがみに繋がっちゃったわけですから。その反省を踏まえて、今回こそダイナミックにグループ構造をあるべき姿に変えていかないと、いけないんじゃないでしょうか?
また、ライブドアから「実質的に」株を買い取るとして、村上ファンド等、残りの株式はどうするんでしょうか。またTOBをかけるんでしょうか?上場廃止になって、残りの株主をsqueeze-outするにしても、(合併とか会社分割とか営業譲渡とかに)ライブドアの同意が必要になるとややこしいことになります。
株式交換してニッポン放送をフジテレビの100%子会社化しちゃうんじゃ、だめなんですかねえ?
譲渡にあたっては、フジテレビがライブドアから直接買い取るのではなく、ライブドアの100%子会社で、ニッポン放送株を大量保有しているライブドア・パートナーズをフジテレビが買収することで、実質的にニッポン放送株を買い取る案が浮上している。
「いくらで買い取るのか」というのが問題ですね。
ライブドアの取得価額に合わせるのか、TOBの5,950円とするのか、今の株価にするのかどうか。
なんと、本日はニッポン放送の株価、上がってますね。公開廃止とsqueeze-outのリスクがますます高まってるように思えるんですが、私の見方は悲観的すぎるんでしょうか。
株しか保有してないと考えられるライブドア・パートナーズに「おみやげ」をもたせて、「DCF法で算定した結果」てな感じで(高めの)譲渡価格を決めるんでしょうか。
ライブドアさんの過去の株式交換のリリースなんかを見ると、そういうのはお得意中のお得意のようですが、それ、フジテレビ側のコンプラ的に大丈夫ですかね?
また、次にTOBをかけるとして、そのTOBの価格と、前回のTOBとの価格と、ライブドア・パートナーズからの実質買い取り価格の3つのつじつまがあうかどうか。
ライブドアからは高く買って、他の少数株主からは前回と同じ5,950円で、というようなことになったら、村上ファンドさんのような「企業価値について積極的に発言する」株主さんもいらっしゃるわけですし。
また、ライブドアがフジテレビを引受先とする第三者割当増資を実施し、フジテレビがライブドアの発行済み株式数のうち、最大15%程度を取得する方向で調整が進んでいる。
これも、フジテレビ側のコンプラ・コポガバとして、「なぜライブドア株を取得する必要があるのか」「ライブドア株を取得して利益が見込めるのか」という点を明確にしないと非常にまずいかと思います。「違法性の高いことをする会社」と名指ししていた会社の株を取得するわけですからね。
ライブドア側は当初、取得したニッポン放送株をフジテレビに譲渡する代わりに、フジテレビ株を一定割合取得する案をフジテレビ側に示していた。
それでいいじゃないですか、ねえ。
株式交換で全ニッポン放送株主に平等に、というのが、一番きれいじゃないかと思いますが、なんでイヤなのかしらん。
「どっちが上か」てな(古風な)お考えに基づくものなのかも知れませんが、前述の通り、株式を「持たれる」より「持つ」方が、非常に法的・経済的リスクが高まる気がいたします。
(取り急ぎ)
コメント
日本人が世界で一番テレビ好き?
Eurodata TV Worldwideという機関の調査によるとそういうことらしい。
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=638&ncid=638&e=3&u=/nm/20050412/en_nm/television_world_dc
日本のテレビ放送が視聴者を呼び込む力は衰えていないということですね。
フジテレビを巡る大騒ぎは単なるお茶の間の話題というだけではなく、磯崎さんご指摘のようにテレビネットワークが優良な財務内容と高い収益性を実現するビジネスモデルであるという事実認識が一般化したとみると、この出来事の意味を理解しやすいように思います。
テレビとインターネットの融合という概念はこれから単なる掛け声に止まらず次第に現実のものになっていくように感じますが、テレビ放送という免許事業の収益性が極めて高いことは疑いのないところであり会社運営の仕方次第で更に収益機会を伸ばせるのでしょうね。メディア業界はこれまで閉ざされた仲間内で競争していたような印象がありますが、これからきちんと市場に向き合うようになるとかなり面白いことになりそうな予感がします。
Posted by: フォレストヒルズ : April 13, 2005 | 12:51 PM
あーあ
Posted by: 切込隊長 : April 13, 2005 | 4:07 PM
おっしゃるように、(北尾さんにあれだけお叱りを受けていながら)、あまりに情報管理が稚拙というか。
そのへんをちゃん考えてない人からリークされた情報だとしたら、そもそもこの案が空中分解するでしょうし、もしちゃんと考えている人がリークしたんだったら、この案を空中分解させるためのものでしょうから、この案について私がコメントしてもしょうがなかったかも知れませんね。
ではでは。
Posted by: Tetsuya Isozaki : April 13, 2005 | 5:37 PM
>ライブドア側は当初、取得したニッポン放送株をフジテレビに譲渡する代わりに、フジテレビ株を一定割合取得する案をフジテレビ側に示していた。
>それでいいじゃないですか、ねえ。
一時はLBOを使えばと話していた、何をしてくるか分からないライブドアを自分の領地に入れるんですかね。
それに、山根治ブログが言う怪しい会社であるあなら、フジは妥協をしないと思います。
東証や証券取引等監視委員会は何をしているのでしょう。山根氏はマスコミから取材依頼が殺到しているようですが、過去の経緯から取材を拒否しているそうです。
Posted by: ET : April 13, 2005 | 6:43 PM
まぁ逮捕されて無実だと騒いでいる人間が「あいつは罪人だ」と騒いでも
虚しいばかりですな。
Posted by: , : April 13, 2005 | 7:38 PM
> それでいいじゃないですか、ねえ。
> 株式交換で全ニッポン放送株主に平等に、というのが、一番きれいじゃないかと
> 思いますが、なんでイヤなのかしらん。
それでライブドアが取得できる株式は、だいたい
ニッポン放送時価総額199,424百万 × 50% ÷ フジ時価総額621,860百万 = 16% だから、
とりあえず LD から買収される危険性はないと思う。
CX は自社株 22.5% が手に入るわけだし。
しかしCXは自社株を最初から16%持ってないと株式交換ができないのでは?
LF全株主に平等にだったら32%ほど必要に思うのですが、間違っていますか?
Posted by: FK : April 13, 2005 | 10:35 PM
このまま投資資金がニッポン放送株に固定化しフジ・サンケイが支配できないとなると、ライブドアは「時間を金で買った」つもりだったのに目論見が狂うわけで決して望ましい状況ではないでしょう。
投資資金が現金になって戻ってくれば、またどこかに投資できるわけですから、ライブドアにとっては万々歳なのでは?また成長期待とおっかけっこが始められます。
おまけに第三者増資で「手○れ金」だか「つか○金」だかまで貰える???
Posted by: 妄想 : April 14, 2005 | 7:43 AM
いつも楽しく拝見させていただいております。
ところで、今回の和解案が流れた場合(個人的には流れると思っているのですが・・)、ニッポン放送上場廃止ということも視野に入ってきますよね。ここで疑問なのですが、上場が廃止になった場合、その株式の評価はどうなるのでしょうか?上場廃止=デメリットということが前提に語られているような気がしますが、割安な株の場合、例えば純資産価額で評価しなおしたら、かえってライブドアが得をするというようなことってないんでしょうか?
素人考えですみません。
Posted by: 通りがかりのもの : April 14, 2005 | 9:43 AM
本日の19時のNHKニュースベースの話だけど、フジの取得コストが
高いんじゃない?TOBに応じた他の株主のことも考えると、経営責任
に発展するんじゃないかしら?
(他の株主に対しての説明につじつまが合わないわよ。)
5950円にあわせて、LDの取得コストの損失分を増資対応のほうが
よいと思うけど・・・。
(損失分の補填なんてしなくていいという議論もあると思うけど、
面子もあるからねぇ・・・。)
LD株をフジ単独で持つのが嫌なら、どこかと組んでもてばいいんじゃ
ないかしら?でも、15%以上は買いたくないということか・・・。
結果としてLD は間接的に市場から増資したことになるわけだけど、
付き合わされた株主は辛いわね(笑)
本来ならMSCBで10%マイナスでリーマンは転換しているんだから、
増資分も10%マイナスが妥当なところだと思うんだけどね・・・。
Posted by: fujiko : April 16, 2005 | 11:53 PM
フジテレビには最近「ものを言う株主」が登場しましたから(笑)、合意案が株主の利益に適うものか是非ご意見を伺いたいものです。
ライブドアの無配は継続でしょうから、株主は成長期待でお腹をいっぱいにしましょう(笑)
ホリエモンが「やっぱりフジテレビが欲しい」って言ったら、褒めてあげたい(爆)
Posted by: 妄想 : April 17, 2005 | 11:23 AM
ホリエモンは状況が理解できていない感じだからねぇ・・・。
というか成長期待を膨らませ続けてないといけないから
理解できていないように見えるだけで、実のところ本質は
よく理解できているということなのかもしれないわね。
とすると、よく理解できてないのはLD株主で、損失処理の
タイミングがあったわけだから、そこできちんと処分したの
かしら?
和解案に関しては、ある程度のマーケットコンセンサスは
できているでしょうから、このコンセンサスが崩れて先行き
の不透明感が漂えば、LD株価の下落要因になりそうね。
Posted by: fujiko : April 17, 2005 | 5:47 PM
今回の買収劇でライブドアの株主は溜飲が下がるのかも知れませんが、ホリエモンに達成感はあるんですかね?
Posted by: 妄想 : April 17, 2005 | 6:59 PM
本日和解が成立しましたが、その取引内容については証取法上?と思われる部分がありますので、少しコメントを。
主要株主が6ヶ月以内の反対売買で得た利益については発行会社は返還請求ができる、また、フジテレビがニッポン放送株式を市場外で買うには公開買付が必要となるわけで、これらの規制を逃れるためにライブドアパートナーズの買収という方法が選択されたということも考えられると思います。公開買付を防ぐために、M&Aの世界では株式を所有しているエンティティを買収してしまえということはあるのですが、TOSTNETと同様に思い切ってはやれなかったのですが。また、グレーゾーンでの取引ですね。
Posted by: カズ : April 18, 2005 | 4:33 PM