ブロードバンドとプロバイダ経営

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おとといの日経に出ていたWinny利用者・開発者の逮捕とトラフィックの関係という図が非常におもしろかったので。
winny_traffic_nikkei.JPG
(出典:日本経済新聞2004/05/14朝刊)
元データはここでしょうか。
http://www.jpix.ad.jp/jp/techncal/traffic.html
「スピード違反取締の警察官を見た後の車の平均速度の変化」も、グラフにして見るとこんな感じになるんでしょうね。(笑)
昨年の8月の日経BP社のコラム「山崎潤一郎のネットで流行るもの−大量トラフィック禁止に乗り出したプロバイダーの矛盾」に書かれていた内容と対応するものですが、逮捕のタイミングと重ね合わせたこのグラフ、winnyが帯域を圧迫してプロバイダの設備投資圧力になっているということが、非常にわかりやすく読み取れます。
山崎氏のコラムにもあるとおり、プロバイダは、ブロードバンド時代の到来をうたっておきながら、ホントに全員が「ブロードバンド」を生かしたインターネットの利用をはじめたら、今の料金体系では一瞬にして経営のヒューズがぶっとんじゃうわけですね。
怖いですね、プロバイダ経営。

2004/05/14, 日本経済新聞 朝刊, 17ページ
「ウィニー」などファイル共有ソフト、ネット接続業者の脅威に——通信量増大。
パソコン同士の間で映画やゲームソフトなどを検索・交換できるファイル共有ソフトがインターネット接続事業者の脅威になっている。利用者がこのソフトを使うと通信量が増大するためで、設備増強に追われ頭を悩ませている。
 代表的なファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者が逮捕された直後、パンク寸前だったネット全体の回線通信量は逮捕前より約一五%減少したようだ。事業者同士の回線を相互接続する日本インターネットエクスチェンジ社の記録から推定した。
 ウィニーによる接続を制限する機器を扱う住商エレクトロニクスの担当者も「ある事業者ではウィニーの通信量が半分近くまで減った」と語る。摘発を恐れた利用者が使用を一時的に手控えたとみられる。
 通信量が多くなるのはウィニーがファイルを暗号化し他の利用者の端末へ大量に送信するため。受け取った人の端末もファイルの複製をさらに送り、通信量がねずみ算式に増えていく。
 通信量は昨年、別のウィニー利用者が逮捕された直後に約二〇%減ったが、一カ月後には回復。今回もほとぼりが冷めたら元に戻るとみられる。ある事業者は「ネットのデータ送信量はファイル共有ソフトが最大八割を占める」という。事業者は膨らむ通信量に対処しようと設備投資に必死だ。
 (中略)
負の側面だけを見て普及の芽をつんでよいのかという議論がある。

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ブロードバンドとプロバイダ経営” への1件のコメント

  1. Winny開発者逮捕の影響

    なんだかんだいって、人々はたくましいし、世の中は健全だ、と勇気づけられるグラフであることよ。