March 31, 2005

立花隆氏の連載を読んで想う「オープンな社会」と「21世紀の新たな闇」

私は常々、立花隆氏が田中金脈を分析したり、猪瀬直樹氏が道路公団の実態を解き明かしていったような「足」を使ったジャーナリズム的分析はすごいなあ、と一種尊敬の目で見つめてきました。

一方で、情報が公開される「オープンな社会」というのは、そういう「足」を使わなくても、ネット上で膨大な量の情報が開示されており、それらをつなぎ合わせて行くだけで相当なことが判明するわけです。立花氏や猪瀬氏が何年もかかって調べたのと同様のことが、情報を公開している企業については、ものの30分程度で解ってしまうこともあるわけです。
もちろん、公開企業と言えど、情報を出さない場合も出したくないインセンティブもありますから、そこを「足」で情報を取ってくるジャーナリズムの機能は今後も社会に不可欠なのは間違いありません。


立花隆氏の「メディア ソシオ-ポリティクス」
今度、立花隆氏が「メディア ソシオ-ポリティクス」というネット上の連載を始められた聞いて早速読んでみたのですが、例えば第5回「浮き彫りになったアメリカ金融資本“むしりとり”の構図」を読むと、

この一連のできごとで、誰が一番儲けたかというと、それは文句なしにリーマン・ブラザーズである。リーマン・ブラザーズの利益は、二つのルートから生み出される。一つは堀江社長に用立てた800億円の資金の金利(それがどのような約定になっているか確かなところはわからないが、相当な高金利と推定してまちがいないだろう)である。

てなことが書いてあります。肝心なところを「確かなところはわからないが、相当な高金利と推定してまちがいない」としちゃってるんですね。
このMSCBによる調達は、今までも本ブログで述べてきたとおり、利息はつきません。実際にリーマンが一番儲けたというのはハズレではないとは思いますが、立花隆氏は、そうしたライブドアさんから開示されている膨大な開示資料は全く読んでないだろうということが、これでバレちゃってるわけですね。

「すでに開示されている情報」というのは、一般的には、社会の認識と現実のギャップが存在しにくいわけですから、情報の価値としては低くなりがちで、ジャーナリストの方々は、そうした開示された情報にはあまり興味を示されないというネイチャーになってらっしゃるのかも知れません。


「20世紀までの闇」と「21世紀型の闇」
20世紀までの社会には「開示されない広大な闇」が広がっていたわけです。西武鉄道やコクドなどの問題というのは、「20世紀型の最後の大きな闇」に光が当たったケースじゃないかと思いますが、確かに、20世紀までのジャーナリズムには「情報が開示されてないことについて光を当てる」使命が強かったんじゃないかと思います。

一方で、21世紀に入って、「開示されているのに誰も見ないことによる闇」が新たに大きく広がりつつあるんではないでしょうか。

このisologueも、足を使って独自の取材網で情報を集めてくるというよりは、基本的に、有価証券報告書や適時開示等の「オープンな」情報に基づいて何かがわかるか(わからないか)ということを書かせていただいてるわけです。
ブログを書き始めた時には、こうした開示された情報からわかることなどというのは、私がよく理解してないだけで世の中の人はちゃんと理解してるんだろうなあと思って、主として自分の勉強のために書き始めたわけですが、この一年間で「意外に世の中の誰もそうした開示されている情報に基づく分析はやってないんだなあ」ということがだんだん分かってきました。

また、こうした「21世紀型の新たな闇」も、どんどんブロガーとかが出てきたりして、あっという間に裁定されて消滅するんだろうなあ、と思っていたのですが、「立花隆氏ともあろう方ですら開示情報を全く見ていない」というのは、この「新たな闇」は当面消滅しないのかも知れないですね。

今月のisologueは(ホリエモン効果もあり)、アクセスが なんと100万ページビューの大台を突破いたしました。ご愛読ありがとうございます。<(_ _)>
ただ、この「社会と”新たな闇”の間のギャップ」というのは、今後も、安定的に存在し続けちゃうんでしょうか?
「このisologueのような開示情報をただ分析しただけのような情報を誰も読まなくなる社会」というのが、ホントの意味で「オープンな」「いい」社会だと思うんですけどね。


(追記:)
えー、今回も私の文章力のなさのせいか論旨が微妙に伝わってない部分がありますので、補足をば。
私は「立花氏がアホだ」とか「勉強不足だ」と申し上げたいというよりも、あれほどの方にも読まれてない開示資料の哀れさの方についての話をしたかったわけであります。
田中角栄にも臨死体験にも転換価額修正条項付転換社債にも、わずかな欠けもない完璧な知識を持つ全知全能な人間なんか存在するわけはないですし、誰でも文章を書く際に抜ける情報はあります。今回、立花隆氏がライブドアのプレスリリースも詳しく検討せずに文章を書いたということがジャーナリスト的にどーなのかというのは、わたしゃどうでもいいです。ジャーナリストじゃないので。

ただ、情報を開示する企業の側には多少関わってますので、そっちの観点からすると、情報というのをオープンに開示すれば必ず「これは」という人には情報が伝わるとか、中身を理解してもらえるとか、ポジティブな批判によって会社の健全性が保たれるってなことには必ずしもならない世界はしばらく続きそうだな、ということです。

(ではまた。)

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コメント

1)ホリエモンについて、メディアは、一部のブログも含めて、「情緒論」「印象批評」が多い。
彼の私生活や両親の問題などは、企業買収の本質とは無関係である。
2)一般論で言うと戦略的なシナジーを求める敵対的買収は、極めて、経済合理性に適っている。それを認めることで株式会社制度が保たれることは、世界の経験から紛れもない事実である。
3)ニッポン放送(NBC)は、判例通説に反して訴訟戦略で失敗した。
4)ライブドアは、北尾氏と会わないで(会うと北尾氏の役割を認めることになる)水面下でNBCとすり合わせを行い、また、6月末のNBCの株主総会への多数派工作を行う。
5)孫ー北尾コンビによる企業買収も、過去に失敗例(シーゲートやコムデックスなど数千億円の転売損失など)がある。

磯崎様、
私も立花氏の連載を読んでご指摘の部分が引っかかったのですが、全体の論調に影響を与えるものではないと思い読み飛ばしました。まあ、表面金利は0だったとして、実質はどうなんだ、という議論もあるわけですし(会計的にも表面金利0でも分離して金利を把握しなければいけないのではないかと思ってみたりもします)。
まあ、そのセンセーショナルなタイトルと氏の意見的な部分(「外資がむしりとる」とか)は別にして、今回の記事は結構、いいとこつくよなー、と私は妙に感心してしまった。基本的にDealの裏側とは田中金脈のような問題のオンパレードで、その部分に関しては正直足で稼ぐしかない、というのが正直な感想です。

情報は開示されただけでは光りませんよね
だからみんな途方にくれてる。
人々がisologueさんを読むのは解釈という光を与えてくれてるからだと思いますが。

立花氏の標記第5回を読んだとき、やっぱりとの感を強くした。
かねてから谷田和一郎や別冊宝島「立花隆 嘘八百の研究」で、
その トンデモ、でたらめさが指摘されていたが、今回の上記作文で
やっぱり立花隆はだめかと思ってしまう。少し残念な気がする。
信頼できる生活空間がますます小さくなるのはさみしいし苦しくもある。
***
今回の立花作文を読んで瞬時にこれはおかしいと理解したのは、
磯崎さんや47th氏のブログを読んでいたからで、感謝したい。
読んでいなかったら簡単に権威・立花氏にだまされてしまったと思う。
***
公開情報を継続的に収集し、あるいはそれを時系列的に並べただけでも
かなりの有用情報になるのは、調査系の仕事をしている方なら理解できると思う。
しかし、えてしてそれはコスト倒れになるから仕事としてはできない。
isologueから示唆を得て、私も、継続可能な範囲で、特定の小さなトピックスに関して、そうしたこと(公開情報の整理)を考えている。
それで少数でも、有用情報として利用されれば、ノンプロフィットのBlogとしては嬉しい限りだ。

立花さんの連載を読みましたが、
転換社債のことは後段に書いてあるし、ちゃんとその条件も
理解されているように見受けられます。


前段の「相当な高金利・・・」は、MSCB発行前にサンライズファイナンス
から借りたブリッジローンのことだと思われますがいかがでしょう?
あのサンライズファイナンスですから、さぞかし高金利なことだろうと私にも想像できます。

どうも磯崎様の指摘していらっしゃる点って瑣末な論点で、立花氏の議論の大筋には関係ない気がしてしまうのは私だけでしょうか(そうでしょうね)。それでさも鬼の首を取った!みたいな論調に強い違和感を覚えてしまいました。
単に立花氏がファイナンスのことを良く知らないだけなんじゃないでしょうか。じゃあ、コメントしてはいけない、と言うのもちょっと違う気がします。いや、本件のテレビ等に出ているコメンテーターよりもよっぽど勉強していて、ある部分では本質をついていると思いますね。同意するかは別として。
大それたコメント済みません。

磯崎様
ご無沙汰しております。
‘知の巨人‘も大恥です。国中が総会社法評論家の状態の中で、基本的な情報収集も行なわないというのは同じマスメディアで活動するものとして恥ずかしい限りです。もっとも、今回のケースでは、これに限らず、メディア側の不勉強が目立ちました。そこそこ学生時代は優秀だったはずのメディア関係者が、堀江氏の資金調達、M&Aの手段としてはいささか手垢が付いた手法の連打に、いちいち驚くさまは滑稽ですらあります。現在、フジテレビの周辺で起きている全ては、コマーシャリズムとセンセーショナリズムにばかり目を向け、社会の基本的な情報がまったく更新されない現在のメディアが受ける当然の報いだと感じます。

イメージだって言う批判もイメージね。
敵対的買収の成功例くらい、調べて教えて欲しいものね。
シナジーのキャッシュフローに対する効果の測定値というのもないものかしらね。
分析というなら、その程度のことは調べておくのが礼儀だと思うけど。

えー、今回も私の文章力のなさのせいか論旨がうまく伝わってない部分があるようですが、私は「立花氏がアホだ」とか「勉強不足だ」と申し上げたいというよりも、あれほどの方にも読まれてない開示資料の方の哀れさの話をしたかったわけであります。


つまり、情報というのは発信すれば必ず理解してもらえるってもんじゃないということなわけですが・・・。ま、小難しいことはいいか。
(厚木の七沢温泉にて。はー、いい湯だった〜。ビバノンノン[死語])

財界展望 5月号
証券業務が主体の会社は首相の承認がいるのではないか
ちょっとまて! ライブドアが企業買収していいのか
http://www.zaiten.co.jp/mag/0505/index.html

これってどうなんですか?

たまたま47thさんのところにあったMA Advisorさんのコメントに立花氏の連載のURLがあったので読んだのですが、私としては面白可笑しく読めたと言う印象ですね。(おかげで就寝が遅くなってしまいましたが。)
 
私はブログを始めて、自分の文才の無さを思い知らされているのですが(その以前に知識レベルも問題だが)、 読ませる文章を書く人の才能は羨ましいですね。
やはり足で情報を稼ぐ人の迫力と言うものでしょうか? なかなか公式発表だけではここまでには出来ないんだろうなとも思います。
 
ただ個人ブログじゃなくって、報道で飯を食ってる人間が大意で間違っていない(トータルでコストの高い資金調達をしているという事)からと言って、こんな間違いをして良いのか?とも思った。
で、私の遅筆でちまちま書いてる内にブログマスターが書かれたのと同様に、読んで貰えないプレスを書く開示担当者の悲哀も感じてしまった。(取引所担当者に雛型様式と些細な点で異なる等つまらない事を。。。(略))
 
落ちのないコメントで申し訳ありません。
ま、開示されている情報を中心に面白いサイト(私の愛読サイトのひとつ)を作られている方もいるのですよってことで、開示担当者の努力に報いるためにも(笑)、情報の海から価値のあるものを拾い上げられるよう精進したいものです。

dozaemonさん
財界展望のその記事見出しは意味不明ですね。
金融庁は内閣府の下だから間違いじゃないけど、投資銀行の存在を否定するつもりなのか(笑)
記事本体を読んでないので何とも言えませんが、面白可笑しく読む類かと。。。
 
そう言えば、立花氏は2ちゃんねる等で(過激な内容で、またちょっと眉唾っぽい為?)電波扱いされているサイトの事を「メディア ソシオ-ポリティクス」で誉めておられましたよね、確か。

悲観的になることはないのでは?
このブログを読み続けて、この数ヶ月でたくさんのことを学びました。このような実践的な事例はめったにありませんので、感謝しております。
開示情報を読み解いて企業の実態に迫る努力や、その分析の過程を学ぶことは非常に大事なことだと思います。有価証券報告書、決算説明資料や四半期決算の決算短信なども簡単に手に入ります。(インターネットで手に入らないのは、大量保有報告書くらい)
非公開情報で有価証券投資をするとインサイダー取引で捕まりますが、一般人が公開情報を分析し有価証券に投資することは生きていくための知恵だと思いますけど。
もっとも普通の学校では教えてくれない(笑)。

意外と皆さんがコメントを読んでいらっしゃるのでびっくりしています。Blogの威力について最近気がついたなんとも流行おくれの私ですが、こうしてヤドカリみたいに発言させていただいていることを恥ずかしく思うやら、磯崎様をはじめBlogのオーナーの方々の度量の大きさに感心するやらで。
立花氏の間違った点は間違いだったと思いますし、立花氏ともあろう人が、とか仮にも書くことが職業なのに、という意見もあろうかと思います。ただ、あの記事を読んで立花氏は結構、勉強しているし、労力を使って調べてから(また、過去の蓄積のすごさを利用して)書いているなー、と私は実は逆に感心しました。個人名を挙げるのもなんですが、BCG出身のH氏、Mr¥といった方々より、よっぽどましだと思いました。恥も外聞もなく、理論的でもないのに断定的にTVで結論を述べる、といったことや、まったく事前に準備・勉強しないでホリエモン氏にありきたりの質問を繰り返すメディアの方々、今回は正直、あきれ返りました。もう少しでも謙虚さがあってもよいのではないかと。
ひとつ付け加えてさせていただくと、立花氏の「むしりとり」とは全体構造のことを話しているのであって、IBDの現場の人間の大変さとは無縁のものです。私のIBD生活を振り返ってみてもこの「むしりとり」の構造は激しく同意します。IB内の下っ端と上層部、IBDと会社の関係などなど、、、ただ、立花氏のようにそれを「けしからんものだ」という視点からのみでは捉えていません(氏もそうではないかもしれない)。
感謝の気持ちを込めまして近々何らかの形で自分も貢献できないか、と考えている今日この頃です(が、守秘義務と多忙という言い訳が怠惰な自分を正当化した場合は気長な寛大さをいただきたいと思います)。
重ねてありがとうございました。

今後、「全日本プロレス方式」のニッポン放送再建はあり得るでしょうか?
つまり、馬場夫人(オーナー)に反発した全日レスラーが9割以上離脱し、全日本プロレス崩壊。日本テレビも契約打ち切り。
そして元全日レスラー達が新団体ノアを設立。ノアはフジTV等に売り込むが、結局日本テレビと契約。
総務省がカギを握りますけど。どうでしょう?磯崎さん。

 「21世紀型の闇」という視点はすばらしいですね。

 ブログなどの力でこういう闇に光が当たっていく、という方向もまぁそうだと思うんですが、
ブログの影響で「個々人が自分の興味内に閉じこもっていく傾向が強くなるだろう」と考えた場合(これは私の考えです)、最終的に残る「21世紀型の闇」とは、「見ない」というよりは「見ようとしない」、つまり本質的には「興味がない」という闇なんじゃないかなと考えます。

 また、磯崎さんの言われる「ギャップ」は、現状でも(インターネットのおかげで)ある程度までは解決されつつあるように思うのですが、これ以上解決するためには、「何に興味を持つべきか」「情報をどう利用するべきか」という教育の問題から手をつけなければならないように思います。

微妙にまとまりがないですが、これにて。

「メディア ソシオ-ポリティクス」の
第8回フジを追われた鹿内家とSBI北尾CEOを結ぶ点と線
第9回巨額の資金を動かしたライブドア堀江社長の「金脈と人脈」
消えちゃいましたね。これも21世紀型の闇か。

コメント中の1つが指摘しているように、後段ではMSCBのことを
理解しているふうに書いてありますが、むしろ、なのに
冒頭で「800億円の金利」という表現が出てきているのは
それこそ闇の世界です。
(つなぎ融資は500億円くらいだったので、そのことをいっているとは
考えにくい)。

ただ、これは開示情報を利用していないということとは
若干はずれたところで起きた、作家の「恥」事件と思います。
情報は得ているけれど、消化してなかったということでしょう。

開示情報は、間接的にせよ、新聞記事に反映していて
(それが新聞などのメディアの重要な役割)
立花隆は明らかに新聞は読んでいる(だから、MSCBの条件も
知っている)。
しかし、MSCBと「リーマンが用立てた800億円」とが同一のもの、
という認識にいたらないまま、自分の直感的イメージにあわせて
書き飛ばしていまったということだと思う。

先日はテレビ朝日スパモニで紀藤弁護士も
「ライブドアはニッポン放送買収のために借りた
"1000億円"(さらにおおざっぱ)をどうやって返すのか」としきりに心配していました
(詳しいことはわからないが、と断ってはいた)。
この人は、あるいは新聞すらチェックしてないかも。

「開示情報」を一般人が活用するということはなかなか起きないでしょう。
これらの情報は、公開されていても、それを理解するための基礎知識や能力を
多くの人は持っていないはずなので。

1.立花氏のコメントは、新しい視点や事実もなく、後追いの駄作ですね。一方、Isoroguの読者は、2月よりホリエモン事件に関するメヂア報道も時系列でモニターしているので、ピンポイントに学習している。従って、「失望」した訳かな?
2.ところで、ホリエモンとリーマン間の融資契約の条件や発券条件などは、TSEや財務局などへの届出書類ですべて開示されているのですか?開示情報の範囲は?序でのときに
教えてください。どこまでが公開情報で、どこからが憶測情報なのか?

mumlob さん


つなぎ融資が500億ってソースは?
たぶん、http://it.nikkei.co.jp/it/newssp/fuji_vs_livedoor.cfm?i=2005021504648ra あたりの記事が情報源なのでしょうが、あくまで「2/8に買い付けた際の代金588億の資金源が全額サンライズFからの借り入れ」ということが大量保有報告書から判明した、という報道なだけであって、588億円だけを借り入れた、という報道じゃないですね。
2/8のほりえもんの会見では700億既に使ったと言っているし(2/8以前にもちょっとずつ買っていたらしいですね)、2/8以降CBの払込日までに買い増しもしてるので、実際のつなぎ融資の額は800億に近い額なんじゃないかと私は考えています。


というわけで、(実績あるアルファブロガーの言動に誘発されてか)ネットではいろんな方が、この件で立花氏をたたいているようですが、ちょっと失当なんじゃないかなと私は思っています。
(磯崎さんは立花氏をたたく意思はないとおっしゃってますし、実際そのつもりで書いていると思いますが、、、残念ながら読者はそう読みますよね。だって日本人はごくせん的/水戸黄門的なものの見方が大好きなんですから!)

私はライブドア出現直前を考えると、ダントツで儲けたのは大和SMBCだと思います。

■どもども、磯崎さん。
 立花隆の連載を読んできました。
 立花氏は、にわか勉強して、何か思いこみにより解釈を誤解している
ところがあるように思われます。
 レーマン+村上→シナリオ作成
という解釈は、相当に無理があると思いますが。

T氏の連載は失笑を通り越して哀れみさえ覚える。基本的な実務知識も取材もしないのか、本当に悲しいことです。足も使わずにバリューが出せるのか?

 まずあの立花氏の文章はタイトル通り背後関係を
読み解くという第一プライオリティーの元で記述された性格のものであることについて
の感想がないのが少し気になりました。立花氏の狙いははっきりいってその点だと思いましたので。

 立花さんの文章でいつもこの人はすごいと思う点は
法律について、コンピュータについて、もちろん政治でもですが
どんなに専門的な事でも、無駄な修辞などなくどなたでも理解できる文章が記述できるという点です。
それは当たり前のような印象を受けるかも
知れませんが現実には物事を正確に記述する能力がある人はあまりいないように
感じます。シンプルに記述する自信がないため
もったいぶるなり、あいまいな表現でお茶を濁す人のほうが実は多いような気がします。

 今回のブログを初めて興味深く拝見さしていただきましたが

まず立花氏を
>「足」で情報を取ってくるジャーナリズム
という(失礼ですが特に納得できるような記述がなく)
枠組みののジャーナリストとした上で

以下の立花氏の記述について
>相当な高金利と推定してまちがいないだろう)である。

という上記記述に対して
「MSCBによる調達利息はつきません。」とご指摘されていますよね。

 さらに一番気にされているのは
「ライブドアさんから開示されている膨大な開示資料は
全く読んでないと推測される」

「21世紀に入って、「開示されているのに誰も見ないことによる闇」が
新たに広がりつつある」
「意外に世の中の誰も開示されている情報に基づく分析は
やってない」その理由は「立花氏が開示情報を全く見ていない」かったから。

「足で情報を得るジャーナリスト」のスタイル以外のパラメータも必要

という考えが一番お伝えしたいことだと拝見いたしました。

正直に感想を書かせてもらいますが文章をみる限り
結論を述べたいために途中の文章は推測で進めてそのまま結論に向かっている印象を受け
あまり説得力を感じませんでした。

ただジャーナリストはあくまで情報の確認をとった上で発表するという精神は
賛同しました。

最後の追記に書かせていただいたとおり、このエントリは、立花氏を批判するものでも、「ジャーナリズム論」でもないです。
「あれほどの方にも読まれてない開示資料の哀れさの方についての話をしたかったわけであります。」
と書かせていただいたように、金融論の立場から「開示してます」で済んでしまっている話が実は、ほとんどの人には伝わっていないんじゃないか、という「開示側」または「市場監督」の観点からの危惧を述べたものです。

>「足で情報を得るジャーナリスト」のスタイル以外のパラメータも必要
>という考えが一番お伝えしたいことだと拝見いたしました。
とおっしゃっていただいてますが、「ジャーナリストがどうしなきゃいけないか」ということが一番申し上げたいことではありません。

「証券」の話だとわかりにくいかも知れないので、「メーカーの製品」に例えて話させていただきますと、「取扱説明書を読まないやつがいる」「マニュアルを読め」と批判しているのではなくて、「メーカー側」の観点から「どうしたら取扱説明書は読んでもらえるのか?」「あれほどの知識人にも読まれない取扱説明書って何なんだ?」「取扱説明書にはちゃんと書いてあります、で済ませてしまっていいのか?」という話をさせていただいてるわけです。

よろしくお願いいたします。

今回のLD騒動で立花さんの意見の正しさが分かった気がします。
恐らく当時は立花さん側に開示できない情報があったのでしょうね。

私の本文は、立花氏の「ライブドア怪しい」というような見解について異論を唱えているものではなくて、金利の付かないCBについて、開示資料も見ずに「それがどのような約定になっているか確かなところはわからないが、相当な高金利と推定してまちがいないだろう」という推定を行っているところについての、「やっぱり見てないんですね・・・」という感想です。
(念のため。)

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