野村證券のMPO開発者の移籍について

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今週号の週刊ダイヤモンドの特集「沈む野村證券」で、昨日も取り上げた、元野村證券でMPOの仕組みを開発されてUBSに転職した方に関する記事が取り上げられてますね。(36ページ)
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安田道男さんという方で、野村證券の84年入社組の中では先頭を切って部長に昇格したものの、組織改編で次長に降格、社内からは「辞めろ、と言っているも同然だ」との批判の声も上がったとか。
やはり、

退職を決意した直接の引き金は、ネット証券を使って個人投資家にMPOの株式を販売するアイデアが却下されたことだ。UBS証券に転職した安田は、野村で果たせなかった夢を、今、ネット証券大手の松井証券と組んで実現しようとしている。

とのことです。
(ご参考:
転換社債(CB)を用いた”新”資金調達スキーム
 http://www.tez.com/blog/archives/000299.html
転換社債(CB)を用いた”新”資金調達スキーム(その2)
 http://www.tez.com/blog/archives/000300.html
「いかがわしくない」MSCBの活用法
 http://www.tez.com/blog/archives/000302.html

昨年夏、安田は資金繰りに窮していた三菱自動車へのMPO提案を持ち出したが、社内でつぶされた。

ともあります。その後の三菱自動車の迷走ぶりを見ると、確かに野村證券としてはやらなくってよかったという気もしますし、野村證券が手がけていたら、少なくともファイナンス面では三菱自動車にとって、より「マイルド」な処方になっていた気もします。
(ご参考まで。)

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野村證券のMPO開発者の移籍について” への6件のコメント

  1. 早速、読ませていただきましたが、どっちも理にかなってると感じました。今までも、野村では新規の金融商品はスピンアウトして外部でやるという土壌があるのではないかと。老舗のVC、ジャフコとかもそうですし。
    あと、この手法、野村のオリジナルという話があります。ttp://www.irnet.co.jp/korekin/2001/k20010517.html
    2chの受け売りですが、日本語で探せるのはここぐらいしかない。

  2. 證券会社をやめたからって、やっていいこととそうでないことってあるんじゃないのかしら?
    ルールがあるから市場は機能するわけだから・・・。
    株屋さんたちが跳梁跋扈する日本の資本市場なんて、不公平・不公正取引と摘発の繰り返しでしか育成できないものなんでしょう・・・。
    そういう人たちにとって、自己責任って便利で都合のよい言葉よね。

  3. fujikoさん、
    >證券会社をやめたからって、やっていいこととそうでないことってあるんじゃないのかしら?
    みなさんに誤解がないように補足させていただきますと、私は、この安田氏が転職して悪いことしてると言ってるわけでもないですし、安田氏が今回のライブドアのMSCB発行にしたわけでもありません。(リーマンじゃなくて、USBに転職されているわけで。)
    ついでに申し上げると、リーマンさんの引き受けたMSCBも「悪い」と申し上げているのではなく、また「いい」と申し上げてるのでもないです。
    (22日のエントリーをご参照ください。)
    (念のため。)

  4. Isozakiさん、
    念のためのコメントありがとうございます。
    fujikoは証券市場にはルールが大事ということを申し上げたかっただけよ。
    ただ、そのルールの形成過程にあたっては、目ざとく隙を見つけて利益獲得
    機会ととらえ、法的リスクをおかしてもリターンを得ようとする貪欲なプレーヤー
    が必ずいるということ。(ただし、これが純粋にうまくいくのは、金融商品単位で
    取引が成立可能な金融市場だけの論理なんじゃない?)
    最近の野村證券のように、数々の不祥事の積み上げで社内にコンプライアンス
    重視の社風が形成されいるのであれば、社内で革新的なことをやりたがる人に
    対しては風当たりが強くなるものでしょうし、そういった人は外に出て新しいこと
    をやりたくなるものでしょ?
    そういった傾向は、他の証券会社であっても同じでしょうし・・・。
    そのうえで、一般論として、証券市場は不正と取締りの経緯で、育成されて
    きたということを申し上げたかっただけ。
    (アメリカの初代SEC長官のジョゼフ・ケネディは、金融市場の裏も表も知り
    尽くしていた人物だったというのは有名な話ね。)
    MSCBに関しては、発行体の経営者が株が「あがる」と思って発行決議し、
    引受け証券が引き受けリスク考慮して、投資回収のヘッジ手段を予め設定し
    ておくわけですから、双方の思惑が一致していれば別に良いも悪いもないじゃ
    ない・・・。
    資金調達手段としてのMSCBに株式の希釈化要因が多分にあったとしても、
    経営者は調達資本を有効活用して株価を上昇させることができればよい
    わけでしょ?
    MSCB発行の評価に関しては、発行後のそれぞれの発行主体者の経営能力に
    依存するわけで、発行判断が素晴らしい経営につながるか、散々な経営になり、
    稚拙な判断だったと後悔するかは、時間の経過と共に経営による収益の積み上
    げでもって、市場が判断するものよ・・・。
    でも確たる収益獲得手段が伴わない、漠然とした期待感で継続的な上昇は望め
    るのかしら?
    期待感を維持しながら株主を妄信させることができればよいのでしょうけど、
    それが経営としての健全なあり方かといわれれば、fujikoはそうは思わないとい
    うだけのことよ。
    人間の心は欲には弱いものよね。

  5. 三菱自動車のCMについて 5月24日

    先般から放映されている新基準についての説明CMである。
    人間が出てこないが、ロボットがひたすらに組み立てていく、又テストを続けるその様の裏側に人間の意志が読み取れて思わず応援してしまうエモーショナル感じが気に入った、が、しかしである、最後の最後で、結果…

  6. いつも楽しみに見ています。
    三菱自動車のCMについて 
    先般から放映されている新基準についての説明CMである。
    人間が出てこないが、ロボットがひたすらに組み立てていく、又テストを続けるその様の裏側に人間の意志が読み取れて思わず応援してしまうエモーショナル感じが気に入った、が、しかしである、最後の最後で、結果は車で出しますって、、、ホントにどこまでいってもトホホな会社なのかな
    このCMを見ていて、むかし私学対抗サッカーで灘中のサッカー部と対戦したときのことを思い出す。それは相手の灘中の選手が、試合中に大きな声で”みんなつらいのは一緒なんだから、この場面もっとみんながんばろーぜ”とスポーツの試合では想像できない長台詞を叫んでいたことを思い出した。