「信用」とは何か

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本日の日経朝刊13面に、「日本信販、顧客情報漏れ」の記事がのってます。

企業による個人情報流出が多発しているが、二十六日に表面化した日本信販の場合は個人情報の取り扱いを事業の核としている点で、通信大手ソフトバンクBBのケースなどと異なる。総会屋事件や昨年の情報紛失事件などを経て「信頼回復」が最大のテーマになっているだけに、信用ビジネスの根幹にかかわる今回の事件が持つ意味合いは重く、一段の経営改革が迫られる。(中略)
 信販・クレジットカードは文字通り、顧客や企業から「信用」を得て成り立つビジネス。
(以下略)

内容はごもっともです。ただし、この記事で使っている「信用」という用語には気をつける必要があります。
日本信販の「信」の字が意味する本来の意味は、「資金を融通する」という意味での信用。英語でいうと「credit」です。一方で、「お客から信用される」という意味での信用は「trust」でしょうね。
前者は金融的な意味、後者は情報処理的な意味です。
この記事では、両者を(意図的にか)ごっちゃにして使っています。
「金融的な意味での信用」を供与するには、当然、貸付先等の本人確認や財務状況のディスクロージャーなどの「情報処理面での信用」が必要です。しかし、逆は必ずしもそうではありません。
「金融的な意味での信用」は比較的わかりやすいですが、この「情報処理面での信用」とは何でしょうか。人が他人を「信用する」とはどういうことでしょうか。
この意味での「信用」とは、ズバリ「情報処理をしないこと」です。換言すれば「思考停止」。
どういうことかというのを説明するとちょっと長くなりそうですので、本日はこのへんで。
(ではまた)

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